「えいっ♥」を含む小説

第37回すばる新人賞で、二次選考まで通過した作品に加筆修正を加えたものになります。 楽しんでいただければ嬉しいです。 愛知県が舞台となっているので、わかりにくいところがありました…

眠れない夜に僕は部屋の掃除をするのが好きだ。別に広くもないし狭くもない一部屋だけど。机、本棚、ベット、床。丁寧に丹念に掃除していったある時、僕は小さな点をみつける。それは拾い上げ…

　児童養護施設の隣に建つ三階建て一軒家タイプのシェアハウス「ネーブル」。ここに暮らす金子ミサ、荻野茉菜、槙野猛、柄本錦、飯田智秀の男女5人。シェアハウスの名前の由来ともなっている…

高校生のメグは親戚の家に眠っていた1台のオートバイに出会う。その美しきオートバイの名前は、エストレヤといった。 ※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありませ…

社会人である数馬悠司は、赤面症に悩んでいた。女性と会話をすると、顔が赤くなり、まともな応対が出来なくなる。そのせいで、これまで一度も彼女が出来たことがなかった。 一方で、悠司には…

「——ねえ、私とずっといてよ」そんなラブコメの主題歌みたいな台詞を言われたが、一旦は彼女の告白を断る俺。しかし、その後に不可解な出来事が次々に起きる。その道中で葵と付き合うも葵が…

これは、新海誠監督の「言の葉の庭」という映画をみて 自分もこういった雨の庭の作品を描いてみたいという思いから作りました。 庭＝人と人をつなぐ場所 雨＝人の流す涙 を、イメージし…

　体重三桁超えの俺、高城悠伍は転移した異世界でダイエットをすることとなる。 　その施設は、シスターの服装をした女の子がマンツーマンでダイエットのお世話をしているらしい。 　俺の担…

ある場所に閉じ込められた男との話。 柵越しなら、見なければ対話は可能だって、昨日辞めていった前任者は言っていた。

　2050年、東京。量子物理学者の葵は、地球温暖化を解決する画期的なプログラムの起動を目前に控えていた。しかし、その瞬間、彼女は突如として2150年の世界へと飛ばされる。そこで目…

「ねぇ、晶ちゃん。ピアノ、弾いてくんないかな？」 落葉舞う秋のある日、僕に声をかけてきたのは幼馴染みの遙花だった。 幼馴染みといっても、一緒に遊んでいたのは幼稚園の頃だけ。 高校…

「どんな記録にも残らない忘れられた人」。その行く末である、「偶像」を行くべき場所へ送る案内人の主人公の話。

長期間の大雨で街は水の中に沈んだ。その街の大半の住人は亡くなってしまったが、残った住人が作った水上都市で彼らは生活を続ける。 街の様子 水没シティ　大雨により沈む。 水上都市　…

　閏井（うるい）賢治と宇留井（うるい）健一は血族ではなかったが、瓜二つの美少年であった。道行く人が振り返るほどの美形であった上、鏡に映したようにそっくりであったので、いつも多くの…

「カンニング」。それは誰もが一度は頭の中で考える不正行為。 作者自身も例外ではなく、カンニングを実行にまで移してしまった。 「バレることなんてない」と思いつつ続けていくうちに、い…

ある春の日、人生に希望を失っていた少年は不思議な雰囲気の少女に出会った。彼女から強引に「デート」へ連れ出され、少年は失っていた感情を思い出す。本当の名前も苦しみも明かさないまま、…

若いころ、一度だけ、いま考えたら誘惑されたのかもと思うことがあった。 いや、ただの妄想かもしれない。 小心なわたしは、ちょっとドギマギしただけなんだけど。

ある日突然異世界へと飛ばされた少女、静音。 ラノベをこよなく愛する少女は、チート能力として空間魔法を手に入れて無双する……筈だった。 世界でもほとんど使い手のいない時空魔法と呼…

作者の枯れ果てたパートナーシップがいかに変貌していったか、その要因として思いつくのが、これしかない。甘ったるい二次創作の世界に現実が喰われていった。当事者感覚ではありえないくらい…