「透明」を含む小説

田舎道のバス停で、その少女は奇怪な存在と遭遇する。 それは顔から血の気が引いていて、全体的にうっすら透けている。身体の下半分に至ってはほとんど見えない。 これは紛れもなく「ゆ…

勤務中トイレに行こうと顔を上げると、半透明の男達が歩いて来た。 男達は消えかけの私だった…。

「透明なビニール傘は、バリアみたいだよね」 そんなことを言いながら、彼女は今日も傘を差して歩いていく。 晴れのち雨の日に出くわす彼と彼女の、わかっていても願わずにはいられない短…

不安だらけのまま迎えた夏。 21歳の透夏(とうか)は、23歳で同期の凪(なぎ)と仕事終わりに居酒屋で過ごすのが好きだった。 ある日透夏が仕事の愚痴を凪に聞いてもらっていると、酔…

主人公の黒崎真白(くろさきましろ)は、精神的な事を理由に仕事を辞め病院に通院していた。 全てを諦め、自分の全てを否定し生きていた。 また、幼少期の頃から性的嗜好や性自認があやふや…

COVID-19と名付けられたウィルスが世界に蔓延した日…終末の獣が解き放たれるカウントダウンが始まる。 人為的に造られたウィルスはなぜ世界にバラ撒かれたのか。 世界を壊したのは…

なんでも趣味のVtuberである蛇穴禅さんが企画された「仮想縦書き掌編祭2」に応募した作品です。 透明感がすごいといただきました、原稿用紙三枚分の青春掌編。 さくっと読んでいただ…

【ごめんなさい。俺の運命の恋人が超絶お怒りです。】の続きの話になります。 ＊本編を先に読まれてからどうぞお読み下さい。 本編からすぐの話で、王太子レディルや婚約者のルーシェが…

通学路に奇妙な生き物がいるという。なめくじににているけれど、なめくじではなく、透明で中に液体が入って黒い目を持つ謎の生き物。 小学6年生の美月もそれを目撃したことがある。けれども…

「ねえねえ、『ミカクレ様』って知ってる？」 ふと聞いたその言葉に、美里は過去の記憶を思い出す。 それは幼い頃の話。 雨が降るたびに、『イヤナモノ』が私を恐怖に陥れる記憶。 …

「付き合えるように手伝ってほしいの！」 好きだった人に投げかけられた言葉。 主人公山本慎二 通称もっしんは手伝う事にしたのだがそれからはハプニングの連続だ。生徒会強制参加。体育…

「あの！　お願いがあって」 彼女は自分を落ち着かせるようゆっくりと呼吸を整え、 「私の友達作りに付き合ってほしいの」 クラスの透明人間たる俺に、そう言った。 ―――――…

僕は朝起きたら透明になっていた。誰も僕のことを見えていない。 初めは懸命にみんなが僕を探した。町の人も、警察も、クラスメートも。 でもだんだんとその数は減っていった。そしていつし…

美しい色とはは何色か？ 赤、青、黄、緑、色々ある中1番美しいのはこの世界では色がないこと。何者にも染まらない透明は確かに綺麗だ。そりゃみんな欲しがるよな、透明な僕の目を。

惑星間管理局の職員が持って来たのは、遠い惑星で働くあの人の最期の言葉。 美しい透明な盤に収められた声は、たった一度再生すれば壊れてしまう。 失われていくモノと、残るモノ。 儚く壊…

とある夏の日。私は大切な友人の渚と会うために、彼女のいる遠い田舎まで足を運ぶ。 初めて見る景色と無数の色彩に囲まれて、私はかけがえのない夏を過ごす。 うだるような暑さの中で、彼女…

高校一年生の奥谷茂明は、音楽が大好きで様々なミュージシャンに憧れ彼らのようになれたら良いなという夢を持っている。しかし、彼は繊細で内気な性格のため友達などおらず、昔から周りに自分…

馬鹿馬鹿しく笑える作品として、古典的題材、透視カメラとか透明人間を題材にしたんですが、笑いをとるのは難しい……。 　日常コントを目指したはずなのに、煮詰まって、無理やりストーリ…