「ホラーじゃないホラー」を含む小説

夢の話をします。 ある男の話です。あなたの話です。 はなさないでください。 ・・・・・・ーーーー・・・・・・ 『KAC2024』参加作品 お題「はなさないで」…

「ギー、ギー、ギー、ギー、ギー、ギー。部屋のどこかから響きわたる謎の軋み音」 仕事を馘になり行き所がなくなった男、田村が転がり込んだのは、以前に人が亡くなっている事故物件だった…

ホラー雑誌編集者として働いていた守美日和が、ある日、差出人不明の手紙を複数受け取った。どの手紙も名前のない語り手によってつづられた話ばかり。 話に魅せられた守美は誌面上で何度も呼…

　高校生の松本幸太(まつもと こうた)は、不思議な話を耳にする。 「7月7日午後7時16分に、2階の踊り場にある大鏡の前で5人以上が一斉に、「招待してください」と言うと、不思議な…

＊エブリスタでも掲載中です。

そこは、海辺のひなびた駅のホーム。 特急列車と各駅停車が信号待ちをしています。 発車するまでの五分間の物語。 「最後の5分間」 ＜小説×朗読コラボレーション・コンテスト応募作品＞

性癖：一人称が「あたし」の倫理観がおかしい女の子 性癖：片方が死んでる百合 性癖：かわいいものをいじめたい 「第五回性癖小説選手権」によせて書きました。三作目です。

ホラーとミステリーが混じり合った短編集！ 怖い、けど真相を知りたい！

※ほのぼのでもハッピーエンドでもありません。フィクションです。 冬の雪山で遭難した老夫婦。 救助隊が懸命に捜索を行ったが、夫は凍えてしまい、妻だけが生き延びた。 夫は最後まで…

ホラーというより、シニア世代にはなつかしいおはなしになるでしょうか。 コロナ禍終焉を祈願しつつ、書いてみました。

【あらすじ】 雨の中、偶然立ち寄った不動産屋で、不二美奈子は「フューチャーレジデンス」という新築マンションの広告に目を奪われます。そこは誰もが夢見るような完璧な住まい――しかし、…

過去に書いた怪談ものの中から、一人称で書いたものをピックアップしています。 中には怪談っぽくないものもあります。また、実話っぽさはかなり減っています。 一話ずつ完結で、長くて60…

自動販売機のルーレットが揃った時、その美女は貴方の家を訪れる。 孤独な日々を過ごすフリーターの生活は、美しき妖怪ツクモンによって一変した。家事も、料理も、恋愛も、理想のハッピーラ…

銀河辺境の宇宙コロニー。暗い星野を臨む店で、バーテンダーは給仕中に三人の航宙士たちの奇妙な会話を耳にする。鬱々としたようすの彼らは、どうやら死んだ仲間の弔いに百物語の会を催してい…

小学6年生の僕は、従兄の亮ちゃんの部屋で『アドゥネイア呪文集』という本に興味を持つ。その本曰く、100フィートの無人の塔のてっぺんに魔法陣を置き、異界に行きたいと念じると、下から…

『京都・嵯峨野トロッコ列車のフラッシュバック』 ある日、谷口のクラスにドン引きするほどの大ケガをした鶴島菜緒が転校してくる。 オレンジ色の夕陽に染まった彼女はとても儚く、今にも消…

ある教師が、思いがけない出来事に右往左往する話。そんなに怖くはないです。 掌編集に入れようと思って文章をととのえていたら二千字になってしまい、ちょっと重たいので別立てで。

　事故物件に引っ越して来たのは健康オタクだった。 　主人公、空田　丈武【からだ　じょうぶ】は根っからの健康オタクである。 　その物件は、入居者が病気になって、最悪死んでしまう…

帰宅した私を玄関の前で出迎えたのは、小脇に抱えられるほどの大きさの段ボール箱だった。 おそらく配送業者が置いて行ったものだろう。 宅配業者の再配達を軽減させるためにはじまった置配…