「悲恋」を含む小説

　人類は絶滅の危機に瀕していた。 　 　世界は王の出現により七つの小世界に分断されていた。残された人類は七つ目の世界に逃げ込み、細々と生き延びていたのだが、それは仮初の平和に過…

立ち入った者の命を奪う、勇者殺しとおそれられる森の奥。そこには、深緑の恵みをもたらす一人の少女がいた。彼女は実力あるものを死地に呼び寄せ、こう告げる。 「報酬はたんまり。依頼は…

　諏訪春乃は、入院している。そして、そこに通うのが幼馴染の春好守。そんな中、春乃は医師から衝撃の事実を告げられる。 　最後のほうが雑ですが、4000文字に収めるためには仕方あり…

平凡な女子高生、雪と美人な姉、結菜。 雪の好きな男子、蓮。 雪の親友、柑奈。雪の苦手な男子、聖也。 意を決して告白する雪だが、そこに姉の結菜が居合わせてしまう。 雪と結菜、そ…

高校時代から作り続けたオリジナルソングの歌詞置き場です。 目も当てられないくらいダセーのもあります。 曲になったものもあります。

【とある大陸の話①:月と星の大陸】 この度、絶大な神聖魔法を使用する聖女が見つかり、人々を欺いていた偽聖女が処刑された。 我々は、真なる聖女と共に、加護に支えられた大陸で、末…

孤独な日々を生きる日下部文雄、四十三歳。元は東京で営業マンをしていたが、今は地方での個人家庭教師。稼いだ金を酒に変えて飲んでしまう日々。そんな文雄の前に、危うい悲しみをまとった「…

かの地の名はアルイーン。 乾いた白茶色の大地に繰り広げられし、興亡の絵巻。 西の強大な軍事力を誇るバッファーン朝イゾルタン帝国、東の謎多き国カラ・シーン神皇国、混乱の続くマズムー…

今日も彼は自殺未遂を繰り返していた。 何故だか理由は分からないけれど、私は毎回それを止めいてた。 彼にこんな行為をやめて欲しい、そんな一心で今日も私は彼の自殺を止めるのです。…

軍事国家、ルプトゥーラに存在するフォルス村には二人の厄介者がいた。大きさを第一とする金細工ではなく、緻密で繊細な細工を施した金細工しか作れない故に落ちこぼれと村中から評されている…

昔からずっと好きだった幼馴染のカナに大人になってから告白したリョウだったが……

堕ちた男の先はみえない。 生きる気力が湧かない人へ

その夜、俺はバイクを走らせた。彼女が言った明日の方向に向かって。 詩に近い感傷的な短編です。

ピアノ馬鹿のお嬢様の家庭教師は大変だ。すぐにピアノを弾きに行きたがるし、気難しいし――どうしようもなく、可愛らしいから。 身分差に引き裂かれる二人の、最後の穏やかな一日。

僕は、夢の中で少女と出会い、恋に落ちた。 夢の中だけで会える女の子。僕は、彼女との逢瀬が、とても幸せで楽しかった。 いつまでも、この夢が続くと思っていた。 この物語りは、エ…

オートバイを通じて知り合った女子大生。彼女と最後の約束は 果たせるのか。

　澄んだ青い空の下、僕らは笑い合っていた。 　戦争が起きて男がいない村に辿り着いた僕は、世話になっている薬屋の手伝いをして暮らしていた。 　いろんな女性に声を掛けられるけれど、僕…

死をもって結ぶ愛

大学の頃の友人、曽我部が交通事故で死んだ。 その知らせを受けた僕は、曽我部と過ごした数年間に想いを馳せる