「と言った彼に」を含む小説

「青く輝くこの大空はどこまでも続くんだ。すげぇだろ。」 そういって頭を撫でてくれた兄。そう言って彼は私の前から姿を消した。 それから10年後兄の死の知らせと共に一つのノートを見つ…

とある島のとある迷宮。ベッドでお菓子を食べながらダラダラしている少年がいた。彼の名はアステリオス、またの名をミノタウルスと言った。彼は絶賛引きこもり中であった。 基本一話完結です。

「……あの……一応言いますが、私は勇者ではありませんよ？」 ──僕はみんなの前でそう言った。 彼は、既に一度勇者として異世界『クルクス』に召喚されていた。そして、その世界をどうし…

千春は今でもときどき思い出す。中学三年生、あの夏の終わりを。 気象予報士、憧れの先生、放課後のバス停。いつも空を見上げていたクラスメイト、朝井士郎。 彼のそのまっすぐな瞳に私はど…

　私立双胴高等学校。そこは日本でも最高峰の学力を誇る優秀校である日の放課後。学校の校門前にはには二人の男女がいた。彼らの名は霧島侑希と平柳絵里。 「俺とつきあってください！」 …