「怪異」を含む小説

　大学生の榊原杏（さかきばらあんず）は、ある夜「手」と遭遇する。いつの間にか杏の危機を救ってくれたらしい手は、その拍子に何故か杏と一体となってしまったと言ってきた。その上、記憶を…

禁断の魔導書『妖蛆の秘密』の著者ルートヴィヒ・プリンの末裔にして現代の魔女、ソーニャ・葉月・プリン十七歳は現在、ゆえあって年上の従兄、安部蔵人の元に居候している。若い二人が一つ屋…

　以前より五・七・五で俳句や川柳のように怪談あるあるを綴る〝怪句（※川柳が一時期「俳風狂句（略して狂句）」と名乗っていたのに倣い「俳風怪句（略して怪句）」）〟なるものを 『俳怪…

「白か黒なんてどっちでもいい。本当に大事なことは、本物でありたいって思う気持ち、それだけだよ」 　姉は口癖のように、そう言葉を繰り返す。 　そんな自慢の姉が死んだ。 　通夜…

どこにでもいる平凡メガネ女子、巫神彩音は、日本の経済界、政治に影響を及ぼす名門校、「私立小中高一貫贄山学園」の中等部の新入生。ここでは小学校の時とは違う、キラキラした生活を送れる…

　以前より五・七・五で俳句や川柳のように怪談あるあるを綴る〝怪句（※川柳が一時期「俳風狂句（略して狂句）」と名乗っていたのに倣い「俳風怪句（略して怪句）」）〟なるものを 『俳怪…

ホラー要素のある短編を上げていきます。怖くないものもあります。怪異や不思議な現象なども含まれます。文量、文体はさまざまです。リクエスト、感想などコメントはいつでもお待ちしています。

　もとはとある「桜を嫌いな理由」をお題にした短編コンテスト応募作です。 　お題からして、もう「桜の樹の下には屍体が埋まっている」の名言しか頭に浮かびませんでした。 　これは梶…

「本当にそんなものでいいのか？」 「……これが一番うまいんです」 　江戸時代、河童の少年である瓜助は奇山湧幻という男に拾われ、まだ見ぬ怪異譚を探す旅にでる。 　しかし、奇山湧幻…

１話あたり数分で読める短編の怪談集です。 １話完結ですので、どの話数から読んでも差し障りありません。 １００話＋あとがきで完結予定です。

　刑事である清水弓弦は、休日の朝にトーストを焼くことに失敗した。不法侵入常習犯の陣貝教授が、新聞をテーブルの上に置いた。その新聞の記事には『焼死体発見』と書かれているのを見ている…

※ネタバレ注意 　林間学校の最中、小学５年生の桜康(おうこう)が鳥居をくぐるとそこは日本昔話のような世界だった。 　出会った獣人の子たちに、「この裸族が！」と詰め寄られ殴られ…

いとけない少女の声が誘う先に、何がある？

八重の弾くピアノは音が出ない。どこかに吸い込まれるように消えていく。 彼女につきまとう怪現象に業を煮やしたピアノの先生は、ある男を呼び出した。 神宮寺遥斗。大柄で強面な彼は、実は…

　赤いバラで埋め尽くされた世界を歩く白髪黒衣のボケ担当の怪しい女と黒髪白衣のツッコミ担当の少女。作者の持ちキャラのモノクロの二人が「赤いバラの異常繁殖で滅ぼされた未来都市の世界」…

昔話風の、とある村の雨の日の出来事です。 那智　風太郎さんの『雨の情景から始まる魂の4000字』　橘比奈子さんの『ホラー、集まれ』参加作品です。

とある田舎町で起きる怪事件。 その原因は、怪異の仕業や異能者によるものばかり。 警察にも探偵にも対処できない奇怪なできごとを『嘘』で解決する者たちがいた。 彼らの名は――騙り部。…

　猫目町三丁目のコンビニに来るお客さんから日々の糧を頂いて生活する猫ハネケの日常。中学生の風守結菜（かざもりゆいな）という道術士と共に、日夜、猫目町の夜のあやかしを退治している。…