「ただ語るだけ」を含む小説

〝未来の神話〟ルシファー・シリーズ、初期作品の新版です！ 一オタクの目線（笑）で、人類と異星人の接触を描きました。 旧版を、次の作品に刺激されて書き直しました。 イラスト：『黒…

「──なんで!?　智くん、この本を持って死んでたんだよ!?」 中学生のとき、自然消滅した元彼がいた。 今となっては名前も思い出せない。 なんなら、元彼の人数にすらカウントしてい…

2023年9月2日（土）公開のノスタルジック・ミュージック・アルバム『かすかなあかり』。 その10曲を補完する、選りすぐりの「思い出」を語る十の短編小説集です。 楽曲と小説がお互…

　２０２２年１１月、日本各地に伝わる古い伝統芸能「風流踊（ふりゅうおどり）」がユネスコ無形文化遺産に登録された。 　新島に伝わる「大踊（おおおどり）」もその一つである。 　クラ…

「アープ文明」。 隣の大陸にてリームス文明とは異なる文化に触れたふたりは、大冒険を経てリヒト公国に帰ってきた。 その帰宅した日の、ヴェルスタン家の屋敷の浴場にて。 ※この短編は…

”だが、何よりも僕がこの目を疑ったのは、店主と木人の間にあるものだった。それは分厚いビニール袋に入れられたうどん生地だった。木人にかけられたうどん生地を、店主は殺人的な速度で連打…

やあみんな！「治安最悪！地下世界録!!!」を手に取ってくれてありがとう！ このお話は作者であり主人公の私、打首塚 畜生道(うちくびづか ちくしょうどう)の視点から この世のどこか…

非現実的であまりにも狡猾でなぞのカリスマ性のある御影鏡。 ある教室でおきた出来事はすべて御影の思惑通りだったのか。 不良を改心させ生徒たちを味方につける圧倒的な審美眼。 それを何…

才能が無い。仕事に生活に追われ、嘆きながらも執筆活動を続ける主人公。ある日目が覚めたらそこは異世界だった。車に轢かれたらしい。そんな記憶は無い。 恋人を語る知らない男と、穏やかな…

剣術を極めた武士が死を迎える。 武士には後悔があった。 極めた己の剣術を継承できていない。使えるべく主を持たず侍としての人生、死を迎えられなかったこと。 今際の際、武士は仏と出会…

刀綱が寝る前に、「あー、これが欲しい」「これやりたい」と思ったことを語るエッセイ。 基本、棚からぼた餅、窓から金霊を期待しているので大いに図々しいですし、個人の偏見だらけです。…

或る冬の夜、二百年以上生きた化け猫のミケは江戸の昔に飼い主だった一人の男を思い出す。 直参旗本の次男坊、三ツ木慎之介は絵描きの好きな道楽者。 偶々知り合った金猫の遊女、若紫。 二…

　幼馴染の九人の高校生達、通称「竹馬ナイン」は、学園祭の帰り道に光り輝く蝶の大群に遭遇し、突然、異世界に転移してしまう。月明かりの下、彼らを待ち受けていたのは不思議な美少女メーネ…

【簡易あらすじ】 亡くなった想い人が、邪神扱いされている。そんな事を許す訳にはいくまいと、彼女の潔白を示す為、少年は旅に出た。 【あらすじ】 　──月が落ち、バケモノが生まれた…

電灯は室内から夜の闇を遠ざけ、そこに住んでいた幽霊は本のなかの闇へ移り住んだ。 そう語るあなたの本を僕は読む。 毒にも薬にもならない話をするあなたと、それを聞いていた僕の話。

天国へ行くか地獄へ送られるかの瀬戸際。 青年は目の前の閻魔に対して自らの人生とその罪を語りだす。 はたして彼の犯した罪とは、そしてその結末とは。

　度重なるトラブルと、世間を騒がすほどの大事件に巻き込まれた猫宮《ねこみや》ルシオは、大けがを負って病院へと搬送される。 　ルシオは目を覚ますと、そこは車内であり隣に義姉である…

――ほんに、物騒な話だわ。 ある日檀家から文乃の元へ寄せられたのは、五日ほど前に立見峠で起きた陰惨な事件の話だった。 一方、住持である夫の尚隠も、鴇前の家から浮かない顔で帰ってく…

とある王国があった。 その王国は隣国と争っており、不利な状況を打開するため異世界から【英雄】を召喚する。 【英雄】は瞬く間に成果を上げ、王国は勝利する。 だが、その後王国は滅び―…