主人公、奈々子さんのチャキチャキの大阪弁にあわせて、いつの間にか生活の知恵と昆布の知恵が身についているお得な作品です……ってなんのこっちゃ。

　空腹で動けなくなった魔法少女コスプレの若者。一人暮らしをしているのに料理が出来ないコスプレの若者を、『料理が大得意でしかもやりくり上手なウチ』こと奈々子さんが導くお話です。

　大阪弁のダシがきいた、知恵と人情の一杯です。さあ召し上がれ。

マンガやアニメによくある〇〇のススメみたいなノリで気持ちよく物語に入っていけました。これ読んでると自炊したくなる人多いんじゃないかなあ、なんて思いながら最後まで読んでいると突然小説であることを思い出します。
作者の造詣が深い分野で書かれている小説らしく、読みごたえがあって、概要欄の下半分なんかは作品を読んだ後に読むとより楽しめるんじゃないでしょうか。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（166文字）