「ショート 星」を含む小説

元天文学部の２人が、屋上で初日の出を待ち構えるSF掌編です。 ※短編賞創作フェス参加作品。お題は「スタート」

　私の部屋の隅には、いつも異空間の扉がひっそりとたたずんでいる。 　彼の名前は「ルコル」。 　なぜ彼が現れたのか、誰が彼を作ったのかは誰も知らない。 　ただひとつ断言できる事は、…

「派手な絵馬の方が神様に見つけてもらいやすいよな」そんな噂から、今回も始まった。

　星暦3049年、「惑星探査士」という職業がこの世に誕生していた。 　彼らは人類が足を踏み入れていない惑星を探査し、新たな居住地を求める先駆者たちだった。その中のひとり、エイジ…

正月も龍も関係ありませんが、2024年の書き初めです。

　星々の間を漂う古びた宇宙船で、ロボットのジムは長い旅を続けていた。 　彼の任務は単純だった。 　機械の中で永久に眠る最後の人類、サラを守ること。 　地球の崩壊から逃れ、新たな居…

　新暦2571年。 　宇宙がイグドラシルの伝承で結ばれていた時代である。 　天の川系最外縁のドワーフ惑星ファルニルは、ミッドガルド連盟のほんの一部でしかなかったが、その上空で不可…

　空には、常に一つの大きな問いが存在していた。 　問いとは言うものの、それは言葉として表されることを拒むような性質のものだった。時には輝く星の一つのように見え、時には眺める者によ…

オリジナル短編集です。 １つの話が短いので気軽に読んで貰えると嬉しいです。 騙されたと思って・・・ いや、騙されて読んで下さい(笑)

宇宙の外に住む巨人族からの提案、それは惑星をお金として貸し出す事だった。 Y教授達は、宇宙工学科から宇宙金融学科になって星をお金にする仕事をする事を強いられる。最終的には、星の歌…

　いつもの窓辺の僕はいる。 　日が暮れると一日の喧噪は静まり、すっかりと静寂が広がってく。 　町の音はもうすっかり聞こえない。 　ただひとつ、窓の外に広がっているのは、無数の星々…

22世紀、テクノロジーの影響で人間は感情を失ってしまった。そんな中、Y博士は、「好き」という感情を知ることができるという黄金色の薬を発明した。薬が世の中に広まり無感情な社会は‥.…

　カレーは地球の文化遺産だった。それは、人類が宇宙に進出した後も変わらなかった。カレーは、様々な星の住民に愛され、様々な星の食材で作られた。カレーは、宇宙の平和の象徴だった。 　…

天変地異が地球を襲い。この星は瓦礫の山となった。そんな中、何故か俺だけが生き残り、今もこうして何とか生活を続けている。しかし…。

とあるコメディアン宇宙人が、ワームホールに飲み込まれ、未開の星へと不時着する。星からの脱出はもはや不可能。彼は自分の足跡を残す為、壮大な計画を立てた。

惑星調査の為に雇われた男。彼は猛暑の惑星で大きなストレスを抱え込んでいた。それを幾ばくかでも和らげる施策。それが”課金”だった。

古風で厳格な両親に育てられた小日向彼方（こひなた　かなた）は もう高校生だというのにスマートフォンすら持たせてもらえず、憂鬱な学校生活を送っていた。 親への連絡手段は、決まって路…

妻と三人の娘に囲まれて幸せな日常を当然、不条理なループワールドに閉じ込められてしまいます。原因をつくたのは当の主人公なのですが、大学時代にお在籍してたＳＦ同好会の友人からのアドバ…

【６分読了】短く楽しいショートショート

「概念」というのはかなりのパワーワードでして、 概念によってコミュニティは存在し、 意義が生まれるのかもしれませんね。 イメージや、シンボルと言ってもいいかもしれない。 共感でき…