「あの子だろう」を含む小説

企画参加のために書きました。 初めての試みで楽しか書かせていただきました。

リン（黒猫♀）は、推定3歳ごろで我が家にやってきた。 とても人懐っこくて、聞き分けのいい子。 そして、頭のいい子だった。 この季節がくると、あの子の事を思い出す。 それを文字とい…

東京の大学に進学した夏休み、君は久しぶりの里帰りをした。 「昔は色々あったこの風景も懐かしいなぁ。少しも変わってないや。」 そう呟きながら昔よく通った通学路を歩く。 そんな片隅に…

ショートストーリー。一時間ごとにあげます。

部長が殺された。凶器は左利き用の鋏。事務所で左利きは一人だけ。あの子は部長に嫌われていた。動機は十分。皆があの子を疑った。 殺伐感情戦線のお題「鋏」に参加させていただきました。

思春期の少年が今はもういなくなってしまった、かつての片想い相手にあてもないまま書いた手紙。 この少年はその片思い相手が忘れられなくて、何通も手紙を書いては机に閉まってるんです。

　かつて異世界にて勇者エルフィンと魔王ギガソルドの決戦が行われた！ 　激闘の末、勇者エルフィンは魔王ギガソルドを打ち破るが、魔王は最期に魔力を振り絞り転生魔法を発動してしまう。 …

ある薩摩の町人は娶って間もない妻と睦まじく暮らす一方で、あろうことか妻の弟と情けを交わしていた。正月も明けて間もないさる晩。今日も今日とて愛しい少年と逢瀬を重ねた彼は、帰りに白装…

美術部員の女子高生、｢私｣(うつぎ)は、夏の美術室で、顔の見えない女子生徒に出会う。彼女と話している内に懐かしさが湧き始めるが、それと同時に、｢私｣は自分の焦りとその理由を直視す…

僕は東京ヤクルトルワローズが大好きな大学生。 僕には今、好きな人がいる。 彼女の名は、汐里。華奢で色白美人な年下の女の子。 けれど彼女は僕のことを男として見てはいない。そんなある…

子供の頃、僕は「好きな子が隣の席にならない呪い」をかけられた。 そして僕は高校生になった――

子供の頃、あたしにはいつも一緒に遊んでいた男の子がいた。だけど、その子はあたし以外の誰にも見えていなかった…… ※「ユウト」視点の話はこちらです。https://kakuyom…

仲の良い友人と取り柄のない僕、 足枷になりたくないが為に僕は嘘を突き通す。

子供の頃、僕にはいつも一緒に遊んでいた女の子がいた。だけど、その子は僕以外の誰にも見えていなかった…… ※「あおい」視点のお話はこちらです。 https://kakuyomu.j…

頂き物のハーブティーを淹れる私の、なんだか落ち着かない思考。 私はある人を好きだった。 私は既婚者であの子だって彼氏が居たけれど。 もう整理をつけた気持ちでもくすぶってくるこ…

春先、僕は故郷に帰って蓮華に包まれ、想いを揺らす。

私の好きでもない彼女との逢瀬を覗き見ていた変な女。なんの因果か、私はそいつに惚れてしまった。 そいつは「百合」とやらが好きらしくて、私を「百合っ子」なんて呼んで親しげに接してくる…

同居している女の子の両片思い小説

桐子の胸に穴が空いた。胸に穴が空いただけなら私にとってはどうでもいいことだし、穴が空いたからといっても人間案外死ぬものじゃなくて桐子はいつも通り生活しているしせいぜい体育の時間に…

🌻あらすじ🌻せっかく受かった高校だったのに、不登校になってしまったシュン。夏休みになってシュンは母親と南の島に旅行に出掛けた。そこで僕はあの子に出会った。