「オルゴール」を含む小説

ルナに住む僕と、僕の両親が7歳の誕生日にくれたステレオセラミックドールのルリ。ルリは有りもしない地球の記憶を、砂のように僕の耳に溢し続ける、僕はテレヴィジョン・シティの砂嵐のなか…

夢や空想なら、どんな綺麗な世界も創造できるし、その中で素敵に暮らせる。 現実から目を背けたって、いいじゃない。 魂だけになって肉体を抜け出せば、どんなファンタジーの世界にもいける…

私は今日も、オルゴールを鳴らした。あの人の姿が浮かぶから。

化け物退治を生業とする貴族、ビザール・シアン・ドゥ・シャッス男爵。 口さがない者には「悪食男爵」と呼ばれていた。 故国では歴史が古い家の現当主であり、王家の覚えもめでたいが、 胡…

ある日、部屋の片づけをしているときに見つけたおもちゃ箱。 そこに入っていたオルゴール。 青年はそのオルゴールに見覚えがなかった。 歯車を回したとき、青年の瞼の奥に忘れていた景色…

夕暮れ時の空を見上げる時、いつも脳裏に浮かぶ景色。髪の長い女の子と、金色のペンダントと、夕焼けに染まる景色。 前後は思い出せず、それが何なのか、いつの何処なのか、目の前に立つ女…

２００３年９月９日の書いた詩です。この詩はいろんなもののイメージで、出来上がりました。たとえば、本で見たボックスアートや当時見たＣＭやアニメです。

ある少女と不思議なサーカスの物語です。

　人間の少年「カーナ＝ローヤ」。 　脳にチップを埋め込まれた少女「ノヴィリエ＝スグレツィカ」。 　カーナの脳をコピーして生まれた人工脳「エイビー」。 　この物語は各々が持つ課題…

荒廃した世界で人々は食料を求めて彷徨っていた。 主人公も同じで争ってでも食料を得ようとする。 救いのない日々に小さな兆しが訪れる。 昔を思い出させるオルゴール。 ――最期の時は…

読み取る。伝える。 傷つくことを恐れて、彼女はその心を閉ざした。 伝えられて、返す。 傷ついて、僕は彼女と出会った。 彼女と出会い、僕が変わり、彼女自身も変えていく。 …

中学の卒業をひかえていた小林少年は、夜ふかし好き。 ある日いつものように夜ふかしして目覚めたが、外が真っ暗で夜が明けていない。電気はつかず、両親が夢遊病のように動き出し、家を出…

タイトルは同名の曲からです。 私がこの曲を知ったのは『パラサイト・イヴ』というゲームでした。エンディングでこの曲のオルゴールアレンジが流れます。ゲームの内容からすると内包する何か…

昔、実際に体験した話です。 病院の名前とか地名は明かせませんが、こういうこともあるんだと知っていただければうれしいです。 創作やホラーの類いではないので、一応、エッセイノンフィク…

遅れてきた六月の雨が、夏を追い越したような日。 廃れたオルゴールミュージアムで、オレはマーメイドシックの女の子と出会った。 まるで物語の中から出てきたようだと思った。 「…

【第ニ部開始！】 コスプレをまとい、痛車をかっ飛ばし、ヴァーチャルアイドル『虹音クミ』ちゃんの歌声をバックに、敵国のエージェントをバッタバッタとなぎ倒す！ 刮目せよ！　これぞ令…

メンズデザイナーの慎也（しんや）と弁護士の水岐（みずき）はラブラブのカップル。慎也はあるバレリーナを捜している。彼はそれを夢の中で見たと言う。水岐は慎也の非現実感を心配するが、驚…

三作目です。

5年前の2月15日。下町の喫茶店［オルゴール］の店主である前沢せんり(24)が突然失踪した。 せんりに救われ、その背中を追いかけ続けていた宮原さやか(19)は残された現実に打…