「ふたりなら」を含む小説

自傷癖を持つ男子高校生・葛城操はある日、愛読していた幻想小説家・神城塔一と知遇を得る。いつしかふたりは「虚弱体質」ゆえの寂寥と矜持とを、通わせていく。やがてそれらは、他の「病める…

赤竜帝国皇帝・新羅辰馬、享年３６歳。 その死は新しい冒険の始まりだった。 辰馬が目覚めたのは幽玄な、満ち足りたようで満たされない空間。そこに現れた青年は「先代の魔王・ギンヌンガァ…

『大人』がきらいな未成熟な『大人』、 『もも先生』。 『山岸先生』はもも先生の3歳年下。 なんでもそつなくこなしてしまう有能な山岸先生のことも、もも先生はきらい。 器用に生きて…

自殺を犯した者、地獄行き。けれどその地獄とやらは案外血塗れではないし鬼も閻魔も居なかった。夢見心地で地続きで、特に焦点を当ててみるとここには杏太(あんた)と花花子(かかこ)という…

東京都下の取り壊さない立ち退き荘にて、都市伝説化した・のっぺらぼうの女が本当に出ると、巷では関心が高まっていた。 準夜勤・工場勤務の幡野栄は、同僚の紀代子と五月・ふたりを懇親の意…

長らく敵対するふたつの国。一国の王の伯母は冷戦下の人質として隣国に赴く。灰色の王城で出会ったのは、隣国の王妃――気高き牝狼のような女だった。 ※『小説家になろう』同時公開 ※後…

熊になりゆく男とそれを見守る「わたし」。 元生体兵器のふたりの、末路のはじまり。 ＊＊＊ 血のにおいにつつまれて、「わたし」は回想する。 軍の施設で出会った生体兵器の「お前…

お題【めがね】 女子高生ふたり。めがねと朝の学校。

辞書を読破すると意気込む少女、亜美と、その隣で課題をしている少年、壱岐は、放課後の教室で、毒にも薬にもならない、与太話を繰り広げ続けている。 KAC20248のお題「めがね」に…

KAC2024最終。お疲れ様でした。

幼馴染カップルの哲と美琴。 ふたりには共通の趣味があって……

KAC20248参加

わが子の喪失がくらい影を落とす夫婦。炎が照らす、幻想的な雪の夜道でふたりが出会った奇跡とは。ちょっと大人なビターテイストホラー。 【KAC20247】のテーマ「色」。 ※まつ…

共感覚を持つ女の子たちの話 【 ご注意 】 ※『KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～』参加作品 第7回お題：色 ※百合風味注意 Star…

駿河結介は七節町で事務所を構える私立探偵。この男は探偵業一筋で生きてきた。少しばかり頼りないが、正義感が強く、仕事にはまっすぐに取り組んでいる。 ある秋のこと、駿河は家出人捜索…

「お道化てビエロ（おどけてびえろ）」 短編＋掌編の二本立て。微エロですが、直接的な表現はありません。 微エロを使ったコメディ短編となります。 ＃相談者サンプル 　…相談をしたら…

幼馴染の颯汰と美紅が付き合いはじめて半年と四日。 ふたりは、まだキスをしていない。

昼休み。 屋上への階段の踊り場で、私は有紀と佳織に昨日のことをたずねた。 ふたりの恋は、順調にスタートしているらしい。 　 　 「安藤さんと遠藤君」⑦

昔々あるところに、ノーキッズの王様と王妃様がいました。 ふたりはとても子供が欲しかったのですが、できませんでした。 そして日々嘆いていると、神様から近々子供を授かるというお告げを…

天まで届く大樹、『星樹』。 その麓へと続く迷宮の入口に作られた町、ステラ・アルバリア。 フィルカは、町の外れにある湖の畔で倒れていた所を、魔法使いの少女メルティエに助けられる…