「青春 短編」を含む小説

　夏休みを利用して祖父母の家へ向かっていた華村清花は、その途中の生け垣から白い手が生えているのを見つける。 　誘拐事件か幽霊か……友人の中川早苗に相談しつつ、生け垣に生えた白い…

葵が引っ越してきたスミレ荘の隣には、小説家志望の貴志が住んでいた。貴志は葵より９歳年上の頼りなさそうな男だが、葵が困っているときに助けてくれた。葵は貴志が小説家になる手助けができ…

過去に囚われた少年と”人殺し”のお話です。

これは、あくまでも創作である。創作である以上、ここに作者の私事は含まれてはいないと考えるのが常だろう。決してここに私は存在していない。

　推しがいて、どうしたら推しがこちらを向いてくれるのかなど、何かと不具合があると向井和仁というフリーターが木造二階建ての我が家にやってくる。自殺の為に借りた家でいつ死ねるか分から…

短編小説

現在連載中の「言の葉高校９８期生短編集」に登場するキャラクターたちの心の叫びを詞にしました。いずれ、短編集の方で台詞化させていただきます。かっこ書きのキャラクターの名前の隣にある…

私の高校には七不思議がある。四時に昇降口の鏡を見ると失恋するなど、六つまでは何に影響を及ぼすか明確だ。しかし、七つ目の旧校舎の北から南へ窓の六番目は絶対に割れないそしてもし割ると…

カクヨム公式自主企画「百合小説」用作品　 全五話構成です。 【あらすじ】 「ほら、行くよ。みふゆちゃん」 　八月三十日の夏休み最終日。私たちは出かけることにした。 　海…

飛び降り自殺を図る17歳の女子高生×突然現れた天使。 廃ビルの屋上から飛び降り自殺を図ろうとしていた女子高生の前に、突然“天使”を自称する少女が現れる。白い翼、金髪のツインテー…

奏と翔は、ある日大好きな祖母が、病気になったと知らされる。 「もう会いに行ってはいけない」 という母に、頼んで祖母に会いに行くが……。 おばあちゃん子な弟、翔を見守る姉の奏の…

　誰かに憧れることで、僕は、自分を保っていたのかもしれない。僕という空っぽの人間にとって、夢を持った人間はとても眩しく映った。 　貴重な大学生活を怠惰に喰われる僕は、ある日、頭か…

１５年後の俺からメールが来た。

現在連載中の「言の葉高校98期生短編集」の98期生のひとり、大和田美環が主人公の短編です。

元気いっぱいな人気者、チカ。筑紫とは正反対の性格なのに、なんで一緒にいてくれるのだろう。筑紫は自分の価値すらわからないのに──。 さくっと読めて、読んだら少しほっとする、とある凸…

これが俺たちの世界だ。音楽だ。 中学三年生の戸田佑哉が出会ったのは、天才的なピアノの才を持つ少年、長篠奏だった。 穏やかで真っ直ぐな少年の奏でる、鮮烈で美しい旋律。 一介の吹奏…

「僕の父親は犯罪者だ」 中学生の彼は、五年前に父親が殺人の罪で逮捕された。 以来、父親の件が周囲に知られる度に引っ越しを繰り返している。 中学二年生の夏、少年は父親の存在と向き合…

昔ながらのこぢんまりした銭湯、花の湯。 番台にはちょっと強面（こわもて）のおやっさんがいることも多いけれど、美人な奥さんや、奥さん似の高校生になった子どもが立つことも。 「今日は…

【カクヨム甲子園 応募作品】 僕らは『まだ子供』なのか、『もう大人』なのか。 かつて、僕らは大人に憧れていた。 いくつもの夢や希望──願いを心に抱いていた。 そんな僕らは、人…