「兄さん」を含む小説

田舎町。平成最後の夏。有名酒造店の後継ぎとして期待されることが嫌で仕方ない長男・朔太郎。 大学の夏休み期間の帰省中、誰よりも大切に思っていた弟・操が死んでしまう。 が、乗り過ごし…

俺は２５歳にもなって、まだ大学三年生をやっている。ゴミ出しも何度やったことだろう。 とある木曜日の夜中、俺はプラスチックとペットボトル・カンを捨てに、アパートの目の前にあるゴミ捨…

欠陥工事が原因で計画が中止された医療ツーリズムの大型施設。 曖昧な意識の中、そこへ集められた３０人の参加者。 始まるのは、『壊れるボタン』というイベント。 青いボタンを押した者…

クロノヒョウ様の自主企画、｢夕方五時のリズム｣参加作品でした。 コンビニの喫煙所ですれ違う、｢五時のお兄さん｣の俺と、塾通いのあの子。 ｢こんにちは｣｢いってらっしゃい｣。 それ…

「あの、お心遣いには感謝しますけど、お兄さんのことは半分も信じてませんからね」 「しっかりしてるねえ。ひとまずは俺、初対面の馴れ馴れしくて怪しいお兄さんってことで」 （※本文より…

孔雀　愛（くじゃく　あい）は、5年前に自宅で命を落とした現役女子高生。 特に世間の注目を集めるでもなくひっそりと死んだ彼女は、幽霊になっていた。 幽霊になって5年後、再会したの…

いつからか世界に存在していた”獣人”。世界的に見ればマシとはいえ、未だに獣人差別が抜けない日本で彼らは生きる。これは兄さん呼び敬語系獣人義妹(依存気味)とその兄の、どこにでもある…

『【三題噺 #64】「詐欺」「呼吸」「空腹」』によせて書きました。 ついでなので、文字数もそろえてみました。

種違いの兄が死んで一年経った弟の話です。 大学の文芸研究会に所属してた時代にポチポチと書いて公開したり消してた小説です。3話くらいまで掘り返しましたが、続くといいですね

あ、そこの道行くお兄さん、どこかへ向かうお姉さん。お暇であれば、どうですか？この近くに、一面に咲き誇る百合を眺められる花畑がありますよ。 料金？取りません取りません。 近づかな…

さびれたほこらを掃除した『俺』は、着物姿のお兄さんに声をかけられる。 「一つだけ願いを叶えてやろう」と言われ、『俺』は「友達がほしい」と願った。が、そこにはちょっとしたカン違いが…

少年と彼にだけ見える天使のお兄さんの話。 人の目について描いた作品でもあります。 2022年5月発行『掌編小説とエッセイのアンソロジー　BALM（赤盤）』寄稿作品 通販：htt…

エイジくんのお父さんとお兄さん、サトルくんのお父さんは、二年の間、村に帰ってきません。 遠くの町で、『悪魔』と戦っているからです。 エイジくんとサトルくんは、お父さんたちに会う…

汗をかくから夏が嫌い。学校にも家にも留まりたくない。 どうか中途半端な私に居場所をください。 高校3年の夏。どこにもいたくなくてけれども、暑いのはとことん嫌で。 途方に暮れてい…

クリスマスイブの日。 自宅マンションへと帰ると、隣室の前にうずくまるギャルがいた。 「鍵……失くしちゃった」 「あー……」 同情はする。 だが余計なお節介は禁物だと、一旦は放…

結城　拓斗は数日前に異世界に召喚されたばかりだった。 先代の魔王様に召喚されて頼まれた仕事は『もうそろそろ娘が魔王になるからサポートしてあげてくれ』というもので、魔王の執事とな…

悪神を倒して死んだ僕は、気づいたら異世界に転生してました。もちろん、３人の兄も一緒でした。 ええっ？ こんなとこまで、ついてこないでよ、お兄ちゃん！ アルファポリス、ノベリズム、…

　本作は「君の隣に立ちたいだけなのに」の、スピンオフ作品です。この作品だけで楽しめるとは思いますが、先にそちらを見た方がわかりやすいと思います。 　弟と妹がいて、昔からお兄ちゃ…

主人公の希々望《ここみ》は5歳のころ、初めて恋をした。相手は隣に住む英楓《はなか》。10歳年上のお兄さん♡ ところが瑞貴は大学へ通うため、引っ越すことに、、。 もう会えないと思っ…

高校を卒業した日。18歳の二葉は、6歳の頃から好きだった人に振られてしまう。相手は近所に住む、30歳のお兄さん。 失恋を受け入れられない二葉。だがその直後に、お兄さんが交通事故に…