「カクヨムコン10(短編)」を含む小説

「その辺りじゃ、今も紅葉を『サイノカミ』の衣替えっていうんだってさ」 艶やかな紅葉の下、妖怪猫の言葉に、ふと、思い出す。 ――遠い昔、傍にあった彼の人の姿を。 孤独な烏は、ある…

【短編創作フェス最終回　お題「10」「羽」「命令」参加作品】 すべてのワードをつめこみました。 可愛らしい初恋のお話です。 読んでいただけたら嬉しいです。 よろしくお願いします。

1LDKのアパートに暮らす30歳の七瀬紗英（ななせさえ）には6歳年下の同居人がいる。 青みがかったハイトーンピンクの髪が特徴的な彼女は紗英と同じ夜型・ロングスリーパー体質で――供…

全球凍結で酸素も窒素も凍った後の地球。人類はしかし滅んでもいなかったし、全然懲りてもいませんでした。 戦争もあるかもしれない、社会問題もあるかもしれない。でもそんなものと関係なく…

土間のある古い家。 自然美が魅力の昔ながらの庭。 そんなところに住んでいると、たまに土間に昆虫や動物が迷い込んできます。 それは主に「嫌われ者」に分類される昆虫や動物ですが、…

黒竜の花嫁に選ばれる事は、この国ではとても誉れ高い事である。 けれど、その条件は決まっていた。 白い髪をしている事、青い瞳である事。そして前世の事を覚えている事。 伯爵令嬢で…

カクヨムコン10【短編】応募用作品。 呪いのビデオ、動画投稿サイトデビューする。 ※ノベルアップ＋にも掲載しています。

「お姉ちゃんには羽が生えるの。羽が生えれば約束の地に行けるのよ。神様からの命令なの」 姉が突然そう言い始めたのは10日前だった。 変わりゆく姉と取り残される妹。 少しホラー、ち…

ラピスはギルド『第六天明王』の６人でアブソーバ遺跡という全１０階層の簡易ダンジョンへと挑む。そのメンバーにはまだギルドに入って日の浅いコータも含まれていた。 栗毛聖女の前日譚ー…

「神代文字」を研究している桐嶋と榊原教授 その元へ謎の「石碑」が発見されたと連絡が入る そこに書かれたものと、日本の、そして世界の行く末は如何に‥‥‥ 「10」「羽」「命令」…

ある種の命令のような魔法。 呪いにかけられた蛇と生きているうちに喋れるようになった蛇のこと。 お題で執筆!! 短編創作フェス参加作品です。

お題：10/羽/命令 いつもの場所でどんぐりを拾って帰ろうとした月果は解体される廃墟を見上げている公務員風の男に会う。 黄金色の空へ https://kakuyomu.jp/w…

兄と妹が分かち合っていた密やかな罪。 企画『連城三紀彦先生の「花葬」シリーズに憧れて書いた掌編を持ち寄りませんか？』に寄せた書き下ろしです。→ https://kakuyomu.…

25歳会社員、趣味は推し活のカスミの前に現れたのは、ドジっ子死神少女だった。 どうやら明日不慮の事故によって死ぬ予定の、私の寿命を吸い取りにきたらしい。 そんなこと言われても、そ…

カクヨムコン10【短編】応募用作品。 怖いというより奇妙な話。 ※ノベルアップ＋にも掲載しています。

【カクヨムコン10短編 (エッセイ・ノンフィクション短編部門) 応募作品】 本作は、占星術を通して宿命と運命の交差点を見つめるエッセイ集です。日々の星のリズムが私たちに与える影…

竜はどのようなウンコをするのか。哲学的ウンコとは？　ウンコの採取方法、ウンコ内容物の分析、竜のウンコに秘められた可能性を読み解き、異世界架空生物のウンコを深く追究するエッセイ。こ…

入院中、宮原さんと言う看護師が……

澤村夏帆（かほ）は、個人指導塾で中高生の文系科目を教えるアラフォー女子。 ある日の夜、仕事帰りのコンビニで、夏帆は教え子の高三の男子・矢口に呼び止められる。矢口がさらりと口にした…

アイドルオタクの僕は東京に遠征に来た。ライブ前に浅草観光をする。とあるビルのエレベーターに乗っていたら、故障してしまう。やっと外にでられたと思ったらそこは明治だった。