「ねえね」を含む小説

雨のやまない春の夜、呼び出された秋田葉太は……。 自主企画「筆致は物語を超えるか」参加作品です。

「ねえ私のこと全部わかるって言ったけど　あなたなにも見えてなかった」 チャットモンチーさんの曲って女の子の気持ちをそのまま切り取ってる感じだしてすごく好きで、書いてみました。

従妹の家にお泊まりをしておねしょをしてしまった美雨。 けれど沙苗おねえちゃんは優しく慰めてくれて、気分転換に公園に連れていってくれた。 急に雨が降り出し、雨宿りをしているときにト…

「ねえねえ、斗真くんも打ちあげ行こうよ～♡」 「ごめん、大事な用事（ゲームの限定イベ）あるから」 いま思うと、そんな何気ないやりとりがすべての始まりだった。 自分はただ、大して…

「ねえ、あたしと一緒に死んでくれない？」 決して不幸ではなかった。むしろ幸福な毎日だった。だからこそあたしは、この「物語」に自分自身の手で終止符を打ちたかったんだ。フリーターのあ…

　怠惰で方向音痴な高校生・辰巳虹星は野球の会場へ向かう途中に突然、闇の穴に転落してしまう。 　気付いたときには謎の洞窟に倒れていた。 　戸惑いながらも洞窟内の魔物をバットやボー…

ねえ、常識っていつかは本当にひっくり返ると思うの。その言葉の意味を、私は半年後に知ることになる。

「ねえ、覚えてる…？」 夜霧舞葉（やぎり まいは）と過ごす最後の夏祭り。 彼女は僕にそう問いかける。 大学三年生の七月。 夏江景太（なつえ けいた）は幼馴染みである舞葉と、今…

「おかしい、なぜ俺の叙事詩が二桁PTなんだ……」 　冒険者アッシュは苦悩していた。 　彼の住む世界ではプレイヤーズ・テキスト――すなわち神々へ奉じる自身の冒険の成果を綴った叙事詩…

「ねえ」 「何？」 「年間で何人の人が自殺で亡くなっているか、わかる？」 「知らない」 「・・・実はね」

同棲している大学生男女の日常を描いた短編です。

　いよいよ国家転覆か。 　相変わらず仏道に生きる預流の前だが、パラレル平安京に不穏の影が差しては平穏無事ではいられない。 　何かの間違いで今上帝のお妃候補に挙がった途端、政治的思…

　高校生の森山緑葉は、お姉ちゃんの代わりにお見合いをすることにした。

少年・コーヘイは、異星の少女・ECHOと共に広大な地下図書館を探検する日々だ。そんなある日、コーヘイの前に新たな少女が現れて――。

ねえ、知ってる？　郡山小七不思議の一つ、『騒がしいオバケ』のその噂。

「ねえ、みどりちゃん。おはなし聞いて」 「今日はどんなお話なのかしら？」 「あのね──」 これが、絵描きを目指すわたし、千歳 緑《ちとせ みどり》と、小学一年生の女の子、鳩羽《…

私たちとは違って、町野くんにとって言葉は消耗品だった。一度使った言葉は、彼のボキャブラリーのなかから消えてしまう。二度と使うことはできない。 「……は、そう。……そう」 …

恋人が死んだ。 朝起きて、私は放置していた下着を身につけると、隣で眠っている恋人に囁いた。 「ねえ、朝よ」 返事はない。

KAC2020参加作品。 少年は忙しそうなトリさんを取っ捕まえて、一方的に喋り始めた。 どんでん返しについての私見。一応どんでん返しがあります、とここで書く矛盾よ。