「和風ファンタジー 短編」を含む小説

とある時代、日本の農民が貧しかった頃。戦で夫を亡くした娘は、密やかに赤子を産み落とす。しかし、赤子は次第に姿が異形のモノに変わって行き── 物語原案・雨野進

十五夜、長年川を護っていた大蛙が死んだ。夜明けには邪神が主に変わろうと入り込んでくる。川に棲むモノたちは会議を開くが──

山姫を奉じる五山の民の長の佐久良（さくら）は、西軍との戦に敗れ、己の半身ともいうべき山犬・八尋（やひろ）を喪った。 捕虜となった佐久良はそこで、西軍に仕え、葬送を掌る《渡し女》沫…

「お金が、ない――」 拝啓　去年のわたし 知ってました？ お金がないって、やばいんです。 お先真っ暗。ほんとに真っ暗――。 なんとしてもバイトがしたい女子大生・鏡餅子が偶…

和風ダークファンタジーの短編。 平成の最中。 ００年代の初め頃。 僕は祭りで昭和の雰囲気を漂わせた「見世物小屋」へと入る。 そこで生きた蛇を喰らう少女・小雪に恋愛感情を抱く。…

『魔剣少女と呼ばないで』天音編。 とりあえず毎日更新の13話で完結。

雨音と共に現われ人を攫い、喰うと語り継がれる鬼――〝骨喰み〟 灰ノ国から送り込まれた討伐隊は、目撃地からの文を頼りに急ぎ現地へ向かうが……

狐に育てられた少女が繰り広げる和風ファンタジー 一応異世界日本の話なので、 登場人物は全て架空の人物で、名前が似てても歴史上の人物とは一切関係ありませんよ。

記憶を消す呪術師の「私」が再会した友人には、柿の木由来の呪いがかかっていた。なぜ、柿の木に呪われているのか？私は何を忘れているのか？ この短編小説は、僕が書いているダーク百合短…

こことは異なる歴史を歩んだ日本の、どこかにある不思議な私設図書館“書架楼”にまつわるオムニバス集。

殺伐感情戦線参加作品 実際に全国ニュースになった「庭に数センチの透明な球体がある」という現象は、実は龍の涙によるものだったというお話。あのニュースの裏にはこんな百合があったのかも…

天狗の弟子で異能の剣士＜人狗＞の政綱は、放浪の中途、鳴海山で謎めいた美女に出会う。語り合う中で政綱は、六台山で起きた人間同士の争いが、神と人との争いへと発展したと知る。人間達は山…

ネット小説大賞11 一次選考通過作品 母が亡くなり、屋敷に一人の女性が迎え入れられた。父はその人を母の代わりと思いなさいと私に告げる。 しかし、相手にその気はなかった。全くだ！…

ワタシは、たとえ雲海になることが出来なかったとしても、この里の家族を守る・・・。 里の長、雲海の息子である時雨の夢は、いつか東の里の長、雲海の名を受け継ぐことだった。しかし、雲…

　先の大戦によりあふれ出した人々の怨念は、〈禍ッ日之神〉を生み出し、この現世を瘴気で満たした。 　それから約三〇〇年後、スカウトマンとして働く義一は自分の仕事に疑念を抱いていた。…

あるところに春彦という布団屋がいた。 春彦には夏彦、秋彦、冬彦という兄弟がいて、みな布団屋を営んでいた。 夏のある日、春彦は夏彦から奇妙な手紙を受け取る。手紙にはこんなこと書か…

表情から感情の一切が消え失せた売れない戯作者――佐倉（さくら） 雀の羽根のような色合いのフワフワの髪を持った少年――すずめ丸 そんな二人の長屋にやって来たのは、長雨が妹のせいか…

権力の中枢に食い込んだ傾国の美女。 亡国の王家の血を引く笛の名手の男。 二人が出会った時、女の運命が狂い始める。 だがそれは、女にとってはどうだったのか。 短編「泣いた男」…

奔放な神様に振り回され続けた化け物の話

ひいおじいちゃんの三回忌の形見分けで、俺は妙な箱を手に取ったんだ。 俺の憧れ人で幼馴染み、二才年上の悠希ちゃんと二人でその箱を開けてみると……。 恋愛１割の和風ファンタジー９割…