「文学 短歌」を含む小説

幼なじみの門田ロミオは、アメリカンドッグみたいな女の子だ。 甘いんだかしょっぱいんだかわからない、僕は苦手な味なのに、なぜだかまた食べたくなるあれにそっくりなんだ。 ワガママ、自…

短歌や俳句と、わたしの思うことを、気ままに書いてゆきます。 更新は不定期。土日祝が多いかもしれません。 文学のお話大好きです。語れる人待ってます。 コメント、星、ハート、レビュー…

学校から帰ると、ランドセルを放り投げるようにして遊んだ日々。仲間と共有している秘密というレンズを通して見れば、神社の境内や公園などのありふれた風景でさえ、壮大な冒険の舞台になるの…

小倉百人一首第四十九番、大中臣能宣の作品をもとに小説を書きました。 「オリジナルでも既存でも、短歌をもとに小説を書いてみる」という自主企画の参加作品です。 https://ka…

東京にある坂、かむろ坂に漆黒の居を構える隻腕の歌人、駒形真尋。 その生業は、他人のために辞世の句を詠み、その人生を終わらせる事。 助手として雇われた大学生・相田と共に向かうは、元…

小さいころから病気がちがちだった主人公の早春（そうしゅん）。ある時ネットで自称フリーライターの女性と出会う。そして実際会うことに。しかし自分の不甲斐なさのため、一計を案じ友達の広…

武蔵野文学賞への投稿作です。短編集にある武蔵野の随筆『ある雑木林の現在』もよければどうぞ。 10月9日に星月夜についての文章を書き足しました。以前より分かりやすくなったと思いま…

大学時代、私は、京都の観光案内をするグループに所属していた。 きっかけは、トイレに貼ってあった張り紙だった。 反ご当地小説みたいになってますが、一口に「ご当地小説」と言っても、…

ケイジはアルバイトから逃げ出した先で、トウコさんと出会った。 「貸本屋をしている者です。ぼく、少し寄っていかれませんか？」 ケイジが貸本屋に居つくようになったある日、トウコさんが…

せっかの短歌置き場です。溜まったら不定期で更新していきます。

ゆり子は、十三年ぶりに圭吾に再会した。 ――なにかあるかもしれない。 ゆり子は、密かに期待した。 しかし、ゆり子の前に現れた圭吾は、どこか様子がおかしく……。

和歌の難しい知識はありません。 吐露するように、美しい響きを三十一音に込めました。 気長に続けていけたらな……。

歌集『夏』 ちいさな七つの、ひと夏の歌 今年の夏は完結いたしました（＠2020/8/8）

おうじさま塔のひめさますくいだすそんな話に僕らはいない 牛丼が早くて安くてうまいのはどこかで誰か泣いているから （短歌は2019年4月ごろに開始。5・7・5・7・7の閃光のき…

雑巾じゃないです生きているのです国道は昨夜の雨の跡だけ残して 大阪、西成。現地取材に基づき、町の景や人々の生活を詠んだ30首短歌連作。※第61回短歌研究新人賞最終選考通過作『それ…

できたてほやほやの詩を、温かいうちに。

暇つぶしだから、とくになし。

それでは聴いて下さい、私の『巡礼の年』――。幼少期からピアノを習っていた上山鳴美は中学三年生の時にいじめを受けてリストカットをする。一命を取り留めるも左手に障害を負い、ピアニスト…

地方の大学に進学した僕は、年上の女の先輩に出会った。 彼女が口にする言の葉は、その薄くつややかな唇とひと続きのように、美しい。 季節は秋。残暑が息を引き取って、木の葉が寂しく鳴…