概要
星の喝采は、祝福なりて──これは、空を司る幕手と空を彩る彩添の物語。
【公募用あらすじ※結末含む】
強羅(ごうら)一族の性は、人よりも獣に近いと云う。
──山深い集落で過ごす強羅麦(ごうらむぎ)は、自身に課された役割のおぞましさを知り下山を決意する。
しかし、山中には師(せんせい)の呪(まじな)いによる境界があった。絶望する麦の前へ現れた美しい烏色の妖精は、夜の帳を司る夜さりの幕手だと名乗り、麦のことを欲しいと言った。
麦は幼い頃より空へと星を散らす力があった。満天の星空の下、麦は春夏秋冬音澄(ひととせおとずみ)の手を取る。たとえそれが、麦の未来を虐げる一族の男たち全てが音澄に命を奪われる結末が訪れたとしても。
強羅の名を捨てた麦は新たな姓をもらい、音澄との生活が始まる。将来的にはふたりで子を成すことを音澄と約束した麦は、音澄の子が欲しいと喚く獣
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!夜の帳が下りる時、星は真価を発揮する
夜も星も夕暮れも誰かがいなければ下りることも訪れることもないという設定がとても素敵でした。
もしかしたらこの他にも世界から奪われている要素があるのかもしれませんね。
造語もカッコいいです。
「夜さりの幕手」、「星の彩添」タイトルの言葉ですが何の事だがさっぱりでした。しかし、読んでみるとあまりにこの言葉がしっくりくるので驚きました。
百合というタグにつられて読み始めたのですが、しっかりと最後に重めの感情を見ることが出来たので満足です。
完結済みということですが、これからの展開をワクワクさせるような要素が沢山あるので続編にまた出会えることを期待したいと思います。
素晴らしい作品をありが…続きを読む