先生大好きです。

@Mizu_401

E p i s o d e 1.


「ほんとにいっちゃうの?」

「やだよいかないで」

「さみしいよ」









(またこの夢か、もうずっと前のことなんだけどなー、、。はぁ、元気にしてるかな。)




「いってきます」

「いってらっしゃい!お母さんもあとでいくからね!」



今日は入学式。

桜が綺麗に舞ってる。

推薦もらったから私立高校選んだんだけど友達みんな公立行っちゃったし私も公立行けばよかったかなー、、。

友達できるといいな。



「ただ今より妃梗芸術大学附属清華学園ききょうげいじゅつだいがくふぞくせいかがくえん入学式を始めます。」

先生の話とか長いんだろーな、

憂鬱。


「これより教師紹介に移ります。」

「A組 榊原さかきばらあきら先生。教科は理科です。」

「B組 一ノいちのせ 遥佳はるか先生 教科は家庭科です。」

「C組 如月きさらぎ 英楓はなか先生 教科は音楽です。」


え、、、

きさらぎはなか、、、

如月英楓だよね??

英楓くん、?

そんなはずない

だって遠くに行っちゃったし

同姓同名?

そんな多い名前じゃないしありえない

英楓くんも同じ名前いない自信あるって言ってたし

帰ってきたの、、?

C組だった、

私の担任ってこと?

英楓くんが?














「以上を持ちまして第49回妃梗芸術大学附属清華学園入学式を終わります。」


あ、終わっちゃった。

あとの話ほとんど聞けなかったな。

この後ホームルームだ

どうしよう

もし英楓くんだったら何年ぶりだろう

覚えててくれてるかな

覚えててくれてるといいな


私の席は窓側の前から4番目

教室騒がしいな

ここでどつするかで高校生活がどうなるか決まるって言ってた。

とりあえず名前覚えてもらうくらいはしたいな。

隣の席の子に話しかけるのが自然?

なんかとってもキレイな子。

こんなキレイな子に話かけていいのかな、、。

前の席の子、、、お休みだ

後ろの子はもう仲良しそうな友達作ってるし、、

やっぱ隣の子に話しかけてみるしかないな


「あ、あの、、よければお友達になってもらえませんか?」

「わたしでよければよろこんで!わたし白雪しらゆき琴華ことかです。あなたのお名前聞いてもいいですか?」

「あっ、ごめん朝比奈あさひな希々望ここみ。琴華でいい?」

「いいよ、!希々望ちゃんね!これからよろしくね」

「こちらこそよろしく!」

「そろそろ先生くるよね。知ってる?とってもかっこいいって噂あるんだよ!」

「えそーなの??」

「うん。あ、ほらみて!」


英楓くんだ

身長ものびて髪型も、雰囲気もかわってる

でもあれはぜったい英楓くんだ




「新しいお友達と楽しんでるところ申し訳ないけど静かにー。ホームルーム始めます。」


「ねえねえ先生かっこよくない?」

「おもったー!あたりの先生すぎてやばい」


英楓くん一瞬で人気ひろがってる、、

かっこいいよねわかる


あーあ、もういっそこのまま一生会えないままのほうがよかったな。

あきらめきれないじゃん。

だいすきなのに



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

先生大好きです。 @Mizu_401

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ