「見えない 短編」を含む小説

留学星と呼ばれる異星人が地球上に数多く訪れるようになった時代。 ひとりの留学星が地球人に恋をした。

高校生活、最後の日。 幼馴染みの想い人と共に歩く通学路はいつもよりも綺麗に見えて。 ずっと前から伝えようと思っていたこの言葉は、僕達の間に隔たる『距離』という壁に阻まれて、いつま…

平凡な学生の僕には裏の顔がある。 大人気スマホゲームのギルドでサブマスを任されているのだ。 誰に任されているかって？ それはもちろん親愛なるギルマスのアヤさんだ。 ギ…

綺麗な夕焼け空を切り取っている送電鉄塔。 その一番上に誰かいるような？ あれ？もしかして手を振ってる？ ※他のサイトにも投稿しています

俺は叫びながら全裸で商店街を疾走していた。事の始まりは10分前。いや、本当の始まりは半年前か。ケンジと付き合っているカノコと酔った勢いで男女の仲になった俺は、そのままずるずると体…

　駒田洋輔は、幼い頃から人に花を見た。 　人となり、時々の感情によってその人の周りに咲く花。そこから感情を読み取り、空気──ではなく花を読んで順風満帆に生きてきた。 　そんな…

　まもなく没後一年を迎える『ゲゲゲの鬼太郎』などの作品で知られる漫画家水木しげる先生。 　先生は生前その著書『水木サンの幸福論』の中でこんな「幸福の七か条」なるものを提唱《ていし…

昔々あるところに、「イノセンス王国」という小さな国があった。その民は、近くにある「メチャヤバの森」の恐ろしいドラゴンの脅威に怯えていた。 そこで立ち上がったのが、「イノセンス王…

僕は中学三年の時に恋をした。でも、それは不思議な恋だった。 誰に恋したのか、そもそも本当に恋だったのか。 そしてその恋は終わったのか、……分からない。 ちょっぴり大人視点の中学生…

空に開いた穴から百年ぶりに雨が降る。空が泣いている、というのは陳腐な表現だろうか。それでも泣いているように見えた。

男の部屋からは柿の木が見えた。数年にわたり思い焦がれたその味は……。

公爵令嬢のレイア・イルドナは婚約相手との初顔合わせの場で、内心ため息をついていた。 相手は王族の傍系で、貴族にもかかわらず騎士団に入ることを選んだ変わり者――ジレド・イルアリア…

『一緒に生きる』、それは多様な形がある。 注意：うっすら香る程度ですが、残酷描写があります。

「五分で読書」応募作品 イケメンでモテモテの大地君は恋愛には興味がない。 けれど、「付き合って」と言われれば、流れるがままに「うん」という。 「うん」だけ言っていれば、なん…

1話完結ホラーになります。 ただの実体験なので特にオチは無いのですが、地味に怖いので皆さんに共有します。

故障品のようにある日突然クビを切られた派遣先。 雨の中で乗る、冷えたバス。 灰色の景色。 パチンコ狂の母から届く 「お金貸して」 という、ショートメッセージ。 溢れて転がる、誰か…

ある時、川の増水でカエルが宝物にしていた石コロは流されてしまう。 流された先でカエルはようやく石コロを取り戻すが、それはもう宝物にしていた石コロとは別物に見えてしまう話。

一年前に公園で捨てられてた猫を飼うことにした。猫特有の奔放さに魅了されながら日々の暮らしを楽しんでいたある日、突然眩暈に襲われる。その時に見えた光景とは…

魔法石を脳に埋め込み、魔法少女として生き続ける少女たちの話。暗く先の見えない世界で、少女は何のために戦うのか。年上強気と年下強気の喧嘩っぽい関係。