概要
中学時代の元彼は、なぜ私があげた本を持って死んでいたのか?
「──なんで!? 智くん、この本を持って死んでたんだよ!?」
中学生のとき、自然消滅した元彼がいた。
今となっては名前も思い出せない。
なんなら、元彼の人数にすらカウントしていなかった。
そんな彼の『カノジョ』を名乗る少女が、
ある日とつぜん怒鳴り込んできた。
大昔、彼にあげた絵本を握りしめて。
カノジョは語る。
この絵本を持って、彼は事故死したのだと。
浮気を疑い詰め寄ってくるカノジョだが、
もちろん身に覚えなどない。
ほとほと困り果てた私は、
「なぜ彼が絵本を所持して死んだのか?」
という謎に挑むことになる──
中学生のとき、自然消滅した元彼がいた。
今となっては名前も思い出せない。
なんなら、元彼の人数にすらカウントしていなかった。
そんな彼の『カノジョ』を名乗る少女が、
ある日とつぜん怒鳴り込んできた。
大昔、彼にあげた絵本を握りしめて。
カノジョは語る。
この絵本を持って、彼は事故死したのだと。
浮気を疑い詰め寄ってくるカノジョだが、
もちろん身に覚えなどない。
ほとほと困り果てた私は、
「なぜ彼が絵本を所持して死んだのか?」
という謎に挑むことになる──