「(のはず)」を含む小説

ずっと好きな人がいた。隣の家に住んでいる兄弟の、お兄さんの方。彼は年上でかっこよくて優しくて、いつも私を可愛がってくれた。何年経っても私の憧れの人だ。弟の方は私と同い年で顔はまあ…

秘密親父が、すごい褒められる　 そこに食中毒の事件　　　　　 どうやら他殺の寛解が出ている

「魔王の……娘か！？くそっ！この悪魔めッ！そのまま瓦礫で潰れていれば良いものを！殺してやるッ！ここで根絶やしにしてやるぞッ！！」 　俺は咄嗟に腰に着けていた無骨なナイフを取り出…

陽子にとって失恋は余りにも悲し過ぎて、摩周湖の霧に頃を奪われたのか 思わず身を投げようとするが、その腕を掴んだ者がいる。 それは家のに居るはずの母であった。

校舎裏、誰も来ない池のほとりの東屋。 とても涼しい、霧の中の出来事でした。 クロノヒョウ様企画です。 https://kakuyomu.jp/user_events/1681…

「空に月が二つある異世界では、潮の満ち引きはどうなりますか？　暦はこの世界とは違うはずですが、その理屈はどこまでプロット段階で詰めますか？　全部決めていないのに書き出したら、読者…

西暦3000年を目前に、世界では宇宙移民計画が着々と実行されていた。日米主導で進めたこの計画の機密案件は2カ国以外の国には知られてはならないはずだった。そしてある日、国際組織の軍…

『名門貴族に生まれたけれど、戦国大名目指します』の再改訂版になります。 　前回のカクヨムコンでの改訂版より、ストーリーの流れや登場人物、役割などをより変更する予定です。 　史料や…

酷い頭痛で目が覚めると、目の前には驚くほどのイケメン！ そしてわたしはエミリーと呼ばれていた。 もしかしてわたし、異世界転生したの！？ 喜んでいたのも束の間、自分のいる世界が買っ…

僕は勉強しかできない。将来の夢は官僚。この夢は誰にも邪魔されない・・はずが、あっさりとその夢を上回る存在が現れた。『女』だ。僕は女のために会社を起業することにした。何の会社を？な…

豪華で綺麗な人達の中に紛れ込んで、 偽物の私が、何食わぬ顔で座っている。 私が、この場所にいるべきでない事は、私が一番知っている。 私に資格がない事は、私が一番知っている。…

『ようやく落ち着いたようじゃな？』 すると目の前に一人の老人が立っていた。見た目は70代後半くらいで白い顎鬚を蓄え杖をついている姿はまさに賢者と言った感じである。 「あ、あな…

仲間内で楽しく過ごせたはずのクリスマスの翌日、結菜《ゆな》の部屋のインターフォンが鳴った。仲間のひとりの陽斗《はると》だった。 結菜が何の用かと訊ねると、先日のプレゼント交換会に…

守護獣を失ったその世界に突如起きた悪夢の襲来。 夢で人が死んで逝く中、悪夢の感染を恐れた人々は、感染者を一つ所に押し込めた。その状況を何とかしようと立ち上がったのは語り部たち。 …

社会人の美香と大学生の柊真は、『友人の姉』と『弟の友達』であり、『連絡先を交換するほどではないが、顔をあわせた時はゲームをする友達』という関係性だった。 ところが、その関係性は…

2022年6月に参加したオンラインイベントで出した本の再録です。 10年前に死んだはずの人間が蘇ったという事件を追いかける私立探偵・間宮カナメ＆元気なヒモ・市岡ヒサシの物語です。…

高校の入学式で出会った彼女たちには、ある約束があった。 小説を書くことが好きな綾乃。 絵を描くことが好きな香澄。 二人は互いの才能に惹かれ、心を通わせ、いつか二人で物語を作る…

ニギとコノは、ベッドが二つしか入らないほど狭い宇宙船で、 生存可能な惑星『プロキシマｂ』を目指して何万年も旅をしていた。 計画通りだと、たどり着くはずの期間が経過したが、なぜか…

──クリスマス。1年最後の行事にして、恋人と過ごす最後の日なんて言われたりする特別な日。 もちろん、俺には彼女なんて呼べる人はいない。 今年もクリボッチかと思っていたのだが── …

わたしは四歳のときは母のために、十歳のときは恩人のために命を捧げられた。 わたしの意思など関係なく、彼らの命を守るための道具として勝手に命を捧げられた。 人を信じられなくなったわ…