「秋」を含む小説

秋の季節、楓姫はため息をつく。彼女の元にはたくさんの文（ふみ）が届いていた。 今日も母君が読むようにせっついてくる。楓姫は気乗りがしない。 そんな彼女に夜に一人の公達が訪ねてきた…

下記の自主企画のための書き下ろし。 ・柴田恭太朗さんの自主企画【三題噺 #41】「生徒」「指紋」「発熱」 および、 ・葛西 秋さんの自主企画・【超短編】500文字以内で起承転結…

矢木羽研さまの「芸術の秋！　女性ヌードモデル小説が読みたい！」企画向け書下ろし作品です。 美術部に所属している僕、「竹内大護（たけうちだいご）」の部屋を、幼馴染の「杉里穂波（す…

私はよく独り言をいう。しかも年々独り言が大きくなっているような気がしている。今回は自戒の念を込めて書いてみようと思う。 あれは秋が始まろうとしていたときのこと。まだ、暑い日が続…

会社員京　奈央（かなどめ　なお）は仕事で各書店へ秋のブックフェアのご挨拶とポップを配るために外回りの最中に高校の時の同級生雨霧　翼（あまぎり　つばさ）に出会い思い出に更けていると…

無職で家族の金を使って毎日パチンコに興ずる黒羽秋。 今日もパチンコに大負けし、借金もしている秋は俺も働かないとなとぼーっと考えていた。 車が秋に突っ込もうとしていることにも気づか…

サブヒロイン。それはメインヒロインの枠を外れたおまけポジション。 攻略ルートがあるときもあれば、ない時もある。 攻略ルートがあったとしても、それは申し訳程度で虚しいもの。 常…

この昨日は創作仲間のテケリ・リさんとの共作の合同短編になります。 こちらは前編です。 後編は下部リンクをチェック！ https://kakuyomu.jp/works/1681…

※当作品は創作仲間である木村竜史さまとの合作短編です。 本文冒頭に前編となる木村さまの作品URLを掲載しておりますので、お読みになる場合はそちらから読んでいただけますと、よりお…

秋。焼き芋は甘く、秋風は切なく、街行く人は朗らかに、時は緩やかに、コスモスは可憐に。 空は高く、月は浩々と。 溌剌とした夏が過ぎ、今年も秋になりました。 というわけで秋にまつわ…

通学路のポエムってだけ

高校生の優菜は、紅葉が目に鮮やかな秋の京都に来ていた。 親友のあかりと約束した旅路を一人辿る、思春期のモノローグ。 ※自主企画 #novel首塚 参加作品です。 企画内お題「旅」

季節外れの新入社員、成井さやか。 彼女は俺の退社した部下のかわりに秋の中頃に入社してきた。 彼女には左眉がなかった。でも、俺以外はそれに気がついていないような。そんな馬鹿な！？　…

第10回空色杯　参加作品 ー私はいま、事件の現場に来ています 灼熱の夏を経て、秋というには気温が下がり過ぎている極大消滅呪文の如き今日この頃。 この世界には時々、プレートの…

始めたばかりの初心者ですが。【公式自主企画】短歌・俳句を楽しむ秋！　参加作品です。

しがない社会人の誠一の前に、秋だけ、檜扇は現れる。そして何もせずただ同衾だけして、彼の寂しさを紛らわすのだった。

　物心ついた時には不思議なものが見えていた。他の人には見えないものと大真面目に会話して、大人にも子供にも気味悪がられた。そのうち、それらが他人には見えないこと、そして自分にわから…

　とある秋、幼い少年と少女は離ればなれになった。 「また絶対会えるから――泣かないで」 　少女——一華は、少年――瑠衣にそう言った。 　それから、瑠衣は泣けなくなった。 …

夜の海へ行くのが好きだった。 好きも嫌いも、何もかもを忘れさせてくれる気がしたから。 自分の感情のすべてを忘れるために、いつも一人で過ごしていた。 だけど高校一年の秋、満月の灯り…