「あああ」を含む小説

　友人を介して知り合った女性は、自らを鬼だと言った。なにかの比喩ですか、と尋ねると、女性は眉をひそめて否定した。実際に自分は鬼だというのである。おかしな人だとは思ったが、べつに自…

【第2回「夫にナイショ」漫画原作コンテスト参加作品】(全六話) 〈第5話に不倫相手(犯人)当てあり〉 「涼子、子供が出来たんだ。☓☓のために離婚して貰えないか？」 涼子は夫の孝か…

うむ…朝廷も手を貸さぬとは余程の怪異と見受ける。そうだな、私が直接出向くこともできようが、実はすぐに解決できる良い方法がある。北の山に腕の立つ陰陽師がおるのだ。諱は知らぬが、私の…

　俺———天音直人（あまねなおと）には毎日言い合いに発展する幼馴染が居る。　 　———遠月澪（とおつきみお）。 　漆黒の髪、パッチリとした美しい黒目に非常に整ったクールな顔立ち…

初の異世界ものです。定番って大事なことです。本当に大事です。期待しちゃいますもんね。そこだけは変わってほしくないものもあります。 だけどこちらの世界だって数年でこれだけ変わるんだ…

会社の同僚と不倫をしていた彼女は、彼の奥さんが酷い人なのだと聞いていた。 なので、彼女は彼と自分の幸せのため、『彼と別れてほしい』と、彼の奥さんへ直談判することにした。 彼の…

「長官がずっと追い求めていた押し込み強盗の元締めが長次だったというのが、いちばんの驚きだったようです。しかも死ぬ間際に自白したそうで」 「死ぬ間際って？」 篠塚は目を見張った。 …

＼＼＼電子書籍化決定しました／／／ グログラーム王国の唯一の聖女、ヴィヴィアン・ラームシルドは王太子の婚約者として忙しい日々を送っていた。 元平民ということもあり、肩身の狭い思い…

いきなり異世界に飛ばされたと思ったら世界滅亡の危機？いや、さすがに俺が神の力をもらった天使とはいってもあれは無理だって。ああいうのは勇者とかそういうのがやるやつじゃないの？それに…

俺は緒方霞（おがたかすみ）、女の子みたいな名前とよく言われることを除けば、どこにでもいる平凡な男子高校生。高校入学後、小学校卒業まで一緒に暮らしていた「義妹もどき」こと親戚の高山…

目が覚めて気づく。 ああ、今日は彼女の誕生日だ。 久しぶりに連絡できる口実。 お祝いの気持ちも本当だけど、君との関係を繋ぎ止めておきたいのが本音。 会いたいな、私の知らない彼女が…

　グローバーがいつも異常に意味不明なことを言う。 「大戦があって、中世まで遡ったって言ってたんだから問題ないんじゃないの？」 　アルはグローバーの指摘に質問をする。 『そもそも西…

あ……ありのまま今日起きたことを話すぜ！ 「俺は散歩に出かけていたんだが、ふと見た路地に急に女の子が現れた」 な……何を言っているのか分からねーと思うが俺も何が起きたのか分からな…

『好き』って言われると好きになる、という話がある。 『んなわけあるかい』、と彼女は思っていたのだが… これは彼女のとある日の日常を切り取った物語。

まったく、だらしない。 俺くらい仕事も家事もできる男になると、そのアラがよくわかる。 うちのやつは、ほんとうに、家事ができない。ダメだ。 俺が指導してやらないとなにひとつまともに…

気が付いたら。 チョコレートの。 小さな包みを開けていたんです。 夕食後に。 続けてのデザートは控えて。 つまみなしの。 ハイボールを。 しみじみ。 飲んでいたのですけど…

冷房は止めましたか それでは窓を開けましょう