概要
町野くんは言葉を大切に使うひとだった。
私たちとは違って、町野くんにとって言葉は消耗品だった。一度使った言葉は、彼のボキャブラリーのなかから消えてしまう。二度と使うことはできない。
「……は、そう。……そう」
「ねえそれって、私と付きあいたいってこと? 私が好きだってこと?」
「うん。そういうこと」
「……は、そう。……そう」
「ねえそれって、私と付きあいたいってこと? 私が好きだってこと?」
「うん。そういうこと」
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