「冬小説」を含む小説

締め切りに追われる中、恋人の莉莎子から電話がかかってきた。部屋の中に〈あの虫〉が現れて、眠ることができないというのだ。来てほしいというお願いを聞き入れて、真冬の深夜に莉莎子の家ま…

白い翼の女の子ラビは、子供だけに見える空の国の住民です。 彼女は助けてくれた少年に１つの魔法を教えました。 「その冬最初に降った雪を手にすると１つだけ願いが叶う」 ひとひらの魔法…

これは、独りの人間と一疋の小猫の冷たくも心温まるクリスマスの特別な物語。

季節は冬。 売れっ子の小説家だった狂気沙汰（ペンネーム）は、ふとしたことから山陰地方の雪の降る町を訪れる。 そこで次回作の執筆をすることになったが、編集者からは今までと違う作風を…

「看取り士」の仕事を始めたばかりの美織に、一件の依頼が舞い込んだ。 依頼人の元父親であり、山深い田舎に暮らす七十歳の男性・忠治は、看取り士として目の前に現れた美織に、別れた妻・晴…

世間はクリスマス一色。 駅前広場は多くの人で賑わっていく。 人の往来の中で、彼らは偶然に出会い、言葉を交わす。 ある人はマフラーを忘れて、 ある人は社会に擦れて、 ある人は街の明…

一話完結の掌編小説。 『冬の朝』をテーマに書きました。 ✳【エブリスタ】でも同内容で公開中の小説になります。

家族身内が集まり、和やかに過ごす秋晴れの休日。菊花展を見に訪れたお寺で起こった事件はその後、一家のミココロが試される事態に！…衝撃の問題作 !!

１９４０年３月１３日の朝、２２歳のヨルン・カーシネンは生まれ故郷の村を前にして、ここが自分の死地になるのだと思った。第六回こむら川小説大賞参加作。

　日本には、いろんな雨が降る。 　その雨の名前は、テレビの天気予報などで誰かが言っているのを耳にしている。けれど、「実際にはどんな雨があるの？」って聞かれても、正確な名前を僕は…

幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。 王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人…

ノベルアッププラスの企画で描いた５つの短編を纏めたオムニバス短編集になります。 お題はそれぞれ、「マフラー」「大吉・大凶」「鍋」「冬の大三角」「赤く染まった頬」。２番目の「大吉・…

異世界転生などがない、シンプルな現代ファンタジーです。 でもね、時代屋時計店からは始まりの国へ行くことができるのです。 始まりの国ってなんだろう？ どうか読んでみて下さい。 …

愛する夫に先立たれた老婦人の日常。彼の遺したものをただ愛でる日々。

コワイ話、不思議な話、変な話、いろいろありの自主企画参加作品集。一話完結。 ホラーじゃないのもあり。 ・タグが埋まったら、古いものから入れ替えます。 ・企画終了日前に参加を取り消…

それは満月の冬のある夜のこと。 任務によりある人の魂を回収したところ、倒れたその人を助けようと青年が駆けてくる。 その青年は、死神となった少女の知る人物だった。 死神となった少女…

短編集から『今際の際～』を、改めて長編小説へと書き直し。気まぐれ更新中。

十円のカップラーメン。そんな安上がりの小道具だって十分なきっかけになれる。これは、世界のどこかにいる、十円のカップラーメンから始まる『奇人』と『不思議』の物語。

ペット禁止のアパートに住む男は、辟易していた。アパートの大家は口うるさく、友達の恋人はこちらの都合を無視して頻繁に電話をかけてくる。気苦労の絶えない生活をする男には秘密があった。…

母の死――それは現実であり現実ではないのかもしれないが、彼は思考する。 しかし、本当にこれは、彼の思考なのだろうか。