ねえ・・・私を探して!

神楽

時を超えて

僕の自由は・・・何処に行った!?

そんな事・考えてる僕が居た


ソレがイツとかドコとか忘れかけた頃・・・・・・・


僕は君(恋)を見つけた!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


始まりは真冬のクリスマスの時期


町は賑わいクリスマスの曲が流れ綺麗な電飾のイルミネーションで賑わっていた


そんな中で僕はひとりの少女を見つけた


彼女は真冬に噴水の中で真っ白なワンピースを着て素足で踊る・・・・・素足?!・・・・真冬に・・・・・・


不思議な事に僕以外誰も彼女を見ていない


普通なら真冬に噴水の中で踊りなんて・・・あり得ない光景だ!?


まるで彼女は僕だけの為に舞うように


その時だった彼女の目線が僕を捉えた!

僕達は暫く見つめ合っていた


すると彼女は踊るのを止め噴水の中からゆっくり歩いて僕に近付いてくる・・・・


互いを見つめて歩みよる、ふたりの距離は約10センチ位


なのに何故か・遙か遠くを見つめている・・・そんな風に感じた


僕は何も言えずただ彼女を見つめていた


彼女は僕を見て微笑んだ・・・僕は彼女に恋をした


口を開いて一言話をしようとした僕に


彼女が右手の人差し指を僕の口にあて!!言葉を閉ざした


彼女は僕にアテタ人差し指を自分の唇に当てて又微笑む


・・・君を知りたい・・・それだけなのに・・・・・・


閉ざされた口を再び開く事もできず・・・・・

ただ・・見つめて・い・た・


彼女は再び噴水の中へ・・・そのまま消えてしまった

その瞬間に・聞こえた?!


「私はあなたを待ち続けている・・・だから・・・早く・・・・・け・て・・・」


・・・えッ!!・・・・君は・・・誰??!


「私を見つけて、お願い・・・思い出して!!、私を・・・は・やく・・・!」


僕が・・・君を・・思い出す・・・・・・!!?


ほんの一瞬だった・・・君と僕の時間が止まって見えた


我に返り町中を見渡すとソコは普通の町だった


クリスマスでも無く人々は真夏の日射しに照らされて涼を求めて先を急ぐ?!


夢・・・・なのか??!・それとも真夏の日射しが見せた蜃気楼・なのか・・・??!


解らない説明も出来ない!!

あんなにはっきり見えたのに彼女が指で触れた唇は

覚えて・る・・・?!!


僕は訳が解らずその場を後にするが・ドコへ・・・向かへば・良い・の・だ・・・?!


何処へ・・・・・


ボーっとした頭の中から目覚めた・・・ココは何処だ!!


その時なぜか側に居たのはナース??!

僕は病院らしきベッドの上で目覚めたのだ!!


ナースが慌てた様子でナースコールのボタンを押したスピーカー・・・カチッ!!

「先生大変です、Aさんが目覚めました!??!」


何が大変なのだろうか??!

僕は目を覚ましただけだ!でもナゼ病院なのか記憶が繋がら無い・・・・・・・


記憶が無い!!!??

僕は・・・誰??!!

何故ココに・・・・・??!


医師は慌てた様子で部屋に入ってきた医師らしき人に看護師が

「先生10年です!!!?」


医師「君の名前は?、覚えているかな、君は事故で、10年間寝たきりだったんだ、君の身元が解らず、誰に知らせれば良いのか皆が困ってい、テレビのニュースにも流したのだが、いまだに君が誰なのか解らないんだよ、君は!!」


僕「僕は・・・だれ・ですか?!」


医師は・・・・

「・・・自分が誰なのか覚えていないって事かな??!」


制服着た警官が部屋へ入って来た!!

「君の名前は、家族に連絡するから、話してくれるかな!!」


医師は警官に

「無駄です、彼は記憶を無くして居ます!!」


警官

「先生!このままだと困るんですよ!!、いつまで経っても、コノ事故の案件が終わらないのに、記憶無くしたフリしてるとかは?!、あの当時の被害者は皆、主犯はこの少年だって言ってるんですよ!、ワザと知らないフリしてるだけとかは?!!」と警官は医師に問う


だが医師は

「10年眠り続けて目覚めたばかりの人間が、あの当時の記憶を直ぐ話せなんて無理です!、今は時間が必要です!!」


僕「僕は何かしたんですか?!、僕は誰ですか?!、お願いです教えて下さい!!」


頭の中がぐるぐる回る

気持ち悪い!!

「ギャーーー、僕は誰なんだーーー、知らない・知らない・解らない・解らない、誰か教えて~ーーー!!!?」

その後の事は何も覚えていない

ーーーーーーーーーーー


多分真夜中なのだろう再び病院のベッドで目覚めた


僕は誰?!・・・聞かれても

何も解らない・自分が誰なのか・・・・・知らない!!


思い出すのはただひとつ目覚める前に見た冬の噴水で踊る白いドレスを着た彼女の夢・・・・・


だが彼女の顔は浮かんで来ない夢の中での話しは・・・

[私・を・みつけて、あなたを待ってる・・・だからお願い・・・]

アノ言葉に何の意味が有る?


顔が浮かんで来ない

名前も知らない

僕にどうしろと言うんだ!!


僕は誰!!

コノ部屋には僕独りだ

名前にはAと書かれている!


A それが今の僕の・・・名前かッ!

・・・・窓際に立つと遠くに大きな橋が見える


川や町並み家々には明かりが・・・

この街も見覚えがない・・・何かひとつで良い何か無いのか?!


10年って言われても・・・・

10年前の僕は何歳だったのか?!

今は・今の僕は何歳だ?!


・・・解らない全て理解デキナイ・・・・

10年前・・・僕はいったい何をした?!


警察が話していた事件か事故か知らないが実行犯は僕?!


事件の内容を知れば何かヒントに成るかも・・・


でもソノ事件を知り自分を思い出したら・・・僕は警察に・・・


ソレでも解らない事を知る事が今の僕の突破口に成るなら

必要な事だと思える!!


やはり警官に話しを聞く事から始めたなければ

前に進めない・・・・


自分が誰だとか過去に何が有ったのかを聞けば・・・


また意識が途切れる可能性も有るだろうけど・・・・・


動き出した時間は前にしか進まない

だからこそ過去の自分を知る必要が有るはず・・・だよな・・・


警察で保管されている10年前の真実から始める!!


自分探し・・・・・


ーーーーーーーーーーーー


朝日に誘われ言葉なく目覚めた


昨日の昼10年寝続けたと言われ目覚めたが頭の中が空っぽだった


真夜中に目覚め外を眺めながら自分が誰なのか考えていた


今が3度目の目覚めか??

何故か自信が持てず違和感!?

ベッドの上で天井眺めていた


その時

「おはようございます、気分はいかがですか?」看護師が入ってきた


僕はその言葉でこれが今の現実だと認めざる終えないのかと肩を落とす


看護師

「今日と明日は検索が続きますから、全ての検索を終える迄絶食ですからね、後の事は先生の指示にしたがってがんばりましょね」


長い説明・・・何か変!!

「看護師さん、昨日の警官を読んでいたたきませんか?」


すると看護師は??!

「昨日の警官って・・・?!、何の事ですか?」


僕は・・・・・?!!

「え~ッと、だから私(僕)が・・・・??!!」


えッ!!!!

何か変ダロ~・・・・!!??!

!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!

私って誰だァ~~~~~~~


誰?何?誰?何?誰?何?誰?何?


夢?・・・・なのか?

何が夢で何が現実なのか??!


言葉が・・・・出ない!!

何から考えるべき・・・なの・か?


とッとにかく落ち着け!!

私(僕)が落ち着かなきゃだよ!!


でも何に対して・・・・??!

だッダメだ!!


今は何も考えずに・・・どうする?

落ち着いてる場合なのか??!

イヤっ違うだろ・・・考えろ!!

イヤっまずは落ち着くだろ・・・・


どっちも無理!!

思考停止!!


そうだ!!もう一度眠れば・・・?

あッ!いやダメだ!!!?


僕は僕だけど・・・僕しゃなくて私って何??!(^_^;)

「だッ誰か!!!?」


看護師

「どッどうしたんですか?、どこか痛い所有りますか!!」

看護師がナースコール押した


私(僕)はいったい何なんだァ~~~~~おッおッ落ち着けるワケないダローーーー


頭抱えてワメいてた!?

「どう成ってるんだ!??、私じゃない僕わ~~~イヤっ違?!、なッ何なんだ~〇▲□★☆◆▲~~~」


すると医師と別の看護師が慌てて部屋に入って来た!!!?


医師

「〇〇さん、どこが痛みますか?、大丈夫ですから、とにかく落ち着きましょう、大きく息を吸ってゆっくり息をはきましょう吸ってハイテ、そうです大丈夫ですから、癌と言っても初期ですから大丈夫ですよ、安心してくださいね」


「あッ安心ッて・・・ガンって?、何を持って安心なんだ❕❕」


わた違☆オレ★あッ!こッコレも違ッ!!!???!


おッおッおちつけねェ~~~~~~


私は・・・・何ッ!!だよ~~~~

(>_<")わかんねェ~~~ぞ~~~~


誰かッ~~~お・し・え・て~~~~~


ーーーーーーーーーーー

何がなんだか解らない

彼なのか彼女なのか??!


何が本当で何が夢なのか・・・

チンプンカンプン??!??!


ーーー〰️ー〰️ー〰️ー〰️ー

担当医は大丈夫だと話すが


私(僕)はただ思考回路が停止した


その間も医師は私(僕)に話しかけるが心ココにあらず?

「落ち着いてください、昨日も話した通り早期発見ですから、今日の検査は他の場所へ転移がないかハッキリさせる為のモノですから、さほど心配は必要有りませんからね!」


あッ!「はァァァぁ~いッ、すッすいません、取り乱して・・・・」


医師

「構いませんよ、検査までまだ時間も有りますから、今は少し眠りましょうか」


医師は看護師に何かを話し

私(僕)の点滴に何かの薬を入れた


横に成り暫くすると眠くなり

そのママ眠ってしまった


再び目覚めたのは又々夜?!!??

[えッ夜!!?検査は?、私(僕)が眠って居る間に終わったのか?]


窓の外を眺めた・・・・・??!

[ちッ違う?!?、何か違う?!、橋ッ!なんか・無かった!!?]


昨夜は橋は無かった?

[昼間は・・・覚えが無い!!]


あんな大きな橋・・・・?

無意識でも有ったか無かったかぐらいは解る!?


大きな橋・・・・・??!

[僕は知らない~~~!!??!]


その時夜勤の見回りの看護師が入って来た

「ギャーーーだッ誰か〰️ーー!!」


なんだコノ反応は??!

「看護師さん、どうかしましたか?!」


看護師は

「だッ誰か~来て~~~来て下さい!!」


バタバタと看護師が3・4人集まって来た


だが看護師は僕を見て

「キャーーーッ、ウソでしょ〰️〰️〰️ーー」と叫ぶ!!!


なんなんだ??!!

「看護師さんどう・か・・・し・たんですか・・・何が?!」


看護師達全員は声を荒げて走って逃げた!!!???!


[なッ何がどうなってるんだ?]

すると次は医師や多分警備員が5・6人現れた!!!???!


僕は思わず大声で叫んだ!!

「いったい何なんだァ~~~~~~~!!!?、いい加減にしてくれ~~~誰か説明しろ~~~!!」


医師が

「きッきみッ君は、30分前にしッ死んだハズだ!!?、確実に心停止しッした・はず・・・なんだァ〰️、なぜッ!?、とッとにかくベッドに・戻ってッ!!??」


[僕が死んだ??!]

次は死んだッ!!?・一体どう成ってるんだ!!


しッしかも改めて見ると若い??!

又々思考停止状態!!!??


いったい僕の中で何が起こってるんだ!!?


マジ訳解らないんですけど~~~~~~~~ォ~~~!!!?


僕自身の今の記憶は全て有るのに


なぜ?!

自分が誰なのか解らないんだ~~~誰か教えてくれ~~~


どうせなら僕が知る場所へ・かえ・りッ・・たいッ!!


誰か~~~僕を助けてくれ~~~~・・・(;´Д`)


医師に言われベッドへ戻った

まだ死に化粧はされていなかった


医師はベッドに戻った僕の身体に聴診器を当てた・・・・

「心臓は動いてる!!、確かに脈も戻ってる・・・信じられない!!」


看護師が医師に

「彼の名前や住所を、私警察に連絡してきます」

走っていった➰➰➰


医師は

「君の名前は?、後住所を、身内の人に連絡しなくてはならないから・・・、君だけ身元が解るモノを何も所持していないから、ご家族へ連絡出来なくてね・・・、きッ君ッ聞こえて・・・る?!、爆風で耳やられたかな?!、きみ!」


僕わ・・・・・

「僕は誰??!、ですか?!、先生!、僕は誰ですか?、教えて下さい!!」


医師は

「君・・・!?!、自分が誰なのか解らないのか?!!」


僕は頭を抱えて聞いた!!

「僕は誰?、・・何故ここに・・イルのッ??!」



警察が入って来た

「先生、彼が生き返ったって?!」


医師は身体を僕に向けて

「・・・多分ですよ!、多分爆風で一時的に仮死状態に成ったような・・・・?!」



警官「仮死状態・・・ですか?、ところで彼の名前は??」


医師「ソレが~、どうやら爆風で記憶がハッキリしないようで・・?」


警官「きおく・ですか?、それって・記憶が無いって事?、・・・きッ・きみ・名・前本当分からないの?、・・・保護者に連絡わ??」


医師「記憶が無いから先程から聞いているんだけど、解らないっとしか言わないんだ!、・・・コレも爆風による一時的な・仮死状態だった事と同じだと思われます!」


警察「記憶がないって??!!、記憶喪失ッて事ですか?!、・・・・本当に??!」



僕「僕は誰なんですか?、どうしてここに居るんですか?、・・・お願いです・・教えて・下さい!?」



医師「君はね今日の昼間〇◆ビルで爆発事故があって、君はそのビルから助けだされたひとりなんだ、沢山の人が亡くなった、君はここに運ばれた時は生きていたが、今から30分以上前に心肺停止したのは間違いないんだ、でも今は生きてる、私達にも君が誰か解らないんだ!」


僕は・・・・・・


警官「君の持ち物も爆風で飛ばされたようだ、服もボロボロだったからね、ほとんどの人が身元証明出来なくて、亡くなった人達もね・・・」


僕「生きてる人は、君の様に記憶無いなんて人は居ないが、ほとんどの人が危ない状態だ、でも報道での呼び掛けで家族を探しに来てるけどね」


医師「とにかくせっかく助かった命だ、記憶も大事だが君を探しに来てる人も居るはずた、だから今は命を優先しよう」


警官「先生の言うとおりだ、どんどん家族を探しに詰めかけているから、きっと君の身内も直ぐ見つかるハズだ!」


僕「所でこの部屋・・・なぜ僕ひとりなんですか?」


医師「・・・君と同じように・ね」



僕の記憶は10年間眠り続けたから始まり・・・・・今のコノ状態は?


・・・・ガンの女性と事後の青年

コノおかしな現象はまだ続くのか?


次眠ればまた違う誰かに成るのか・・・解らない事だらけだ!!


10年ぶりに目覚めた人は今どうしているのか?

ガンの女性は?無事に手術が成功したんだろうか?


今このママ眠ってまた違う誰かに成ってしまったら・・・コノ少年は

生きて行けるのだろうか?


僕がたまたまコノ死んだ少年の中に入ったから行き返ったとしたら

僕が消えれば・・・少年わ?!


嫌な考えが頭の中をかき回す


・・・・・・・僕は誰??!


ーーーーーーーーーーー

えッ?!

これは・・・・あの・・・??!

夢・・・・・だッ!!


見覚えの有る噴水広場?!

街の中にはイルミネーション


ドコからか・・・・

小さな奏でが聞こえて来る


あの時の彼女は・・・居るわけ・・

ない・ッ・・か・・・・


あの夢が・・・僕を呼んだ?!

なら・もう一度・・・・・・


僕は噴水に向かって歩き出した

でも何故だろう・・・何かが違う!


そう感じた・・理由・等・・・必要なかった


あの時も雪が降っていた

でも彼女は・・・溢れる程の噴水のアーチの中で踊っていた


噴水の周りに有る街灯に照らされて

それはまるで絵本の中の

妖精の様な輝きを放していた


僕はその姿から目が離せず

美しい彼女に・恋・を・した・・・


今・僕の目の前に有る噴水は

噴射部分も水が溜まる場所も

半分以上が氷っている


氷の僅かな隙間から

水が流れているだけだ


本当に彼女を見たあの夢と

違うのだろうか?!


すると又聞こえてきた

小さくてもハッキリ聞こえる

音楽を奏でる響き


僕は音の正体を知りたくて

ゆっくり歩みだした・・・・・


だが街の雰囲気は全てが古くて

まるで大昔のヨーロッパを写した映画のようだ


古いレンガ作りの建物

店も僕が見た事無いモノが沢山並んでいた


バン屋に牛乳屋・洋服屋に靴屋?

生地屋に帽子屋・・・その中で見つけた!!


一件の店のショーウィンドウ

ココは・・・・・


覗き込むと

沢山のガラス細工が輝いていた


その中にただひとつ

ガラスで作った踊り子の人形があった


店主だろうかショーウィンドウの中に手をやり


ガラスの踊り子の台座裏に手を回し何かをしている


店主が踊り子を元の位置に戻すと

踊り子が踊りだす

・・・・・!!オルゴール


透き通った美しい音を奏でていた正体は・・・・オルゴール!!


それにしても店主は

ショーウィンドウを眺めていた僕を1度も見なかッた


?違う!!違う違う!!

僕が見えていない?!


僕はこの世界に存在していない!

ッ!でも当たり前だよな!


だって僕は今夢の中に居るのだから・・・それでも何かが変?!


本当に必要な事って一体何だ!?

・・・・・話しが繋がらない


何が夢でなにが現実・・・・?!

ッ僕の中に現実なんて本当に存在するのか??!


ますます解らなくなる・・・・


・・えッ何??!!

手が・・・消え・・・・・?


ーーーーーーーーーーー

手が・・・・消えた・・・・

その後の事は何も覚えていない


朝日に誘われ目覚めた・・・・

目覚めた瞬間・・・!?


僕は真っ先にカーテンを開けて

外の景色を見た?


何故か自分の身体に違和感があったが!!


それより今はドコが・メインだ!!

橋が・・・・有った!!


昨日見た大きな橋・病院から移動していないッて事で良いのか?!


・・・・・ソコで初めて自分の身体の違和感に目を・向けた??!!


ひだり・腕が・・・無い!!

・・・ウソッ!じゃッない??!!


本当に左腕が無かった!!

病室は4人部屋


僕が皆を起こしてしまったのか

皆が個人を遮るカーテンを開けた?


そしてお互いにおはようと挨拶を交わす僕もソレにツラレル様に

「おはようございます」

そう声にした


すると同室の人達が全員僕を見て

『珍しいね~寝ぼ助の松本さんが起きてるよ~(笑)』


僕は少し戸惑いながらも

もう一度「おはよう」となぜかてれ笑い


しかも名前が・有る!!のか!?


1番のビックリはコレかも!!


ネームプレートには

[松本 定雄(さだお)]

ただ僕には全く記憶に無い名前だ

ソレでもABCよりは

まだマシなのかも知れないが


[松本定雄]・・・年齢は43才

この人の家族関係や個人情報は?!


僕は松本さんの荷物を調べだした

少しずつ変に思われ無い様に

その間も同室の人達が話しを続けていた


運転免許所を見つけた

住所が解った

ただひとつ引っ掛かりが??!


こんな変な町が存在するのか!!?

そんな感じがした・・・・・


でもなぜそんな風に思うのだろう


答えの無い疑問!!?


ベッドに腰を下ろし考える・・・時間が欲しかった・・・・


だが言いようの無い不安・・・・

身体の中から・・・・・悪寒!!


寒い・・・・・・・??!


ガタッ!!??!

[聞こえる・・・]

松本さ~~~ん!!??!


・・・・・・・ココは??!

・・・・・ドコ・だ!!!?


瞼が重い・・・・・・

少しだけ開いた・・・見える範囲は限られている・・・・・


『聞こえますか・・・・?』


『聞こえたなら私の指を握って下さい!!!』


言われた通りに手に触れる指を少しだが握った・・・ソコで・えッ!!


ひッ・ひ・だ・り・手!!!!

なぜ??!!


意味わかんねえ~~~もう何も・考え・たく・・・無い・・・・?!


充分過ぎる程沢山の人人人!!!


僕・誰!!・誰!!・誰!!ダァ~~~~!!!!!


何が何だか解らなくなった??!

考えるの・・・止め!!ダァ~~~


ワケわかんねェ~~~シィ~~~

寝て起きたら違うしぃ~~~


もう全部・・・要らねェ~しッ!!


・・・・・無(T・T)・・・・


・・・・全否無・・・考える・必要性・・・ミ・エ・ナ・イ・・・


寝る!!!!( ̄▽ ̄;)!!!


~~~次~~ドコ~~行く~~~


本当に寝た!!!!


ーーーーーーーーーーー

ここはどこから始まる変な世界をさ迷う僕??!


寝て起きたら違う誰かに変わってる~~~


当然本人は・めくるめくるわせ状態・・・うん??

変な言い方してる?!


要するに時間・関係無く色々なモノだけが目の前を流れてる


簡単に言えば目が回ってる~


この世界に時間は存在するのか解らず景色は

色々な角度から見てる


なぜ説明を入れたのかラストは有るけど・・・・・


飛びすぎてどうやってラストに引っ張るかが・・・ムズイ!!


説明はこの位にして

本題書いてみよ~~~

ーーーーーーーーーーーーーーーー→→→→


瞼が重く声も聞きとりにくい

でも病院なのだと解る


だが今の僕はICU に居るようだ

今更だがもう何があっても


無反応に成るッてか

この変な現象を楽しんでさえいる!


ソレでも僕は自分が誰なのか

知りたいのだが


何故か肝心なところで・・・?

違う誰かの所へ飛ばされる


ところがICU に入ってからは

何度も寝て起きてを繰り返しているにも関わらず


まだココから動く様子が無い!

もしかしてコレが本物の僕なのか??!


だとすれば看護師が呼ぶ

名前らしきモノをハッキリ聞きたいのだが・・・・


聞こえない!!


そう言えば[松本 定雄]さんはどうなったのか?!


聞く術も無いしそんな事聞いてなんに成るのか?!


結局何にも成らないと思もったが案外そうでもなさそうだ!


だって住所が有ったから

そこが気に成る所だ!!


でも今は時間が解らない

時は進んでいるのか??!


そう考えた時に・・・・??!


まさか!!?

いやッ・・・まてよ!!


本当に時間は進んでいるのか??!


だって・・・看護師は何度も同じ事言ってないか?!


看護師

「〇〇さん解りますか?、解ったら・・・」同じだよ!!


そんな事考えてたら

看護師がきた

「〇〇さん解りますか?、解ったら私の指握って下さい!」


僕は左手で看護師の指を軽く握る・・・・・・


同じ時間の中だけで動いている!??


時間に捕らわれ移動できない状態に居る!!?


同じ時間を繰り返す!!

だとすれば・・・何度寝てもケガは治らない!?!


僕の時間は止まったままだ!!


だから同じ時間の誰かの意識の中に入る!


寝て時間が進めば又違う誰かの中に移動してる・・・?!


次から次へと誰かの中へ入るのだとすれば??!


僕そのものが時間の中を動かせないってこと・・・かッ


待て待て!!

ソレって何の為に・・・・


又々話しがややこしく成る!!


僕の時間が止まってるから

同じ人の中では居られない


次から次へ違う誰かの中へ移るいったい何の為に??!


止められてるのか・・・誰に・だッ!!


まさか!?

誰かが僕の時間を止めるなんてあり得ないだろ!!


でも・・・もしそうだと過程すれば・・・・・・


ダメだ!!

もう一度あの場所へ戻らなきゃ何も解らない!!


あの場所へ行って探さなければ何も・・・・・・


どうすればあの場所へ戻れる!!


誰か知らないが僕の時間を止めた奴が居るなら・・・・


あの場所へ戻せ!!!

いやッ!!


戻して下さい!


お願いします!!

・・・・・なんて言葉を頭の中で流しても・・・現実は・・・


再び睡魔が訪れ

僕の意識を止めた!


・・・・・・・・えッ!!

ここは・・・噴水広場!!


本当に戻ったのか・・・・・


広場の時計は・・・・

真夜中の11時30分


多分ココに居られるのは

午前0時までのはずだ!!


30分手掛かりは・・・噴水!?

その時なぜか?!

オルゴールが頭に浮かんだ


噴水は凍っていない!

オルゴールの音も聞こえ無い!


今居るこの世界は・・・先の2回とは違う世界なのか?!


クリスマスイルミネーションも無い


行き交う人は誰も居ない・・・

だとすればココは何処だ!!


季節も違うようだ!

商店街のウィンドウは暗いけど多分春物の洋服や帽子が見える


僕は何か違う情報を探す為にゆっくり歩きだした


気付いた事は店の雰囲気が以前より古いと言う事だけだ


商店街には当然だがアーチ等は存在しない


全体を言うなら足元がレンガの通りでは無い!


だとすればココは僕が見たあの凍った噴水よりも前の世界だ!


店を一件ずつ覚えるように確かめる


あと少し先に有るはずのオルゴール店は・・・・・!!

有った!でもウィンドウや店構えはレンガじゃ無い!!


やはりココは過去の世界だ

ウィンドウを覗き見て・・・

ビックリした!!


ガラスの踊り子が有った

どうして?!


いったいいつから

ガラスの踊り子は存在して居るのか・・・・・


だが何故か安心している自分がいる


自分でもバカらしいと思うが

僕はガラスの踊り子に話しかけていた

「君はいつからソコに居るの?」


・・・・・・なぜだかまったくわからないが

僕は踊り子に話しかけて

泣いている自分に気付いた??


なぜ・・・涙が自然に流れる


不思議な声が聞こえた

「早く・私を・・探して!、お願い・私を・・さが・・し・」


誰??!

私って・・・もしかして・・・噴水の・・・途切れた!!


戻ってるでも・・・ICU じゃ無い!!


ココは・・・家??!

しかもとても古い借家のようだ


誰の・・・?家族は・・・?

居ないようだ・・・・!


左腕が無い!

もしかして・・・「松本 定雄」さん・・・確かめる為に鏡を探したが見つから無い


だがガラスに映る姿を確認

確かに免許に有った顔だ!


だがなぜ?

同じ人物の中に・・・初めてだ


僕はとにかく情報が欲しくて

[松本]さんには悪いと思いながら町へ出る事にした


辺りの景色を見渡し

時代は現在だと認識した


松本さんの暮らす場所は都会の下町だと言う事も解った


ソノ場所から都会の中心に行くか

それともこの場所を散策するか

少し考えて


今はこの町を散策する事にした


町を散策していて妙な事に気付いた・・・それは・・・


ーーーーーーーーーーー

[松本 定雄]

今僕が身体を使ッている人の名


彼には悪いと思いながらこの身体を勝手に借りている


変な現象の続きだが

情報が欲しい!!


必ず何処かに突破口が有るはずだ!!

そう思い町にでた・・・


都心へ行くか

松本さんの家の周りを探そうかと考え結果家の周りから始めた


そして僕は妙な違和感を感じた


違和感の正体を確かめるために

何処か高い場所を探した


辺りを見渡しひとつの建物を見つけた・・・・・病院!!


もしかしたら・・・あの病気は

角度を変えると大きな橋


もっと角度を変えると比較的新しい住宅街そして・・・!!!


それと公園で遊ぶ子供達

その中に噴水が見えた!!!


交通量の大い道路その道に沿って駅が見える

駅前にはまるで何かに吹き飛ばされた

大きなシッピングモール・・・・


全ては全部ここに有った

ここはどこなんだ!!


ぼくの知ってる世界とは明らかに違う!!


まるで病院を中心に造られた町並み


人はいるが小さな箱庭のような感じがする


やはり全ての答えは病院に有る

ソレガ僕が出した答えだ!!


後どれだけ時間が有るのか解らないが

病院へ行く事にした!!


病院への道は不思議だが!!

なぜかどの道を通っても病院へたどり着く


やはり不可思議な現象は

どこからでも見える

アノ病院を中心に回って居る


ならアノ病院は何なのか?!

なぜか自分に色々な現象が起こるのは

アノ病院の様な気がしてきた


とにかく病院へ向かい

病院の中を調べる事が1番だと思った


遠目で見ても大きいとは思っていたが・・・目の前にすると相当デカイ!!


病院の作りはまるでペンタゴンのようだ


中心部が受け付けで5つに分離され何科へと誘導される!!


だが診察カードが無ければ

病院内へ入る事は出来ない仕組みに成っている


まるで駅の改札だ!!

初診の人は初診窓口に行って

診察カードを作る


だが必ず自分の証明書が必要だ

全ての手続きが終了するまで

約半日

診察時間は夜に成る!!


僕は松本さんの診察カードで病院へ入った


すると看護師のひとりが

「松本さん!!」っと声をかけてきた


僕は全く覚えの無い看護師だ!

どうしようと考えていたら

僕の肩に手を乗せた!!


看護師

「松本さん、昨日診察の日なのに来て無かったから心配したんですよ!、でも良かった1日遅れだけど直ぐ診察出来るから、行きましょ(笑)」


僕は診察カードを受け付けに出していないのに・・・なぜ!

この看護師は僕を迎えたに来た


看護師

「松本さん、どうかしました??」


僕「あッあの・・・のッ飲み物が欲しくて・・・・」


看護師

「飲み物なら待合室に有りますよ!!、忘れたんですか??」


僕「あっそうでしたね、ではまいりましょう」

僕は看護師に引き連れられ

診察の待ち合い室に行った


その待ち合い室には全てが有った

無料飲み物や軽く食べる事が出来る惣菜パンやおにぎり!!


一体ここは・・・・・


ーーーーーーーーーーー

不思議な世界の入り口は

病院の診察カード


答えはこのヘンテコな病院と

病院を囲むように有る町並み


何となくだがソレは解ってきた

どうやら[松本]さんもこの病院と共に生きてる!!


もうしばらく[松本]さんの身体の中に居れるならもっと何かを探したい


この世界が存在する意味

探さなきゃ・・・・・

多分僕の時間は動かない


待合室でお腹を満たす

動かない時の中でもお腹がすく

僕が生きてる証だ!!


モグモグしながら考える

食べ物がこんなに美味しいと思ったのはいつだっけ?!

記憶が無い!!


そう言えばアッチコッチ出たり入ったりしてるけど・・・・


初めて食べ物を口にしたような気がする!!


もしかしてコレは凄い事なのかも知れない・・・・!!


だけど何かしっくりいかない

なぜだろう??


確かに美味しいと感じるが

感じるだけで飲み込んだ瞬間に食べたモノが消える・・・・


まさかねッ!

そんな変なこと・・・有る・か・も・・・・


食べてるのは僕だけど僕しゃない・・・当たり前か・・・??


この身体は[松本]さんの身体だし・・・僕が感じるのも間接的なモノだし!!


なんだろう・・・何かとんでもない事をしてる様な気がする


だいたい僕は一体何者なんだ

なんて考えてる時に名前を呼ばれた

「松本さんどうぞ~」

呼ばれるママに診察室へ


看護師が僕を手で椅子に促す

僕はその椅子に腰かけた・・・がッ!!


医師がいない?!

気付けば部屋の真ん中

部屋の電気は消え


まるで何も無い暗闇にひとり椅子に座るだけの状態だった


僕「すいませ~ん、誰か居ませんか?、真っ暗で何も見えないんですけど!!」


次の瞬間椅子の背もたれが倒れ

僕はそのまま後ろに倒れた


ココ・・・何??!

足も台が出て来て

完全に寝かされ状態!!?


意味解らない!!

・・・・・誰か・・・・・


誰かが居る気配も無い!!

どうなってるんだ!?

本当に誰もいないのか?!


暗闇の中・・・少しづつだが目が慣れてきた・・・・・・


何かが居る!

でもモノなのか人なのか判断出来る状態では無い!?


もう少し目が慣れれば・・・

だが!!!??


上から僕にライトが当てられた

凄く眩しい思わず目を閉じた


その時感じた!!?

人らしき気配・・・でも・・・

なぜだろう・・・そう・かッ!


体温が感じ取れない・・・・

意を決して目を開けた・・・・


・・・人・じゃ・・な・い・・

まるでロボット・・・?!!


まさかそんなハズは無い!!

だって・・・ココは・・・!!

・・・・ココは!!??!


僕「ドコなんだ~~~、病院だろ~~~、アリエナイ!!アリエナイから!!、コレは夢だ!!絶対夢だ!!」


叫んでる僕にさっきの看護師の声が聞こえた

「松本さん!大丈夫ですか?、ドウカシマシタカ、ドコか痛イ所デもアリマスカ?」


なッ何なんだ!!

この変なしゃべり方!

僕「あんた誰だ!!、さっきの看護師はドコ行った!?」


看護師

「私デすヨ来院しタ時二迎エに行っタデしョ、ワたシでスよダイジブですカラ!、オトナシクしてクダさいね!」


なッ何か・・されてる・・・・

何してる?!声が出せない!!


やッ止めろーーー

そのまま気を失った・・・・


医師と看護師の会話は続く

医1「〇〇先生、この人をどうすれば良いのか?!、サッパリです」


医2「そうだね、このままには出来ないが、かといって策が有るわけでも無いしね、死んでるならともかく、実際生きてるからね・・・生きてる以上は助けなければだめだが・・・」


医1「助けると行っても・・・どうやれば・・・人に戻すか・・・それとも・・・」


医2「とにかく今はもう少し・・・このロボットに寄生させておくしか無いだろね!!」


医1「ですが不思議ですよね、まさかこんな大昔のモノが、まだ存在していたなんて・・・」


ーーーーーーーーーーーー

「朝・なのか・・・僕は・・・一体・・・目覚めた場所は・・・、松本さんの家?!、僕は再び松本さんの家に戻ったのか、だが・いつ・どうやってココへ戻ったんだ?!」


・・・・話が見えない

確か病院に居たハズだ!!

アノ病院は何なんだ!!


医師も看護師もロボットだった


ーーーーーーーーーーー

普通で無い世界

普通に見えた町並みも


綺麗に病院を中心に

外側に広がり円を画く様に作られた町並みだった


僕はまた[松本]さんとして目覚めた


とにかく今は情報集めだ!!

人々の暮らしを調べる為に

再び町を探索


病院を中心とされた町を

僕も円を画く様に歩く事にした


本当に円に成り町並みが作られている


歩いてるうちに気付いた事

店らしき建物が無い!!


ココに暮らす人々の食事やその他家庭内で必要なモノは?!


全て病院が管理してるなんて

バカばかしい話しだろ!!?


でも1週2週と外へ外へと歩き続けるが全て家ばかりだ!!


その時だった!!

昨日高い場所から見えた噴水が有った場所は・・・・?!!


無い・・・嫌ッまだたどり着いていないだけか・・・・?!!


もう一度大きな建物を探す事にした・・・建物見つけた!!


ソコはマンションらしき建物

昨日よりも高い

屋上に上がれるのか?!!


とりあえずエレベーターで最上階まで来た・・・非常階段は?


それにしても広いマンションだ!!

沢山の部屋の扉が有る

でも何故だろうか?!


昨日もそうだったが・・・人の気配が無い・・・・!!?


コレじゃア~廃墟と同じだ!!

人の気配がまったく無い!!


マンションの最上階を歩き突き当たりに扉が見えた


僕は扉に向かい歩いた・・・?

遠い・遠すぎる??!


まるで同じ場所で足踏でもしている感覚を感じた


足は前に・だがコノ場所から先へ進め無い!!?

ローカをはさみ向かい合う部屋の番号を確認した・・・・!!


やはり変化が無い!!!!

コレじゃまるでベルトコンベヤーの上を歩いてるようなものだ!!


この町は絶対変だ!!

このままじゃ時間だけが過ぎて行く・・・・・仕方なく

エレベーターに乗り・・・


そうだ!!

昨日・遠くに大きな町が見えていた!!


行ってみるか・・・・ッと

考えていた時??!


ボタンに目をやると・・・

「何だ!!、この白いボタン?!、こんなもの最上階に来る時は無かった!?」


僕は少し考え・このボタンは・・・もしかしたら・・・

病院へ・・・・・


半信半疑だが・・・僕は白いボタンを押した・・・・


エレベーターは下を目指し降りて行く・・・・・・


扉が・・・・・開いた!!?


・・・・・えッ!??

ゆっくり足を踏み入れた


ココは・・・・・

ウソ・・・だッ!!!!

どうして・・・・・・?!!


たどり着いた場所は?!


あり得・無・い・・・・・!!

ウソ・・・・・だ・・ろ・・・


言葉を失う・・・・・


噴水・・広場・・・だッ!!

何故・・・ココに・・・どうやって・・・?!!


病院じゃ・無い・・のか・・・

何故だァ~~~!!!!


変だろーーー何故エレベーターで噴水広場へ~~~!!!!


何なんだ!!

ココは・・・・・!!

この世界は・・・一体どう成ってるんだ~~~


頭が変に成りそうだァ~~~!??!


エレベーターの扉が閉まると同時にエレベーターが消えた!?


ーーーーーーーーーーーー

ピーピーピーピーピーピー

「彼が地底へ足を踏み入れた!、早く対処を!!」


ピーピーピーピーピーピー!!

「誰か~早く・対処しろ!!」


A「博士!!、大変です!!、被験者Xが地下へ・・・」


博士「扉が開いたのか!、どうやって・・・!!」


B「解りません!!、彼が乗ったエレベーターに異常な数値が出て、エレベーターのコントロールが制御不能状態に成ったと思ったら・・・」


博士「今は?!」


A「数値が戻り制御可能ですが・・・・・」


博士「どうして?!、誰かミスを!?」


B「あり得ません!、博士彼の遺伝子を捉える事が、出来ません・・・」


A「博士!、どうします!」


博士「やはり彼を・コチラで制御出来ないと言う事か・・・、でも何故だ!、今までもそうだが・・・、コチラで保護しようとすると・・・消える、次の瞬間、彼の遺伝子は違う誰かへと姿を変える、いったいアレ(彼)は何なんだ・・・・」


博士2「やはり太古の遺伝子かッ・・・、私達が作ったコノ世界には存在しない・・・」


博士「存在しない遺伝子、このままでは・・・、何もでき無い!!、いったいどうすれば彼を捉える事ができるのか・・・・・、やはり・・・彼の遺伝子は地下で見つけた時に、触れるべきではなかったと言う事か・・・・」


博士2「彼の遺伝子は貴重なモノです、彼の遺伝子でココに暮らす人間達が助かる、その為に必要なモノです!!」


博士「だが私達は地下へは行けない、彼を探しに地下へ行けば、我々の身体は生きてはいられない、探しに行く事もできない!!」


博士2「そう・ですね・・・、我々がアノ自然な空間に入れば・・・・命が消える・・・」


ーーーーーーーーーーー

A「博士!!、大変です!!、地下の時間が・・・!!」


博士「どうした!!」


B 「・・・・あり得ない!!」


博士「だからどうした!!」


博士2「・・・・博士・・・時間が・流れだしました!!」


A「はか・・・せッ!??」


博士「コントロールシステムダウン!!」


B 「よろしいのですか?!!、ダウンしたら・・・」


博士2「あの時代を、2度と捉えられなく成ります!!、やっと見つけた世界です!!」


A 「作られた世界では無い、本物の有るべき姿の世界です、コレを離せば・・・我々の生きる未来は・・・・」


博士2「私もソウ思います!!、博士!!今でなければダメですか!!、我々はまだあの世界を見る事が出来るんです!!、本物の世界です!!」


博士「・・・逃せば次は無い・・・!?、本当にそうなのだろうか?!、あの世界は我々が見つけたのでは無い、あの世界の住人がコチラへ来たんだ!!、ならソレもあり得る話しだ!とすれば・・・待つのも有りだと私は思う・・・」


博士2「・・・・確かに・・・彼は偶然で有れ、自らコノ世界に入って来た・・・ならば・・・あり得ない事では無い!!」


博士「コントロール・システム・ダウンだ!!」


A「解りました、映像はどうします?!!」


博士「そのままに、本当に離れたなら、ダウンすれば映像も消える、・・・確かめよう」


A 「解りました、システム・ダウン・・・・」


ダウンを行った時

全てのコンピューターのスイッチが消えた


コレであの世界との繋がりが消えた・・・・・


再びコントロール室のシステムアップさせた・・・・・!!?


A「博士!!、映像が!!映像が!!」


博士「メイン画面へ!」


B 「はい!!、見えます!!、博士!!見えます!!・・・」


博士2「博士!!・・・どういう事でしょうか!!」


博士「やはり本物の世界だったと言う事だ、映像の中の世界はコノ場所の過去だよ、だから本物なんだよ!!、今迄違う場所の過去を捉えていたから何度やっても消えた!!、だがモニターの中の世界は、コノ場所の本物の過去の世界だ!!、だから消えない!!」


博士2「博士・・・もしかしたら・・・我々も・・・」


博士「そうだ、我々が彼の時代をココに新たに作れば、人類は生き残る事が出来る!!、調べるんだ!!、彼は必ず再びココへ戻る、だから今までの彼の記憶を調べ、何がキッカケで彼がココに来たのか、彼に影響を与える事無く全てを調べるんだ!!、今この世界に生きる者達を普通に戻す為に!!」


全員「はい!!」


我々は世界の発展と共に脳以外の身体を失った


ソレを私は阻止しようとしたが

多勢に無勢状態で

私の言葉は無視された


気づけば私は脳だけをコンピューターに移植された


ココにいる仲間達は全員身体が無い!!


政府は人々をアンドロイドの中に脳を埋め込んだ!!


結局今の世界には完全な人間は存在しなく成った


遺伝子が無い!!

だから子孫も生まれ無い・・・


反対した私達は捕らえられ

身体から脳を取られコンピューターの核とされた


だがソノ結果・世界の9/10の場所が滅び

残されたのは反対した我々だけに成ってしまった


稼働している都市も有るが

殆んど人が居ない

そんなバカげた世界を元に戻す為の生粋の人間を探し


過去の時代を調べていた

アンドロイドを人間に戻すには

生粋の人間が居ないと新たな人間を生み出す事は出来ない!!


もう何十年も探し続け諦めかけた時に・→・彼を見つけた!!


彼の身体はアノ時代に有る

だが彼がアノ時代で眠れば

夢でコノ世界へ足を踏み入れる


でも毎回違う誰かと成り

彼を調べる事が難しく

彼の記憶だけをコンピューターへ残した


我々は彼を傷付ける事はしない!

出来る限り彼に知られ無い様に

1年間ずっと調べ続けた


でも我々は彼を捉える事が出来なかった


何故捉えられなかったのか!!

彼が未来からアノ時代へ

タイムワークして来たからだ!


彼は我々と変わらない時代から

過去へ入ったと言う事が解ったからだ!!


我々の時代に生きる人間も居るには居るが・・・完璧な人間は居ない


ましてや子孫を残す等

出来るはずも無い


それは今この世界に生きる全ての人間には・・・悲しい事に

遺伝子が存在しないからだ!!


なせ人間の遺伝子が存在しないのか・・・人類は1人の人間が生きる様に身体の一部を機械と取り替えた


ソレにより生粋の遺伝子が存在しなく成り

科学的に精子と卵子を交尾させて試験管で子供を育てるが


結果・・・どこかしこに変形した子供が出来る

人類は何度も何度も繰り返し

新たな命を目覚めさせようとするが・・・・


未だに生粋の人間は生まれ無い

だから私達反対組は

組織から離れてタイムワープを試みた


何度も何度も時代(とき)を探したが我々は過去に入る事は出来ない

なぜなら我々自身がコンピューターだからだ!!


我々が過去へ入れば歴史が変わる・・・だから・時を待った!


そんな中今から約1年前に彼が我々の世界へ訪れた


でも毎回違う誰かに成って現れる調べた結果

それは彼の夢の中で作りあけだた人物だと知った


初めは彼を理解出来ずにいたがコノ1年の間に理解した


そして今日彼は偶然かは解らないが?!地下(過去)へ繋がる何かに触れて夢の中で繋がる

過去へ足を踏み入れてしまった!!


だが我々とアノ過去はまだ繋がっている・・・・・


どうすれば生粋の遺伝子を手に入れられるのか!!


未だ解明出来て居ないのは

彼が夢から目覚めればどの世界で目覚めているのか

どうしてもその部分が繋がらない・・・・・


後もう少しの所で記憶が切れる


彼の暮らす本当の世界は何処

なのか・・・・・


ーーーーーーーーーーー

・・・・・・噴水・広・場!!

・・・・デジャ・パニ・・・


なッ・・・ナゼ!!??

でも確かに・・・


噴水に・・・氷が・有る!!

・・・なら・・・彼女は??


ここに居る・・のか・・・

わけが解らない!!


でも彼女を探さ無くては!!

何処だ!!

何処に居る!!


早く見つけなければ!!

なッ・な・ま・え・・・は?!


解らない!!

でも・・・きっとココに居る!

感ではない!!

解る!!?!


ーーーーーーーーーー


博士「○●★■▲、皆どうだ、彼は見つかったか?!」


博士2「後少しです、反応は有ります!」


A「博士!、試して見たい事が有ります!!」


博士「彼の反応で、彼が本当に存在する世界を探す・・・と言う事だな!」


B 「私も同じ考えです!!」


博士2「私も・・・です!、危険は承知です、ですが!、彼はあの世界にタイムワープで現れた、あの町だ夢を見てコチラノ世界へ来ます、今・彼は夢の住人ですが、タイムワープした本物の世界に夢の域を越えて入ったと言う事は・・・・」


博士「あの世界でもうひとりの彼が眠っている!!、夢の住人が自ら本物の世界に入る事は非常に危ない事だ、同じ人間がもうひとり居る!!、モニターに映る彼はいつもの寝床で眠っている、彼がタイムワープ・した世界を・探す・かッ・・・危険だが・確かに今なら・探せる、解ったやってみよう、彼の本当の世界を・探そう!!」


全員「はい!!、彼の記憶を追います!!」


眠る彼の脳に視点を合わせる


博士「始めてくれ、ただし彼の脳を傷着けないように、ゆっくりだ!!」


A「では・始めます・・・」


博士2「あくまで催眠状態の記憶を逆昇るだけだ!、気をつけろ!!」


B「はい!!、ではAゆっくり速度を合わせます!!」


博士「・・・・・・見えてきた・・・、夢の住人は?!」


博士2「本人は捉えられませんが、でも心音等に変化はありません!!」


博士「博士2、引き続き夢の住人を追ってくれ!!」


・・・・少しづつだが過去の世界と夢の世界の映像が見える


だがまだ彼の本当の世界は見えて来ない


当たり前の事だ!!

彼は1年前にココへ現れたのだから・・・・・


1年分の世界の記憶の先に到達するには時間がかかる・・・・


・・・少しづつ・少しづつ・・

記憶を逆昇る・・・・


ーーーーーーーーーー


彼女は何処だ!!

絶対ココに居る!!


探さなきゃ何も解らない!!


ーーーーーーーーーーー

・・・・・・・博士は

[もし彼がこの世界の住人で、タイムワープであの世界に入っていたなら・・・、我々が探せ無い場所に生粋の人間が存在すると言う夢を描いていた、守らなければ、彼は遠くのタワービルを見て反応した、ならこの世界に生粋の人間が存在する場所が有るなら、守らなければ!]


A「博士・・・これは!!」


B「ココです・・・間違い無い・・・でもここは・・・」


博士2「場所が特定されていない・・・!!」


A「我々が持つこの世界には・・・・この場所は白紙状態です!!」


B 「捉えられません、何か強いモノに遮られコンピューターでリサーチ出来ません!!」


博士2「過去の世界で彼が何かを・・・・博士大変です、あの世界の彼が・・・目覚めました!!!!」


ーーーーーーーーーーーー

ドコだドコに居る!!

気配はする!!


彼女はココに居る!!

早く見つけなきゃ・・・身体が・・・何だ!?


だめだ!!まだ消えたくない無い!!

頼むもう少しだ!!

僕の身体を消さないでくれ!!


・・・・・・あッそこだ!!

彼女が居る!

待ってくれ~~~!!


・・・・・見つ・け・た・!!


君だよね・・・・・・店主が

ガラスな踊り子達のオルゴールのネジを巻いた・・・・・


僕を呼んだのは・・・・・君だよね・・・・・見つけた(涙)


ショーウインドーにはガラスのオルゴールが有る


ーーーーーーーーーーーー

博士2「博士!!、あの世界の彼が・・・動きだしました!、博士!!どうしますか!?、夢の住人が・・・消え・ます!」


博士「大丈夫だ、夢の住人は元に戻る・・・皆よく見ろ!!、どうやら私達は大きな間違いをしていた様だ!!」


A「彼が・・・消・えた!!、博士・・・アレは・・・!」


B 「オルゴール・・・!??」


博士2「そう言う事ですか・・・あの世界の彼が動きだしました・・・博士!!」


博士「夢の住人は初めから別の個体として存在していた、そして今も彼はこの世界に存在する!、タイムワープは私達が行った時に町ごと巻き添えにして、我々が本物の世界を隠してしまった、我々の作り出した世界が偽物だ!、本物の世界は・・・この場所で今も人間達が普通に暮らして居る・・・、我々未来の住人が歪めた世界・・・本当に消さなければ成らないのは・・・我々だ!!」


A「博士・・・彼が・・・オルゴールを手に入れました!!」


B 「この為に仕事をしていたって事ですね(笑)」


博士2「彼が住む本物の世界が白紙なのは・・・我々が?!」


博士「見えない壁を作り隠したのは・・・今も彼の世界を守り続ける我々だ!!、・・・我々はすでに彼の世界を守っていた・・・・・(笑)」


全員「そうですね(笑)」


博士「・・・答えは簡単な事だ、我々がこの世界を守る為には、バリアをより強いモノにして、我々が作り出した世界を・・・消せば全ては元に戻る(笑)」


博士2「博士見て下さい、本物の世界で彼が・・・」


笑顔が可愛い彼女へ・・・・

手渡す映像が写し出されていた


彼の住む世界では自然な時間が今も進み続けている・・・・


全てを理解した博士達は

バリアと成り・・・消えていく


コンピューターで作られたパラレルワールドも消えて言った


・・・・・・そして


ーーーーーーーーーーーー

彼「やっと手に入れたよ、君がいつも覗き見てた、ガラスの男女のダンスオルゴール、これを君へ・・・・」


彼女「ありがとう(笑顔)」


彼「僕と結婚してください!」


その言葉に彼女は

「私を見つけてくれて、ありがとう・・・・・」


さて二人の未来は・・・・〆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ねえ・・・私を探して! 神楽 @wkaku4

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る