「見えず 短編」を含む小説

｢いつものように、僕は夜の街を歩いた。｣ 満月の夜、黒猫は、いつもの散歩道で優しい暖かさをもった少女と出会う。内緒話をするように沢山の事を話してくれる彼女は甘く、優しい香りがした…

自分にしか見えないものだけが友達だった。 それだけが全てで、自分だけだと思っていた。

平凡な人生の目に見えない不安。 その不安に何を感じ進むのか。

救い出したサツキを佐伯警視正に送り届けた世津奈たち。佐伯は労をねぎらうどころか、自分がマウントを取るため怒りの大芝を居打つ。しかし、そこは元部下の世津奈。やすやすとだまされはしな…

乙女はよい生き物です。 見えないおしゃれにこそ乙女が宿ります。 特別じゃない乙女のある秋の話です。 激・短編。

『アリウスフォルゲリガヒスダルガソエコロ』６４９才。奴はどこからどう見ても、エビにしか見えない宇宙人だった。そしてこれは婚活支援会社で働く地球人（♀）と彼女に惚れたエビ（♂）の、…

この春から、仕事帰りの私の足取りは少し重い。というのも、父親が定年退職して家にいるようになったからだ。仲が悪いというわけではないけれどずっと忙しくしてきた父に対して、ちょっとだけ…

一見幽霊オカルトに見えて、実は怖いのは人間だ、という短編小説を中心に載せていきます。

夏休みの自由課題が決まらず悩んでいた小学生の僕は適当にペットショップで売っている生き物の日記をつけることにした。しかし店長のお爺さんが渡してきた生き物は姿が見えない。半信半疑で育…

【カクヨム甲子園ショートストーリー部門参加作品】 中学に通う2年生の黒瀬葵は、クラス内で『いじられキャラ』のポジションに属している。 本人はこのポジションに自分からなった訳で…

ここは身につけているヘッドホンのサイズが、装着者の権力を象徴する世界。 そんなマギー審司並みに耳まわりが肥大化した世の中で、ヘッドホンを誇示する不毛なマウンティング合戦が、いま始…

短編 色々考えると見えてくる

彼らには、彼らなりの恋愛観がある。 それは、人だって同じはず。

遠い地にいる彼からの通話を受けた女性。 彼に促されるままにベランダに出て月を眺める。 そこで二人が交わす会話とは……。 関連作品 『LAIKA CAME BACK』 http…

神に仕える二人の青年は、愛という禁忌を犯してしまう。 運命から逃れるため、必死の走った先に見えたものは・・・

しんしんと降る雪の晩。 美冬の元に突然、疎遠になっていた幼馴染、秋人が訪れた。 秋人は地元を離れることを告げると、立ち去った。 翌朝、美冬は離れた所で秋人の旅立ちを見送る。 やが…

ある日、イモリは自分が幸せでないならば、幸せを探しにいけば良いと考えました。 彼はおにぎりをリュックに詰めて、道を歩いて行きます。 その先々で生き物たちに幸せのありかを尋ねますが…

Web小説書きカケタカは彼にしか見えない白い巨躯の狼に続きを催促される毎日を過ごしていた。 「書き手を解き放て！　私も人間だぞ！」 「黙れ小僧！　書かずに読者が救えるか！」 ぐう…

青い鳥SNSで 「悪意に曝される生活に疲れ現実からの逃避を切望していたある日、往来の真ん中でピアノを弾く青年を見かける。不思議なことに聴こえる筈の音色は聞こえず、周囲の人々に至っ…

暗闇に声が滲み、広がっていく。 その声はとても冷たく感じた。 ボクは何も見えないまま、手探りで地べたを這いつくばっている。