「短編 円城塔賞」を含む小説

サークルの飲み会があった翌日の朝、目覚めると私のベッドの上に同じサークルの男の子・永井君がいた！ まさか!?　と思ったけど、永井君は何もしてないと言うし、それどころかソフレになろ…

チョコボールと言えば、エンゼル！ あれがどこに潜んでいるのか、わかったらいいのに、って思ったこと、ありませんか？ 私はあります！ 実際は超ランダムで、どこに何があるかなんてわから…

さまよう人魂、輝く流星、そして地に落ちる隕石。これら飛ぶ火はかつて「光り物」と呼ばれた。 江戸時代後期、安房国に隕石が飛来する。村人たちは天からの授かりものとして祀ったが、実はそ…

好きな人と結ばれるため、愛猫とともに重ね合わせの未来を見にいった研究者の話です。

太平洋戦争が終わり、フィリピンから帰還したマサオミは、空襲で焼け野原となった故郷であるN県N市を目の当たりにする。この空襲で母親を喪い、帰る場所も失った彼は、隣に住んでいた大工で…

　近所の優しいカヨちゃんが大好きな私。ところがある日カヨちゃんの様子がおかしくて……

長い旅の末、遂に大魔王の部屋の前まで辿り着いた勇者一行。 しかし、 「すまんっ！　急に腹が痛くて！　俺ちょっとトイレ行ってくる！　大魔王の部屋、先入ってて！」 勇者は仲間を残し立…

僕は、知り合いのお爺さんに呼ばれて、ここにいる。 あなたのそれ、本当にあってるのでしょうか？

人はどこまで馬鹿になるのか。 1分で読める超短編

嫌な上司のいる会社を一日でも休みたい！　 そんな私が見つけたのは病気のレンタルサービスだった。 本当に仕事を休めるならと半信半疑で使ってみたら……。 ※小説家になろう、エブリス…

ふと非日常が現れる短編小説を書いてみました。 楽しんでいただけたら幸いです。

十倉唯男《とくらただお》は逃げていた。 すべてから逃げていた。 それくらい、唯男の人生は詰んでいた。 発狂した唯男は意識が混濁する。 意識が鮮明になると、唯男は自分の体が分離して…

星間郵便局の配達の合間に入った、親友のユートからの通信。 「わたし結婚するの」 彼女に言えない想いを抱えながら、ぼくは久しぶりに地球に帰還した。 「ぼく」 地球人の女性。星間…

私は不運だった。おみくじを引けばいつも大凶だし、じゃんけんに勝てたこともない。そんな運のない私にしかできない仕事があると声をかけてきたのは、内閣調査室だった。

【作品完成までの流れ】 ①更新話末尾に次の展開についての問いを作者が提示し、読者からコメントで回答を募集 ②期限内に複数の回答があった場合、作者が任意で選択し、物語を進める（コメ…

書類によくある職業欄、ただ無職と書けばいいだけなのに手が止まる。 俺にとっては屈辱的な行為だ。 ※小説家になろう、エブリスタにも掲載しております。

　純粋無垢なる都市住民たちは、審問官が近づくとその場を素早く譲る。彼らは遠巻きに審問官たちの姿を見ながら、ひそひそと噂話をする。 　黒い外套、帯剣、そしてなによりも特徴的な金糸細…

俺は地域猫のタマ子を愛する三十歳の会社員。 食品メーカー「川井川フーズ」の開発室で働いている。 残業続きで終電で帰ることもしばしば。 そんなある朝、俺の頭には猫耳が生えていて……。