「いらない」を含む小説

小説さんを書きながら、時々、エッセイなどを書いたりしています。

──『乙女ゲームを愛してやまない女神は、ある時ふと思ったのです。二つのエンディングがある乙女ゲームで二人のプレイヤーが同時にプレイすれば、どちらのエンディングを迎えるのか、と』─…

あしたからは幼稚園…行きたくない、友だちなんかいらない、こわいよ、と思った日のことを今もはっきりと覚えています。もう半世紀もたつのにね。外へ出る、知らない人のなかで生きていく…オ…

私の名前は本田浅葱。２９歳、女性。 本田ロボット工業株式会社の創業社長の孫娘だ。 同社で企画開発部長を務めている。 ある日、私はおじいさまに呼ばれた。 「浅葱、社長命令だ。人間を…

僕には毎年、バレンタインデーになるとチョコをくれる女の子が居る。 「お返しはいらないから」 そんなことを言って僕に渡してくれるんだ。 でも僕は––––

大学時代からの友人、花とリョウはなんでも話せるよき友人。 お互いの恋愛事情から仕事の愚痴までなんでも知っているが、ある日、いつもの居酒屋で会ったリョウの普段と違う様子に花は翻弄さ…

２０２０年、アンソロジー『東京　言葉と街と生活とすべて』に寄稿させていただいた小説です。 ２０２１年の東京を舞台に書きました。 参考文献： ・『波乱万丈・恋人生－夢二ドキュメン…

　ヴィンガッセン家の次女イルマは王国随一の魔道技師だったが、極度の人見知りでひきこもりだったため、研究結果の全てを双子の姉に譲り、自らは影の存在に徹してきた。 　しかし、ある日…

　主人公であるラウル・セレスティーンは、勇者の能力を超えることができるスキル『阿吽の呼吸』を持っていた。このスキルは、同じスキルを持っている人間との距離によって本人の身体能力、魔…

俺、千沙山柊喜には彼女がいた。 高校入学後僅か三日でできた愛嬌のある彼女。 そんな彼女に夏休みに呼び出され、俺はフラれる。 「デカいから邪魔」「お前で十分だっての」「もーいらない…

不入の地(はいらずのち)から来た者たちとは――。

　支援職、ディアはブラックパーティーに入り、パーティー畜として低い割合で経験値を捧げ続けてきた。 　加入して十年がたち、ディアは突然パーティーを解雇される。 「お前の代わりはもう…

タウ・デプス1作目「深水の巫女（しんすいのみこ）」 　事故物件処理。清掃以外はやっとくよ。お前のハジメテさえもらたら。 2作目「ぬばたまのたらちね」 　ハジメテはいらない。描いて…

ドラマは必要ない。

女騎士セレナは故国を滅ぼす獣人の王であり、人間と竜人の混血児カシュパルを殺す為にタイムトリップする。しかし目の前に現れたのは、人間に迫害される哀れな孤児の姿だった。 あまりにも可…

《自主企画》 『小山一貴』様の自主企画『本日の三題噺　1/26　『蝉』、『冬』、『砂浜』』に参加中です。詳細は以下URLにて。 https://kakuyomu.jp/user…

学校内の穴場スポットで偶然出会った、雄太郎と奏。 共通点があるわけではないけれど、話が弾んで意気投合する。 そんな二人の世界に共通の光が差し込んだとき、想像もしていなかった物語が…

　初デートはいつも、悪天候に祟られて成立した試しがない。 　今日も待ちぼうけ。 　あっ……コイツも、いらないヤツか。 　初デート不成立4回目から三年が過ぎて、独り暮らしのアパ…

いらん発言をしてインターネットで炎上した人間の男が、異星人から宅配便で届いた「縄」に首を絞めてもらう話です。

エメルア王国は長雨に悩み、困った国王はかつての伝承のように生贄を出すことにした。 「王の血を継ぐ清らかな乙女」として、私生児である第七王女ハイデマリーが水に沈む。 虐げられて嗤わ…