「BL 純文学」を含む小説

Twitterの企画「文披31題」（綺想編纂館（朧）様より）2022年度で書いたものをまとめました。

失恋の最中、『俺』は『彼』との思い出が詰まった、寂れた街へ向かう。癒えぬ古傷と淀む心を抱え、過去に囚われていた『俺』は、気が付くと、小さな海岸に辿り着いていた……。 ＊本作は…

少年たちが暮らすここ”宇多ノ国”では、五大神家と呼ばれる神の御力を授かった特別な力をもつ者たちがいた。 彼らの役目は、静かなこの国の平穏を揺るがす”餓鬼”（がき）から民を守ること…

第二次世界大戦末期のドイツ。ある雨の夜に出逢ったふたりの青年――アルフレートとテオドールだったが、ふたりにはそれぞれ秘密があり…… ※もともとYahoo!ブログに載せていたもの…

短編全34作品まとめ。 １話完結のショートショート中心。 コンペ時には不意に非公開にするのでよろしく。 長編：個別投稿→期間限定公開 中短編：個別投稿→期間限定公開 短編(ショ…

あたし、あたおか。エッセイを書いてみたよ。

◆あらすじ 高校2年生の真壁 司の家は寂れた海辺の町で民宿を営んでいる。父親の形見であるライターを失くしたばかりの司は、熾火（おきび）のような美青年・新美 由成と出会う。夕立後の…

18回目の誕生日。その日は僕が生贄となる日だった。 村に災いが訪れぬよう、毎年、滝つぼに棲むというバケモノに生贄を差し出す。生贄の印の飾りをつけられ白い布に包まれ、滝へ張り出した…

「お前ってもしかしてそっち系？」 　としつこく揶揄された時、何も考えずに強く否定できたらよかった。 　そんな後悔と自己嫌悪を抱える自他共に認める写真部の陰キャ・織部夕真 …

恋愛に興味がなかった男子高校生と、先輩とのはなし

時代は昭和 故郷を離れ雪道を歩きながら 先行きに思い馳せる 耳が痛くなる静寂のなか 真っ赤な椿の花が咲いていた ◆昭和が時代背景だけど既に無理ぽ 奉公先にやって…

　君と共に生きられる時が残り僅かだと知った俺は、君が忘れている大切な過去の思い出を、初めての手紙に綴る。 　病によって引き離される2人の、隠されていたもう一つの物語。 　3話完…

　十四歳の夏。大好きな親友の体の一部を食べてしまう。そんな男の子の話です。

《物語群2》箱庭のセモット 大乱は終結し, 皇国内外の秩序は元通りとなった。市民達は以前と同じく, 強化された《種族位階》のヒエラルキーに従いつつも 堕落した快楽に身を包み, 権…

田舎に住む玲は病気にかかった。退院したが、田舎では気味悪がられる。家族は気にしていなさそうにしていたが、耐えられず家出し、東京にいる親友の元を訪ねる。 純文学の習作です。ぶっちゃ…

鳥も群れれば戦うだろう。 兄は死んだ。 いったい何が兄を殺したのか。 私か、彼らか、兄自身なのか。

好きな人が自分のせいで傷付けばいいのにと願う、夜明け前の短編です。

文化四年の初春。江戸育ちの青年与力「綾瀬清一郎」は、異動先である長崎の街で、美しいオランダ人の少女と出会う。修道服を纏った異国の少女に一目惚れした清一郎は、彼女との再会を密かに期…

同性愛者と異性愛者の、 混じり合わない思い。