「本物？ ホラー？」を含む小説

「第六回こむら川小説大賞」によせて書きました。お題は「逆境」です。よろしくお願いします。 ジャンルはホラーにしましたが、あまり怖くないと思います。

　記憶や体験が人を作ると言うのなら、伊沢深泉には、正体というものがない。ついでに、常識もない。 　そのバディを努めるものは、例え〝誇り高き陰キャ〟を自称する社会不適合者で、イケ…

【全80話・完結済】俺の名前は・椿風雅（つばきふうが）。 お祓い屋として依頼者の持ち込む相談事に対応して、お金を稼いでる。 大概の霊現象は思い込みなのだが、たまに＜本物＞に出くわ…

本作は匿名掲示板型モキュメンタリーです。 呪いの感染、穢れ、他者の死を願う脅迫等を投稿者の体験談として記載しますが、すべては創作物です。投稿者が強い言葉で呪詛を残していても、す…

ハンドメイド雑貨作りが趣味で、ネットに店舗を出していた私のもとへ、ある日一通のメッセージが届く。 それは、私が一番良く出来たと自信を持って送り出したペンダント【魔女の瞳】を買った…

　時は、近未来。 　舞台は、政府が設立した管理機構が運営する、生活のほとんどが家庭用生活補助型AIによって補完され、半自動化されたスマートマンション。 　 　その一室に居を構え…

芹沢怜司の怪談蔵書――誰がいつそう呼んだのか。彼が住む家の書斎には怪談話のみ載っている本がたくさんある。 怪談話はあくまで伝わっているものだ。もしかしたら真実は異なるのかもしれな…

『悲鳴養成学校』は、悲鳴専門のタレント、略して『鳴タレ』を輩出するのが目的である。 その鳴タレの花形といえば、心霊番組のレポーターだった。

　あわてんぼうの　サンタクロース　クリスマス前に　やってきた♪ 　今日も、ある母子は寝る前の絵本を楽しんでいた。 　今日の絵本は『さんたさんのひみつ』という本。 　カバーには『こ…

「ねえ、あの話知ってる？」 「聞いた聞いた。三年生の人達が呪いの山で行方不明になった、って話でしょ？ 何でも、神隠しに遭ったんだ、とか」 誰もが皆、何度かは耳にする怪談。 そ…

公立中学校の理科教師・卓夫は、ある朝目が覚めると、不気味な光景を目にする。見慣れた自分にそっくりな男が家の中にいて、自分こそが本物だと主張するのだ。それが、無限増殖のスタートであ…

ハロウィンに合わせて友達のお母さんが『お化け屋敷』を屋根裏に作ったと学校で聞いた小学六年生の女の子は、友達と連れ立ってその子の家に遊びに行きます。 放課後の、限られた時間。 夢…

日常生活の鬱憤を晴らすため、体育館で殺人の演劇を行う五人の中学生たち。 いつも通りにどの殺害方法が対象を殺すのにふさわしいか、実演をしていた彼らだったが、刺殺の実演でいつの間にか…

昭和世代に生まれた者たちよ！　思い出せ！　あの理不尽な一撃でゲームオーバーになる緊張感を！　手に汗握るスリルと興奮！ ホラーゲーム、ミステリーゲーム、あらゆるゲームが昭和にはあ…

私、魔門愛は殺人鬼だ。正確には、殺人鬼だった、が正しい。 ある日突然、前世の記憶に目覚めた私は、前世の自分が殺人鬼だったことを知る。 それ以来、夜な夜な「自分が殺人を犯す悪夢」に…

内気で周りの意見に振り回されてしまう女子高生の”私”こと前原と、その前原に好意を寄せ、心霊スポットに誘う宮脇。遊び半分で訪れた心霊スポットで本物の霊と遭遇してしまう高校生の話。 …

　私は少女。名前は知らない。目が覚めたら暗闇の中にいた。ようやく死ぬことが出来たかと思ったけど、やけに喉が渇く。だから血を飲んだ。すると、影の中から家族が現れた。形式だけの偽りの…

小説家志望の小杉は経験不足に基づく自身の小説の表現力を嘆く日々を送っていた。ある日小杉の元にDMが届く。そこに貼られたリンクは、小杉に本物の痛みを与えるものであった。

　オカルト雑誌『ノノメセタ』のNo1人気ライター鬼村ルミ子。 　豊満わがままボディの彼女は今日もシャツの襟を立てて心霊スポットに赴く。本物の幽霊を求めて。 　助手のユウイチ、ゴー…

百物語を始めました。毎夜更新予定。 ホラー、オカルト、サイコミステリ……。 基本ショートショート、短編ばっかりなんで、気軽に読んでいってください。