アンフォールドザワールド

作者 山田佳江

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19人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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子供の頃には、確かに見えていた世界があった。その世界はどこまでも広く、不思議と興味に充ちていたはずだった。

大人になってみると、単に視点が低かったせいで広く見えていただけの世界だと気付いた。不思議も興味も失われた、無機質な世界だけが残されていた。

おそらく、皆子供だったのだろう。不思議な生物も激しいバトルも、もしかしたら幻想なのかもしれない。

いや、もしかしたら本当かもしれない。大人はその世界に入り込むことも覗き込むことも出来ないだけで。

★★★ Excellent!!!

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ホラーチックな不可思議な現象とそれを追いかける怪しい男たち。彼らと対峙するのは女子中学生三人。
そのうち一人が行方不明になる。

これだけ聞くと怖い話に思えますが、軽快なコメディータッチな文体で、楽しく読ませてくれます。
登場人物たちのキャラも引き立っており、テンポよく続くこの物語がどういう結末を迎えるのか楽しみです。

★★★ Excellent!!!

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不思議と読むのが止められない作品。
「コメディーXダークファンタジー」のような味わいのある作品なのだけれど、作者がその接合部をなかなか閉じてくれなくて、それが気になってしかたがない。
たぶん意図的なんでしょうね……
異色作といってもいいかもしれません。(読みには全然自信ありませんが)
一読してみてください。

★★★ Excellent!!!

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ナニガシと呼ばれる謎の猟奇かつ禍々しい存在。そしてそれを撮影し、投稿してしまう中学生。そしてそれに追い詰められてしまう、本来ナニガシを追うはずの「イチゴ」というあやしい男。
ナニガシと追っ手とその傍観者のプロットだけだといかにも今ありがちな「現代に現れた異形」ものになってしまいそうなのに、この作者は確信犯でそれを踏襲し、そこに意外性と魅力をつぎ込もうとしている。

中学生たちはとぼけてるので、どこまでこの状況を理解してるのかわからんなと一瞬思わせながら、あるいは理解してるどころではない恐るべき聡明さを発揮する予感があったり、そのナニガシを追うイチゴたちもまたただの追っ手ではないところもしっかり書き分けられ、これからの展開の明確な伏線として、回を重ねるごとに期待が積み上げられていく。

このまま作者がその内面にすでに描かれている非凡さのバルブを開き、それを容赦なくぶちまけるこれからにますますワクワクさせられる。
コミカルでありながらチープではなく、スピーディであるけれど丁寧で、いわゆるスタイリッシュではないけど垢抜けたSFの香りがまた楽しい。
まさにコミカライズされた時の見栄えも楽しみな作品。

★★★ Excellent!!!

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連載で(穴抜けながらも)追っていたんですが、完結を期に再度一気読み。
ヒロインたちのキャラクターも素晴らしいことながら、あの3人もえげつないほどいいキャラしてますよね。

これはもう続きが読みたい。
最後まで読んで、そうして次章(あるのかなぁ、あったらいいなぁ)への欲求があふれ出してくるお話でした。