このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(115文字)
日常の中にするりと入り込む、おそろしいもの。そう、するっと入って来るのです。気づいたら、そこにあるの。そして、日常も人格も「ふつう」も浸食されていく。ああもう、ぬるりとはりついて、剥がすことなどできない。そういう、気持ち悪いこわさがあるお話でした。え? それで? そういうこわさでもあります。さあ、読んでみてください。ぞぞぞぞぞとなりましょう。
この、 ぬたっ···ぬちゃ···とした空気感 凄いっ。呼吸するように日常生活に入り込む怪異。気付いた時には、手遅れと感じる間もなく至極当たり前の日常と成り果てる。読むだけで、これはやってくる、かも知れない。