「最期」を含む小説

長く長く旅を続けてきて、ようやく終着点を見つけた。最期に訪れた刹那の出会いと別れ。 KAC2022参加作

　これはおのれの身を犠牲にして仲間たちを守った、若い女性神官の最期の想い。 　非才非力の身でありながら、それでも彼女はあきらめず、戦場に最期の閃光をはなつ。

猫目線でどこにでもある日常と別れを描きました。大切にされた猫と不器用な飼い主のお話。ノンフィクションではありませんが、私の身近に本当にあった話を元にして書きました。私は書きながら…

ようこそ。私はアリーティアと申します。 ここは『最期の部屋』と呼ばれる私の住まい。 さあ、あなたの『これから』を選んでください。

悲鳴を上げる女性、声をかける紳士。彼女は自分の最期を嘆いていた。 あの、どろどろの液体で満たされた、大筒に入れられてしまうかもしれない最期を。 ※作者はタレも塩も美味しいなと思…

皆、焼き鳥という食べ物を食ったことはあるか？そう、居酒屋で提供されるあの焼き鳥だ。一本の焼き鳥を食べるのに、そう何分もかからないだろう？だが、食われる側から言わせてもらうと、それ…

世界を救う特殊組織と、その解散を願う科学者の日常系ファンタジー。 軽度な残酷描写、暴力描写、下ネタ描写ありですが、犯罪やその他諸々を推奨する意図はありません。あと女性向けです。

最期の言葉は。

何も為せずにその人生を終えた男がいた。 悔しさと苦しさに塗れそのまま暗闇へと身を委ねた後、次に目覚めた時には、身体と記憶が混在する別の存在へとなっていた。 長い金髪に気の強そう…

88歳になった竜真は息子一家に祝ってもらう。 しかし、その時竜真は思い出してしまった。息子一家はがここにいるのはおかしなことを……。 怪奇から始まったお話は不思議な顛末をたどり…

ピッ――……ピッ――…… 「お爺さん！しっかりしてください！お爺さん！」 「……タケシは？」 「ご家族の方はもうすぐ来られますよ！」 「……そうか」 「お爺さ……88号室の弥生さ…

ボクこと鶴舞龍太は理不尽な人生に絶望しビルの屋上に立っていた。 最後の瞬間が訪れようとした時、目の前にあったのは見たこともない一軒の料理店。 何でも「思い出の味」に触れることが出…

死期を悟った88歳の長老サルのソイチは、この山のサル仲間を集めて、生涯最期の自慢話をいい聞かせた。 それは、若かりし頃に風船を付けて空を飛んだという嘘か誠か解らんが兎に角楽しい…

時は平安末期。平経盛（つねもり）の末子、敦盛（あつもり）。彼がその最期に見たものは。

人にとって、一生分とも言える88年の月日。それはエルフにとって、夏休みの夜空に上がる花火と同じくらい、あっという間の出来事かも知れない。かつての英雄テルメンディルとその仲間、エル…

日本人の平均寿命が八十八歳となった社会。俺はじいちゃんの米寿祝いで、登山に付き合うことになった。

目的地である惑星に辿り着けなくなった人間とアンドロイドの話。

とある春の日、八十八歳になったキヨは話していた。 最期の語り合いを青空に吹雪く薄桃色の下でしていた。

人間が死を忘れた世界で、最期の生き残りが元凶に一矢報いる話。