「短編 シリアス」を含む小説

ディストピアと化した世界で、終わりを迎える少年と少女のお話。

余命半年と診断された少女、逢坂さんのもとに通う主人公、奥寺。よくある難病モノのラブロマンス展開に、逢坂さんが物申す。「……ウチ、どっちかというと、ラブコメがしたいねん」 号泣必須…

■あらすじ 　暗殺したはずの大統領が復活した。クーデターにより独裁政権の座に座った男だった。反政府勢力の学生メンバーのデニスと私たちは、再び抗議活動をするため議事堂へ向けてデモ行…

　ボクはアンドロイド。高度な技術を持った工場で作られ、今は人間と同じように社会に出て働いている—。 約2000文字のショートショート。 これはきっと、そう遠くない未来のお話。

カズサと私は、数多の死戦をともに掻い潜ってきた組織のバディ。 それが今日終わるって、私だけが知っていた。 未来の断片を聞く『私』とその相方の、最後の一瞬を描く短編小説。

【無菌室の中、世界から隔離された彼が、気まぐれに外の世界からやってくる私に言う。「化け物の、最後のお願い、聞いてよ」】 まるでゾンビのように肉体が腐っていく病にかかった男性と、そ…

マッチ売りの少女が、幸せになったっていいじゃない。 父親に見放され、母もいなければお金もない。そんな少女が、前を向くまでの物語。 この小説は、小説家になろうでも公開しています。

庭でタイムカプセルを見つけた女の話

『KAC2022 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022～』のために書いた短編です。 ＜二刀流＞お題ということで、純粋に戦闘描写主体のダークファンタジーになって…

己の胸に手を当ててみた。胸の中心が錐で刺されたようだ。 小さな穴がゆっくりと、しかし暴力的なまでの荒々しさで虚を広げていく。 喪失感が押し寄せてくるのを止められない。彼女が死んだ…

大切な大切なあなたに珍しくねだられたのがぼくは何より嬉しかったんだ。 せっかくの機会だからと意を決して特別な贈り物まで用意していたのに。 それなのに、あなたは。

　ある朝、レイモンドは街に違和感を覚える。 　街の住民達がみんなどこかギスギスしており、遠くでは喧嘩をしているような声も聞こえてくる。 　何か変だとは思いつつ、レイモンドはいつ…

信じられない人の話です。

高校二年の彼は、中学の頃付き合っていた彼女をある日突然思い出し、そして憎んだ……。

失意のどん底にいた男。 彼はある日、神と名乗る老人から書いたことが本当になるノートを手に入れる。 彼はそのノートの力で、金も夢も大切な人も全てを手に入れた。 しかし……

第二次世界大戦が起こらなかった世界線で繰り広げられる珍奇妙妙、一話完結のコメディー／シリアス短編集です。

若い虎模様の猫はかつて捨て猫だった。 老いた斑点模様の猫はかつて捨て猫を育てた。 見上げる者と、見下ろす者。 喰うか、喰われるか。 奪うか、奪われるか。 野良猫にはそのどちら…

■あらすじ 　羽田警察署捜査一係の長田は、管内で起きた連続オヤジ狩り事件の捜査本部で捜査に当たっていた。最初は無差別に行われていた犯行だったが、あるときからある銀行員のみが狙われ…

「私ね、数年後に死ぬの。首を刎ねられて、殺されるのよ」 そう予言した令嬢は断罪され、首を刎ねられてしまった。 彼女を救えなかった青年が絶望する中、断罪された首なしの令嬢が王都を復…

巫女様は、神様の元に行きたかった。 村の戒律に従い、生まれた時から、 神様の捧げ物になることを夢見ていた。 巫女様はこの世界のことを何も知らない。 太陽も、思い出も、そして自…