「走り出す」を含む小説

放課後異世界探検部（略して放異部）は、日々、学校の中にある（といわれている）異世界への入り口を探し求めている。 っていっても、部員は宮津朱里ただ一人。 なんとか部員を増やして活動…

【児童小説コンテスト最終選考まで残った作品】 ある日、ロロ宛に、一通の不思議な手紙が届いた。それは、応募した記憶のない『夜間旅行』当選のお知らせだった。ロロは、これはイタズラ好…

　『奇なる姓に妙なる名』その人は『四天王寺ロダン』。 　彼はのっぽ背にちじれ毛のアフロヘアを掻きまわしながら、小さな劇団の一員として、日々懸命に舞台芸を磨いている。しかし、そんな…

　それは、暗い暗い夜だった……。 　私の目に映るそれは、闇の中に立ち、赤い瞳を光らせる。 　息を荒らげ、牙を尖らせ、獲物に向かって走り出す……。 辺りが血で染る……。 　…

　家族の中で一人美しくない顔を持つ花江塚ホノカは常に世間の目と戦っていた。 　そんなある日海軍に所属している姉が部下を引き連れ自宅に帰ってきた。 　しかし、姉の部下である木之下の…

『有隣堂しか知らない世界』の収録で夜中に有隣堂伊勢佐木町本店にきたR.B.ブッコロー一行。怪奇現象に惹かれ、6階フロアへ行くと青くて白くて美しい馬が…。馬の秘密と頂を目指す羽目に…

秋元祐太郎は父親の転勤で全寮制の男子校に入学した。 しかし、そこは訳アリの男性同性愛者の巣窟だった──。 ラプンツェル寮祭に向かって走り出す寮生と、一部不穏な動きをする者達と──…

　西暦2000年―――企業のネットが星を被い初め、ISDNやi-modeが普及してもスマホやSNSが登場するほど、情報化されていなかった平成中期。 あらすじ 　幼馴染の彦根康…

連絡が途絶えた友人を案じ、走り出す。

「ええ、バカバカしいにも程があるでしょ？　でも、報酬（ﾌｨｰ）を夢見て手数料（ﾏｰｼﾞﾝ）を割いてくれた人達の思いは、本物だわ」 　浪人生江戸屋義康（えどやよしやす）の元に、姉…

　王妃達に疎まれる妾腹の第七王子レオンは、その教育係カレリアと共に北の辺境に追放された。 　そこは左遷された人間の吹き溜まり。「一泡吹かせたい」「返り咲きたい」願望を持つもの達の…

生まれたときから７という数と不幸はセットだった。 そんな生活に疲れたから、勤務先の軽トラを盗み最期の地に向かう。 気分はサイコーに自由！ なのにカーラジオで『今日の運勢最下位は―…

（2022/8/31）アルファポリス・第13回ドリーム小説大賞で優秀賞受賞、読者投票2位。 （2022/7/28）エブリスタ新作セレクション（編集部からオススメ作品をご紹介！）に…

もうひとつ奇妙なのは、この若い男の額に、CAINと焼き鏝で刻印が押されていたことだった。 殺人の噂を聞いて、脇坂の両親が届け出たので若い男の身元が割れた。 家人には友達と会うと言…

雨の降る日。伊藤陸斗は同じクラスの鉄砲塚灯の秘密を目の当たりにする。 彼女の左手からは銃弾が飛び出る。比喩ではない。 陸上選手として前線を退こうとしている伊藤。左手が異形の鉄砲塚…

堕天使シェムハザの降臨に端を発する終端戦争から千年余り。 東方連合と西方魔境の狭間に位置し、今なおその地下遺跡最深部にシェムハザの眠る絶対中立地ゲヘナ。 そのゲヘナで何の夢も希…

主人公、香月理一(こうづきりいち)は、幼馴染みの星野蒼(ほしのあお)が物心ついた頃から大好きだった。性別が変わらない限り、どの世界線に行ってたとしても蒼と付き合えないのがわかって…

遺跡にはまばゆい神秘と秘宝が眠る。 世に聞こえる伝説に胸躍らせた者は遺跡に向かい伝説を紡ぎ、彼らはいずれ冒険者と呼ばれ世界に進歩をもたらすだろう。数々の冒険者が名をはせる世界、冒…

明け方、ククジェル（シマリス）がどんぐりを集めていると銃声が聞こえた。力なく弱々しいうめき声が聞こえてきて、そこへ向かった。 そこにはガルマ（オオカミ）がいて血を流して倒れてい…

　昭和18年、春。 　瀬戸内海の小さな島で生まれ育った美春は、はじめてひとりで汽車に乗り、はじめて広島に降り立って、はじめて目にする大都会に圧倒された。 「新しく出来る家政女…