「大切なものとは」を含む小説

魔女の母が、国を守って亡くなったという。 気軽に「戦争の手伝いをしてくるので、家の事はよろしくね」と家を出ていったまま・・・。 魔物の森に住んで、引きこもり生活に何の不満もな…

　ある日の朝、マッチンローリーの街は雪で銀世界になっていました。その雪を見て街の子供たちは大はしゃぎ。ですが、街で一人だけ全く喜ばない子がいました。ヒィンクスというお婆さんと一緒…

雨で人が死ぬ時代。激減するマンパワーを補うため、AIが死者の労働を代替していた。シズルはそんな世界でも小さな幸せを見つけて生きていたが、同僚の母親が死亡したことで、目を逸らしてい…

　世の中の小説は、人間をはじめとする生物の「キャラクター」が織りなす物語が大半をなしています。となれば当然登場人物のキャラクターは非常に大切なものですが、同時に人間の心は大変複雑…

　強者である父に憧れ、魔術界最高の称号――『魔王』を目指すアクセル・ライドマンは、スキル鑑定で無事にスキルを獲得する。 　スキル保有者となったことで、アクセルは王都の名門魔術学…

　師を殺されたその日から彼の復讐は始まった。全ては第三真祖への敵討ちする為に、ただそれだけを糧にし日々鍛錬に励む。その折、一人の人間の少女と出会い、ひょんな事から彼女を弟子に取る…

恋人はできても恋ができない。優柔不断で確かな意志も目標もなく生きていた私が、ノリと勢いで告白した隣のクラスの男子。全然好みじゃないのに、何故か惹かれて仕方がない。これは果たして恋…

諦めた恋の詩です。

ある少年は、自分にとって最も大切なものを探していた。 そのうちの一つであった彼の両親はどうやら過去に起きた奇妙な事件に関係があるらしい。 両親を失った広世は、父方の妹の家庭にお…

それほど大切なものだったなら。どうしてもっと大切にしなかったんだ？（※重複投稿しています）

　夏休み。 　田舎の島から学校へ毎日通うわけにも行かない俺は、学校の近くへと下宿していた。そして夏休みは、一年間で唯一ともいえる実家に帰ることができる期間だ。 　家族に友人、そし…

　幕末の江戸の片隅で、好まざる仕事をしながら暮らす相楽遼之進。彼は今日も酒臭いため息を吐いて、独り言の様に愚痴を云う。 　かつては天才剣士として誇りある武士であったこの男が、生活…

双子に生まれ、妹だけを溺愛する両親。ロイアナは聖女であることは隠して、本当の自分を愛して欲しかったけど無理だった。女嫌いだと噂の隣国の皇太子に妹の代わりに嫁がされ、さらにそこでも…

【第6回角川つばさ文庫小説賞こども部門　最終選考候補作品（落選）】 誰もが異能力を持つ世界で、異能力を持たずに生まれてきた奈月。 あるとき、奈月は異能力を得られる代わりに〝これま…

短編小説（ショートショート）。

優秀で完璧な弟を持つ兄のお話。 大切なものは全て弟に取られてきた。比較され圧倒的に劣っている自分は、きっとこの先ずっと一人なんだろうと思っていた。 だけど唯一の居場所に突然現れた…

聞き慣れない少女の声に応えて目覚めた先は自分が知っている時代から百年が経過していた。 鬼堕ちと呼ばれる元は人間だった化け物が蔓延る残酷な世界で少年は失ったものを探し始める。

自分に自信を持てない鎌田雅実は、勇気を出して日本を飛び出すが、留学先のロサンゼルスで怯える毎日を送っていた。 だがある日、そこで出会った日本人男子・倉本陸によって、雅実の世界はだ…

「お前は、魔力を暴走させるだけの危険物だ」 　赤い髪を持って生まれた子供は“忌み子”と呼ばれ、 　魔力を上手く操れない危険な存在として 　人々に忌避されていました。 　その…

事故で自らの大切なものを失った早川沙織。彼女は自らに空いた穴を自覚しながらも、それを埋めることができずにいた。