「ほろ苦い」を含む小説

僕──大栗しゅんは友人の家からの帰路に不思議な光景を目にする。 なんと、同年代ほどの女の子が飼い犬に手紙を食べさせているのだ。 実はその犬は不思議な犬で、なんと手紙しか食べないの…

毎日担任の先生の車で送迎してもらっているのは、私が足の不自由な特別な生徒だから。 そんな特別よりも、もっと特別な側にいられる理由がほしくて──。 これは三年間の長くて短い私と…

甘さとは無縁のほろ苦い思いばかりが残る母親との体験。 それが母子相姦の業であり、それが分かっていても求めてしまうのが深淵さだと思います。 少し肌寒くなってくる季節だからこそ、…

デンマークの有名陶磁器メーカー「ロイヤルコペンハーゲン」の工場で生まれたティーカップの主人公。彼は日本で贈答品として買われ、ある家の棚で暮らすことになった。でも貰い物だから大事に…

埼玉に住む平凡な男、三井久志は何となく地元の公立校に進学。 なかなかベンチ入り出来なかったり、スタメンになれなかったりして気持ちが腐りかける。 そんな中、同じく補欠だった大竹悠馬…

「同級生、娘、恋人、奥様、そして僕」に彩りを加える番外編

　アニー・フィードは孤児で平民ながら女性騎士として身を立てていた。魔獣の氾濫（スタンピード）の際にはボスモンスターを倒し英雄として称えられてドルリア王国騎士団の隊長へと出世した。…

足立玲奈、34歳。かつて共に戦った魔法少女の同期達は皆それぞれ結婚して家庭に収まっている。 市役所での公務員としての勤務の傍ら今も『全日本魔法少女協会（JMGA）』の中部支局長と…

時間を倍速化する、という特殊能力を得た高校生、浅井誠。嫌なことは倍速化ですっ飛ばし、恋に受験に順風満帆の日々を過ごしていた誠だったが、ある時から人生の歯車が狂い始めるのだった。

ある日に、海（かい）は女性と見まがう男性と出会う。 名前は陸(りく）。海は自身とは正反対のタイプの陸に惹かれていった。 が、陸は海でなくて女性を選んだ。 それを知った海が望んだの…

そこは魔女の少女ヴィオラが営む喫茶店。 季節のハーブや果物を使ったお茶とお菓子に魔法をかけ、おもてなししています。 世界中に巻き起こった魔女狩りの炎から逃れたヴィオラが、人に混…

これは田舎に帰省した際のとある一日の出来事。 人生で初めて落ち葉焚きをした時のこと…

大学に入学したはいいものの、やりたいことが見つからずにいた文緒は、新歓のライブに衝撃を受け、軽音サークルへの入会を決意する。しかし、活動が佳境を迎えた頃、新型コロナウイルスが流行…

醜い顔の傷から人を避け〈エルノヴァの森〉で薬草やハーブの研究に没頭していた私は、異端の疑いをかけられ魔女裁判にかけられる。 結果はもちろん死罪。 火をかけられ無念のうちに死んだ私…

出会っていただきありがとうございます。 一話完結型。 色んな「アタシ」視点の短編集。 どの話からでもタイトルタッチして下さい。 sweet　⇒　基本的に甘口なお話です。恋愛…

前世魔王の女と、その母親が話しているだけの話です。

　俺には真彩という、小さい頃から仲良しの幼馴染がいる。その真彩には最近できたばかりの彼氏がいるのだが、ある日突然、真彩から「キスしてほしい」とせがまれた。 　いや、さすがにそれは…

　清美（きよみ）は３０代のＯＬ。最近彼氏と別れたばかり。 　そんな私は人生下り坂だ。そのせいか、よく雨に降られる。傘を持って居ない時に。 　このまま人生も濡れそぼっていくばかりな…