「浮かぶ」を含む小説

一人暮らしの部屋に声が響く。 といっても、それは僕の声ではないわけで。 どうやらそれは先日海で掬ってきた、今、僕の目の前の水槽でふよふよと浮かぶ"そいつ"から聞こえた声、なわけで…

ある日の早朝。 一軒のアパートに一つの隕石が直撃した。 更に運の悪いことにその家で生活していた一人の青年がその隕石により命を落とす──筈だった。 「おめでとうございます！ 貴方…

フィーア島の事件から半年。再びお嬢様セイラがやってきた！ 今回は空に浮かぶ図書館イーハーと、そのイーハーへ向かう港町ガベリアでそれぞれ殺人事件が起こる。 二ヶ所で起きた事件を、セ…

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、 かつ消えかつ結びて、 久しくとどまりたるためしなし。 世の中にある人とすみかと、またかくのご…

　空高く霧の海に浮かぶ島で人々が暮らす世界。 　辺境の島に住むエシアは、突然、聖女誘拐という身に覚えのない罪状を突きつけられた。思い当たるのは、大けがをして意識不明だった頃のこと…

「あの子みたいになりたい」も「100歳まで生きたい」も、すべては"願いの枠組"のせい。 少女メル・アイヴィーは世話係のリゴと二人、夜空に浮かぶ展望室で暮らしていた。メルの仕事はた…

目を覚した場所。 知っているはずなのに、「そこ」を示す言葉が脳に浮かばない。 浮かぶのは、個々を表す単語……。 困惑する俺の傍らに立つ彼女。 「彼女」は忘れてはいけない人だ…

人間、妖精、獣人、モンスター。 様々な種族が暮らすこの世界には「八つの国」が存在する。 彼らは「魔法」や「異能力」を使って共に協力し、平和に暮らしてきた。 ...のは遠い昔の…

ぽつりぽつりと心に浮かぶ、口では上手く説明できない気持ちを言葉で、詩で、自分の手で。

　諭利は、櫻承に自らの生い立ちを語る。 「私の郷里は磐音島です。そこで十二の歳まで暮らしました。先生に連れられて本土へ渡るまで、一度も島を出たことがありませんでした。私にとって、…

　長かった大戦が終わり、没落した我が家のために亜人の少女フクスは身を売ることを決意する。彼女が売られるのは湖に浮かぶ遊郭都市『金魚鉢』。そこでフクスは蒼色キンギョ、ミーオと巡り会…

TPSと聞いて一番最初に何が浮かぶでしょうか？ これは、二人の男子高校生が趣味を通じて友情を育む青春小説です。…たぶん。 この度「カクヨムプライベートコンテスト Vol.02～…

太平洋に浮かぶ小さな島、その島には東京ドームおよそ8個分の広さに相当する敷地面積を持った学校が建っている。 その学校に船の魂宿る少年少女たちがいた― ※この物語はフィクシ…

雲の上に浮かぶ島の縁で、ただ一人翼を持たず飛ぶことのできない俺は家出をしてきた謎の少女ユピナと出会う。 彼女の意思を尊重して当面の住む場所と仕事を与え、交流を深めていく。そんな中…

中学三年生になったばかりの春の日、満月の綺麗な夜に。 ぼくは見つけてしまった──はだかで空に浮かぶ同級生、水無月つかさの姿を。 それからのぼくの生活に、空が飛べる女の子が少しずつ…

遥果 ＜はるか＞ が差し出す傘に入る 夕映 ＜ゆえ＞ の甘く掠れた声。 「金曜はここにいるよ」ライブハウスのカード。 奏多 ＜かなた＞ と抱き合うと潮の香りがしてくる。 ゆらゆ…

湖上に浮かぶ都を訪れようとしていたカナメと店主が辿り着いたのは、密林の中にあるカプセルと電子スピーカー越しに聞こえる案内役の声だった。

空に浮かぶ星の最後を誰かに重ねて。

一話完結型の短編集です。 たくさんの色を混ぜて、重ねて、消して、また塗り替えて。 カンバスに一つの絵が浮かぶ頃には、何が描かれているのだろう？

「自分に今何が出来て、何をするべきなんだろう。」 ふとした時にそんな事ばかりが思い浮かぶ瑠衣。 20xx年、世界は1人１つの異能力（アビリティ）をもつ世界へと変わっていき、50…