「蛙」を含む小説

目つきが恐くてヤクザの娘と噂される龍野威吹は、声優を目指す甘々ロリボイスの持ち主だった。 その秘密を知ってしまった蛙部は彼女の練習に付き合うことになるのだが……。 ロリボイスから…

大昔の遺物

菊池花は、地元の高校を卒業後、東京の大学を出て、外食チェーンを運営する企業に就職。希望していた食品開発部には配属されなかったが、思い描いた人生を、ほぼほぼ歩んでいたように思う。し…

死者が人の姿を捨てて蘇る、閉ざされた「村」での物語。 新たな命と共に、怪物の姿を得た青年・テツジ。 憎悪と猜疑に心を鎧う彼が「村」で出会ったのは、獣をその身に宿した異形の村人達、…

一命をとりとめ、「村」のりんご園で働くことになったオーリィ。だがそこに待っていたのは、かつて彼女が憎み逆らい続けた実の母の面影を持つ女、「白コウモリの」シモーヌ。 交錯する「母」…

蛙は蛙にしては長い十年の時を生きた。 共に生まれた同胞達はとうに土に帰ってなお、自分が生きている理由はわからない。 考えに考えた末、十年目に初めて蛙は冬を知る。 心底冷たい風が、…

その街は、毎日雨が降る街だった。 少年は、ある一つの仕事について知る。 それは街の人々にとって、必要なシステム。 たぶんきっと、あなたにも……。 －中編・全7話－ 「雨の降…

人生を賭けた大勝負に負けてしまった……。 これから俺はどこに連れていかれるのだろうか？

ただ終わらない夢の中に

「我が拙き道化芝居にお代など、とんでも御座いません...... ─────ただ、皆様の少々のお時間、そして暫しの人類の末期をば......頂戴出来ればと。｣ 王権戦争によ…

人間に連れられて、宇宙に行ったアマガエルが宇宙の壮大さを知る話。

吾輩は蛙である。名前はクソ長い。 古井戸に落ちた蛙がひょんなことから広き世界へと飛び出し、 様々な経験を経て千年生きる物語である。 永く生きた。 多くと別れた。 誰よりも多く…

「かえるの合唱（または、かえるのうた）」という童謡がありますが、かえるの鳴き声が入る部分にバリエーションがあるのですね。 　作者の馴染み深いのは「クワクワクワクワ　ゲロゲロゲロゲ…

夜の新宿駅。 山梨に帰ろうと乗った特急で、楓太は自分の席に鎮座する先客を発見し、彼女の声を聞いて仰天する。 ヒメと名乗る彼女は、なんと置き去りにされた蛙のぬいぐるみだった。 我…

　40オッサン、雨頭　冬夜 　ゴスロリ少女ティーナ 　雨頭　冬夜は異世界転生して蛙になった。 　いつも少女ティーナに抱っこされてる。 　俺らは冒険者の相談聞きだった。 …

紋付の雨蛙と隠居の私

2021年4月の作品です。

　私は日ノ本最強の侍になる。 　嘉永4年に薩摩の地に生まれた私。 　示現流名門の剣道場が、私の家だった。 　私には剣の才があることがわかると、幼い頃から剣術を叩き込まれた。…