「中華 古代」を含む小説

KACの2回目お題に出そうと思って書き始めたけど色々膨らんだので諦めました。供養というやつです。中華な百合っぽいホラーです。よろしくお願いします。

央華人民共和国でおおよそ五百年前に編纂されたとされる奇書。それが海山経である。 曰く。かの国の民は胸に穴が空いているが死なない。 曰く。首が一つだが体は三つある。 曰く。目が一つ…

渡印僧、王卿は森の中でアムリタという名の女と出会う。アムリタの美しさに惹かれていく王卿。そんなアムリタの期待に応える為に王卿は關刀を取り立ち上がる。 古代インド風世界観で繰り広…

"タルチネ"とはその国において『母胎』を表す古代語であり、ある村においては性的に共有される女性の隠語として用いられている。 村でたった1人の少女・逢春は初潮を迎えたその年に"タル…

宋と韓の戦争の折、二万の軍を預かった宋の将軍魏堅は行軍中に遭遇した韓軍と交戦しこれを打ち破ったのだが、体験的直観から追撃を諦める。

　リンドーコ帝国の皇后が暗殺された。 　第三夫人たる芭浜玉は、第二夫人たる柳毛月の画策により暗殺犯の汚名を被せられる。 　帝国を追放された浜玉は、唯一手元に残された愛馬と共に、カ…

「決めたんだ。切り離すこどができないのなら、僕が悪に成りきろうって」 　広大な草原と雄大な河川、悠々たる山脈に囲まれた南の大地ーー凰都国。自然にも民にも恵まれたその国で、ある時…

※こちらでの更新は停止致しました。それゆえ物語は途中ですが完結扱いにします。 今までご愛読いただきありがとうございました。 ※追記：続きは小説家になろうさんとアルファポリスさんで…

高校二年生の朔は唯一の肉親である父を亡くした。父の誕生日だった。 朔は努めて日常を過ごそうと愛自動車で商店街を抜けたはずだったのに、気が付けば石畳の路地裏に座り込んでいた。そこは…

仙人、その者たちは人外の力を用いて、九州大陸の様々な領域で活躍している。 三人の子供が仙人になる為仙術の修行を始めるが、彼らの運命は混乱の渦に巻き込まれ、思いもよらない冒険がはじ…

故郷の村を龍の呪いで失った少年は、たった一人残った妹を救うため、天へと繋がる梯子を上る。 人と人、神と人、神と神の因縁を越えていく少年の成長譚。 〈引用・参考〉 工藤隆『…

かつて、炎から逃れ全てを失った二人は誓い合った。どんなときも離れず、互いを支え合うことを。 その後成長したふたりは、それぞれ国を治める皇帝となり、国を守るため最前線で戦う将軍とな…

【お詫び】 　いつも散画追集封妖譚をお読み頂きありがとうございます。 　誠に勝手ではございますが、今回の話が完結するまで不定期更新とさせて頂いております。 　ちょっと難産で……o…

　栄の国には女子は成人の証に歯を抜く風習があった。しかし都・楽安で育った史湘雲(ししょううん)は父の方針で歯を抜かないまま十九歳を迎え、気ままに書画を愛でて暮らしていた。その年、…

異世界転移した女子高生、京都和羽（みやこかずは）は、古代中国風の異世界で平和に過ごしていた。三年が過ぎ、突然婚約者リョウメイが皇帝に即位して、カズハは後宮へと迎え入れられるが、正…

殺された先代の王の娘である陽羊は、不遇ながらもまったりとした日々を双子の姉月羊と送っていた。 そんなある日「黄緑国」の第二王子のもとに嫁ぐよう強要され、同時に双子の姉も別の国に嫁…

　妖魔。それは人喰い。人間の天敵。古代中国に似た世界にて、妖魔退治の専門家の二人は、朝廷の命で辺境の村に赴く。 　そこで若くして結婚した少年少女と出会う。 　村の権力者にもてなし…

争い絶えぬ大和の地。 無実の罪を着せられた父と旅に出ていた娘、セッカは生きのびるために父親に川へと流される。流れ着いた彼女を救ったのは嘗て『天武』＿テンブ＿と謳われた年老いた武人…

　この国では樹木を墓標にする。 　これは樹の下の、ささやかな思い出のはなし。 　中華風味ファンタジー「散画追集封妖譚」の、妖を封じない掌編連作シリーズです。 ※カクヨム版は縦…