「魚じゃないよ🐟」を含む小説

　男は夜だけの世界を探していた。ずっと真夜中ならいいのにと言うのが口癖だ。夜だけを求めた男は、いつしか不思議な世界に足を踏み入れていた。いや、元からその世界にいたのかも知れない。

僕は偶然、話題の転校生の秘密を知ってしまった。彼女の脚には魚の様なウロコが幾つも生えている。 淡く切ない青春は、人魚にだってあるはずなんだ。

　目が覚めたとき、そこは川の中で、自分は魚の姿になっていた。 　何故魚の姿になっているのか、そもそも自分は誰なのか。 　前世では人間だったという記憶だけを残し、自分に関するすべて…

「いざという時は、水玻の代わりに、お前が死ね」 それが俺に与えられた存在理由。 君を生かすために俺は君に出会って、君を生かすために俺は君と別れる。 上古を舞台に紡がれる、と…

　私は、異世界サバイバルゲームにはまって、今日もプレイしている。相棒の異世界獣はグリフォンだった。名前はクリリン。 　ある日、ゲームの中の私、サクはいつも通り魚を捕っていた。拠…

　十九世紀も終わりが見え、南北の対立も終わって巨大な国家となったアメリカ。東海岸のその都市はいままさに発展に向け、多くの人々が入り乱れ、活気に満ち、夢に浮かされていた。そんな街で…

陽の当たる場所出たい僕(自分？)のこと。

KAC2022６回目「焼き鳥が登場する物語」×食レポ

冒険者のリィーバは港町で賭けをした。 厄介者の魚をうまい料理にすれば金貨二十枚。もしできなければ……。 なんとしてでも魚をうまい料理にするために、リィーバはクラムハガクの森へ。 …

とある港町、そこで元伝説の料理人が移住してきた。 彼が適当に作り出す料理で住民の舌を癒していくユルユル食材浪漫譚。

快適な世界……。 素晴らしき世界……。 変わらぬ世界……。 此処は外界の変化とは無縁の〈楽園〉である。 嗚呼、決して侵されない美しき世界…………。 はたして、本当にそうであろう…

　冒険者としてコツコツとやっていたイサカ・ノロナ。だがある朝のこと。彼は変な剣を装備してしまった。それは「その装備を外すこと」「他の武器を使うこと」「魔法を使うこと」それらが一切…

新婚生活第一日目の朝に、克己は魚が苦手だと発覚した。 相手の嗜好を気付かなかったことに衝撃を受けたが、問題は前日に買った秋刀魚であった。 「苦手だけど食べることはできる」という克…

戦場の勇者だった男が、海底にあるネプチューンの「絶望の宮殿」に降り来たり、魚にしてもらうよう懇願するが、異形のものとされてしまうのだが、それでもその姿で嗜虐の快楽に浸っている。し…

山梨県 小淵沢のどこかにある釣り堀のお話。そこに出向いた主人公は、何も思い何を感じるのか。ぜひ一読。

すごく久しぶりに書いたホラー。 凄く短いです。

「えー？　たいらな魚と言えば、ヒラメでしょ？」 「いやいや。カレイって、オチもあり得るよね？」 いいえ、そういう問題ではないんです。 なぜならば……。くぇrちゅいおp＠「

世界最大の空港、エア・グランドゥール。エルフやドワーフ、獣人などが日夜飛行船に乗ってやって来るこの空港のターミナルの一角には、一軒のビストロ店が存在していた。 ビストロ・ヴェス…

ある日、高校生の僕の部屋にあらわれたマンボウ。 なし崩し的に同居生活が始まったが……。ちょっと生臭いのがツライ。