「動物 カクヨムオンリー」を含む小説

猪熊麻（いのくまあさ）は憂鬱だった。 いつもと変わらない日常、いつもと変わらない黄昏の空、いつもと変わらない蟻の群れ。 そんないつもと変わらぬ学校の帰り道で、突然、灰色の恐怖が街…

半分無職の青年「深町悟」と、革命組織の構成員「アイザック」。 二人の主人公が生きる、二つの世界のお話です。

おまえら本当の札幌を知らないだろ。当然だ。俺もよく知らん。

「東山動物園って、東山動植物園って言うんだ。オレ、初めて知った」 「たわけぇ！　アンタ、それでも名古屋人（≠名古屋市民）か！」 　キッカケは、夕方のローカル番組だった。 　…

　期待に胸を弾ませて迎える高校生活。私が出会ったのは、三脚に、スコープに、カメラを構える、謎の部員たちだった。 　 　被写体は、あれ!? 　新入生の緑が送る、羽毛ふわふわ、翼ひ…

　囲碁のプロ棋士を目指す若者はプロ入り目前にして何故か転生して某動物園のパンダになっていた。 神の悪戯により彼は天才囲碁パンダと呼ばれることに……さらに最強のAI囲碁ソフトが現れ…

夏の猫を見たまま、感じたま紡ぐだけ。 『ニャンコ日記』『猫書く語り記』に続く猫談。

長い黒髪。胸元に光る碧玉のペンダント。ヨルを狩る美しい少女、小島ユウ。 ヨルとは、暗い情念が闇をまとったもの。 影の刃がヨルを切り裂き、その想いを静かな眠りの中へと沈めていく。 …

※全19話ありますが、一時的に非公開にしています。 「窮屈な世の中だとか生きづらいだとか人は言うけれど、そんなこと私には全然関係ない。だって、昨日なんて消えてしまったようなもの…

中学の時、まだ目の開かぬ捨て猫を拾った。 黒猫だった。 高校の時、友人宅から仔猫を譲り受けた。 アメショだった。 二匹の猫は家族の一員として、時に可笑しく、時に優しく、私の人生に…

本作品の主人公――いや主豚公は、落ちこぼれ豚のポーク。 ポークは年に１回行われる競馬の豚版の賭け金レース、 通称「ピグキングレース」に出場予定の豚のうちの一匹。 豚一倍の優し…

短編ですが、生き物というものの気持ちを書いてみました。

彼らはすでに人間ではなかった。 ヒトの身体に、異なる生物の力を宿した彼らは"変身"する。 地球に存在する様々な生物。そのデータを宿した『ライフシード』が、日本中にばら撒かれた。…