「童話 メルヘン」を含む小説

「ぼくは、はちみつの木なんだ」ともだちが欲しかった木の、小さな嘘。

　昔々、とある王国に子宝に恵まれない、王様とお后さまがいました。 　あんまり子供が生まれないので、王様は、つい、 「悪魔でも良いから、子供が欲しい」 　と、天に向かって言って…

ある日、たぬきさんに一通の葉っぱの手紙が届きました。 きれいな茶色の葉っぱです。 しかしその手紙には何にも書いてありません。

――僕は雪の世界に住んでいる。 たぶんここは外からはスノードームって呼ばれている世界だ。 スノードームの中に住む少年は、自分がいる雪の世界に飽き飽きしていた。彼が眺めるのはたま…

長い長い冬の間、大地も森も山も、空さえも真っ白い雪が覆い尽くし、それ以外の色彩は何も得られないそんな街で少女はひとりきり。 少女は冬の長い間を、雪で作った人形を友達にして寂しさを…

以前こちらのサイト以外のショートショートコンテストに応募して箸にも棒にも掛からぬ結果となった作品を少し手直しして投稿いたします。色々な理由でクラシカルな雰囲気の喫茶店を描写したく…

宙を舞うたんぽぽの白い綿毛たち　一つ一つはどこから飛んできたのだろう　そしてどこへ降り立ち根を張るのか　そんな白い綿毛一つ一つが持つ記憶とは 人の記憶と同じようにたんぽぽたちに…

今日は、十五夜。お月見をしようと準備を始めた、白狐のコンですが… 別サイト様で始まっているイベント用作品です。

黒いうさぎは草原では目立ってしまうため、一匹で暗い森に住んでいました。 いつもひとりのこどくなうさぎは、たまに森のそばを馬でかけていくきしにあこがれていました。 常に逃げて隠れる…

記憶を失い、森をさまよう「私」の前に現れた少女は、いきなりガトリング銃でお菓子の家を破壊し始めーー？ これは、金髪毒舌少女とおかしな童話の世界を行く物語。 少女の痛みと後悔が紡ぐ…

『赤ずきん』は猟銃を携え狼を駆逐する。 『ヘンゼルとグレーテル』の狂った双子は魔女狩りを生業に。 さあさあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。 童話の箱庭世界で行われる狂気の殺戮…

ひとりぼっちの狼と、人に囲われる羊との出会い。 童話のような、みじかいお話です。

ほんとうだよ。

童話やおとぎ話、メルヘンの世界に憧れていた主人公・松本まりな。 ある日、彼女が目を覚ますと、そこは見慣れない木造の部屋。 不思議に思いながらも、童話の世界にありそうな部屋だ、と興…

ある日突然、自分の前世がグリム童話に出てくる王子様だと知った５人の男子大学生。彼らはそれぞれのエピソードに紐づく『魔女の異能』を与えられ、たった一人の理想の姫を求めて戦いはじめる…

あっという間に読める短い詩です

秒で読める短い詩です

昔々、あるところに王子様がおりました。 綺麗な身なりをして、背筋をピンと伸ばし、髪はさらさらで、とても目を引く青年です。 けれど、その王子様は……。 おとぎばなしのような、昔話…