「近くて遠い」を含む小説

【連作短編「近くて遠い」シリーズ第三弾】 　アキトは、隣の家に住む年上の幼馴染、ユキに恋をしていた。しかし彼女には、想い人がいた。ユキは、恋人と共に実家を出て、それきり帰ってこ…

心の階段は うまく昇れない……

幼なじみもの。 彼らの日常の一コマを描く一話完結の短篇集です。 季節も一話ずつ異なります。

　好きなラジオ番組に質問投稿する佐川蓮人≪さがわれんと≫はラジオネームSR≪エスアール≫という名前で投稿していたが、彼女からは毎回エスレアさんと呼ばれている。 　そんな彼は毎回、…

　ほのぼのというにはちょっと疎遠で、でも没交渉というわけでもない。 　わたしだって嫌ってはいないけど、毎日顔を合わせるとなると、きっとしんどいだろうな、と思っている。 　そんな即…

　僕と柏木さんは、誰にも言っていない不思議な秘密を持っている。 二人は一日置きに人格が入れ替わり、互いに違う体で学校生活を過ごしているのだ。 僕たちは毎日放課後、学校外れの公園で…

平凡な一般家庭に同居する吸血鬼。羽を失くした妖精と夏休みを過ごす少年。「ヒトと人外」たちが織りなす、時に和やか、時に奇怪な物語。 【一日一話ずつ、お題に沿った物語を書くX(Tw…

一目惚れした同級生が四つ歳上の成人女性だった話 (『二十五歳の女子高生と二十四歳の先生』のスピンオフ作品です)

異世界で家族と猫と平和に暮らそうとする少年のお話です。 第一話だけ説明が捏ねくりまわしたり捻くれたりしてますが、後はお気楽です。 ほんと何を為すわけで無い物語なので気楽にどうぞ…

追記（2024/08/09） ・文章を一部加筆、修正しました。後からこのような形を取ることになってしまい申し訳ありません。

「明るい未来のため世界を惑わすヤツらは全員お仕置きしちゃうぜっ！」 もちろん「並行世界」平成直前の大阪から始まり東京中野に展開します。 １９８８年１２月２５日の昭和末からリ・ス…

隠れると必ず見つけてくる一つ上の親戚について、小さいころから悩んでいた高石祐奈は大きくなった親戚に怯えていた。 ひと夏を父の実家で過ごすという佐藤優貴をどう避けるかが彼女の目標だ…

既婚者である卓也とその幼馴染の美香。とある日に二人で食事に行った帰宅途中、美香がふと、卓也のことが好きだと告げる。 無論、卓也は首を横に振るが、それでも好きであることに変わりは…

いつか近くて遠いあなたが読んでくれることを願って

近くて遠いあなたに届くことを願って

季節外れの大雨が続いていた日本。 各地で大雨による被害が発生する中、両親との喧嘩で家を飛び出した高校生の紗良は、洪水に飲まれ見知らぬ都市へ流れつく。 巨大な道路と朽ちたコンクリー…

　地球環境の悪化を食い止めることの出来なかった人類は、物理空間での居住を諦め、電脳空間へ逃げ込んだ。 　大半の人類が肉体を捨て電脳空間へ移住した中、退廃の進む物理空間に残った大学…

私達の住んでいる世界とは、近くて遠いよく似た世界 しかし、同様に、それ以上に犯罪は起こっている。 ここにも、そこにも、あっちにも。 巣は作られ、獲物が近寄るのをじっと待っている。