「君が」を含む小説

こんな思いは いままでなかったね

『罪深き僕は死ぬべきだ。なのにちっとも死にたいと思えない』 　死の渇望を渇望する少年・登戸靱負（のぼりとゆきえ）は、死に場所と決めていた自殺の穴場に、見知らぬ異国の少女が佇んで…

あの日から、６年８ヶ月と１６日。“世界が終わる”ほんの少し前。 「またどこかで逢えたら——君の名前、教えてね。——じゃあね。ばいばい。」 この言葉の在処を探す青年をつづる、旅の物…

バーテル男爵家の三男坊リアムは魔道士だった。家を継ぐ見込みのない貴族の三男坊ともなると自分の身の振り方を考えねばならず、リアムは貴族にはなり手の少ない魔道士という職に活路を見出し…

　私、初音はオジサンの話し相手やマッサージでお金を貰うのが趣味のビッチである。 　ホテル街、ついに初体験を売ろうとしたら風紀委員の彼に止められた。　 　マジメガネ、これが彼、…

　前作「ねえ、これちょうだい」のサイドストーリーですが、独立して楽しめるようにしています。 　前作の男主人公、芳幸（よしゆき）君の妹の慈枝（よしえ）ちゃんと、ヒロイン琴菜（こと…

一分と少しで読めます。

　誰にも謳われなかった孤独な詩へ 　誰にも描かれなかった孤独な創造へ 　屹度君もあるのだろう。だからこんな世界へ飛び込んだ 　ならば一度、たった一度、私の詩へ触れてはくれまいか？

♪- コンサートプログラム- ♪ プログラムを手に取ってくださった皆様、そしてご来場いただいた皆様に心からの感謝申し上げます。 奏者も、指揮者もいなく、何も聴こえない公演をご…

この物語はフィクションです。実在する個人、団体とは一切関係ございません。

　クリスマス、あてもなく街を周遊していた少年は初恋の人と偶然出会ってしまう。 　燃え上がる想いを隠す少年と出かける少女、クリスマスのライトアップに包まれた明るい街には雪が降り出し…

高校2年生の僕(三田 良介)と隣の中野高校出身の藤咲 楓(高校2年生)が帰り道にすれ違った際、楓が落し物をしてしまう。それを拾った僕は…？

強い魔力が貴族の証とされる王国で「魔力なし」として生まれた侯爵令嬢のミリエル。身を守るための攻撃魔法が使えない彼女は、「御しやすい女」として貴族令息たちに陰で侮られる存在だった。…

魂《アニマ》、この世界に満ち溢れる生命の源。美しい街並み、壮大な自然、摩訶不思議な現象の全てをアニマが創造している。もちろん人間にもアニマは宿る。 しかし、稀にアニマを持たずして…

エリックと婚約発表をするはずだったその日、集まった招待客の前で言われた思いがけないセリフ。 「君が大嫌いだった」 そういった彼の顔はなぜかとても悲しそうだった。 哀しみにくれて…

紛らわしいですが、秋日影少女と連なっています。 （順番で行くと、『赤い涙はさようなら』から『秋日影少女』に続く感じです） 20歳のとき、太宰治賞で二次まで残りましたが、あの頃よ…

「リリアンナ、今日から君の姉になるマリーアだ。仲良くしなさい」 ある日侯爵のお父様が、突然姉を連れてきた。 妹じゃなく、姉なのねと不思議に思った瞬間、ここが前世(の子どもの頃)に…

“君がため　惜しからざりし　命さへ 長くもがなと　思ひけるかな” (藤原義孝) ――あなたのためになら、この命さえも惜しくはありません。 だけど、あなたがそばにいてくれるなら。…