「虫」を含む小説

山間の村落に住む所帯持ちの正次郎は極度の虫嫌いで、ある日息子の持ち帰ってきた一匹の赤とんぼを握り殺した。 彼にとってはなんでもない殺傷だったのだが、この殺傷を機に彼は赤トンボとの…

虫唾。さんに捧ぐ

ひょんなことから知り合った与一は、僕らに昆虫食をすすめてきた。冗談かと思ったが、彼は真剣だった。単なるゲテモノ趣味ではないようだった。将来的に人類がおちいるであろう食糧危機や、宇…

体組織の全てを『繊維』で構成された知的生命体、『糸人』 彼らを捕食し生き永らえる『虫喰い』 永遠に続いた両者の争いに終末を齎す、『炎人』 悪魔、人間、動物、彼等の紡ぐ一つの物語 …

「伝説の寓話集」を探す旅に出た本の虫ウィリアムは、その旅の中で不思議な少女エリザに出会う。見た目とは裏腹にやんちゃなエリザに振り回されるウィリアム。やがて、彼らは思いがけない真実…

――期間限定の彼女が理想通りの女だったら、やっぱりがっかりするわけよ。 クリスマスと、コインロッカーと、おまけのラブストーリー。 人外アンソロ企画『STRANGER』様に寄稿させ…

可愛い花が大好きな少女趣味の男子高校生、早乙女くん。お花屋さんでバイトする彼の将来の夢は、いつか自分の店を持って可愛いお花に囲まれて幸せに暮らすこと。 そんな早乙女くんの住む町に…

「世界ってね、日付が変わる時に、生まれ変わるんだって」 中秋の名月という名の〝三日月〟を見ながら、彼女が言った。 にこやかに笑う彼女は、世間一般で言う〝変わり者〟だ。 あと一…

少年、イワオは困っていた。岩の下の虫を捕まえようと持ち上げたはいいものの、岩を降ろすことができなくなり、体力が奪われる一方だった。 自主企画『「１シーンから連想して物語を書く」…

せっせと高い所を目指して登っていたテントウ虫。ふと気付けば、いつの間にやら下っています。不思議に思いながらも、引き返して再び登りだし……。最後はちゃんと飛び立ちます。 自主企画…

突如１９ＸＸ年に現れた謎の黒い霧、そこから現れる未知の生物である魔属の侵略によって日本及び世界は終焉を迎えていた。しかし、そこに現れた黒ローブの男の摩訶不思議で森羅万象をも通用し…

地球外生命体・通称≪金属虫≫の侵攻により生存圏の大半を失った人類。そんな中、極東の島国≪大日本皇国≫はいまだ強い勢力を保っていた。大日本皇国では金属虫との戦いで主力となる霊長型戦…

少女は虫と戯れる。 一つの答えを探し続ける。 『わたし』ってなんだ？

私は、家に迷い込んだ傷だらけの蟷螂を助ける。そして、その運命を見届けようと試みる。ただ死神は、静かに誰に対しても平等に訪れる。

真夏にとぶ　ひらひらと、美しい蝶を 捕らえて閉じ込めていた わたしの心と同じに。

カクカクシカジカマルマルウマウマって理由で異世界に来ました。（言えない、作者が虫追いかけて転移したってネタしか思いつかなかったなんて言えない） 異世界に来たオイラが買い物するだ…

奥村美咲はある日、公園で不思議な箱を手に入れる。説明書き曰く、それは「文字虫」というまったく新しい生き物の飼育セットであるというのだ。

思い浮かんだ短い不思議な話を書いています。百三十四。