一夏の出会いが運命を変えることだってきっとある。偶然当たった南の島への家族旅行。それは、ただのバカンスではなく、狭く閉ざされた空間に差し込む一筋の光となった。思わず主人公に感情移入してしまうような、お話でした。
閉塞的な部屋から広々とした海へ、心が船を漕ぎ始めるように、前向きで綺麗な短編です。細胞が、あたたかく瑞々しく充たされました。本物の海のそばで……少年の決意が輝きます。美しい2020年の夏を信じて読みたい物語です✨✨
座礁した船さながらの主人公、胸中いかばかりであったろうか。 ああした状況は、陥った人間でなければ分からないだろう。幸いにも理解のある人間に恵まれているようで、それが救いではある。 さておき、成長した主人公はまたあの場所を尋ねるのだろう。良き思い出であった。 詳細本作。
不登校の高校生、シュンが家族旅行で行った南の島で出会ったのは、ゲームをしている女の子。ナツミちゃん。こんな所まで来てゲーム? そう思いつつもすぐに打ち解けて、仲良くなる二人。真夏の素敵な出会いを描いた、キュンとするお話です。
レベルの高い学校へと進学し、壁にぶつかってしまった主人公。すっかり気力を無くしている中、思いがけない形で南の島に旅行に行くことになります。初めて味わった挫折によって、心にできてしまった隙間。この旅行で、それを埋めてくれる何かが見つかるのでしょうか?